中国外務省の公式報道官は、中国の軍事費増大をアジアの安定にとって脅威と
みなすような、アメリカの報告書を厳しく批難した。
報道官はこのアメリカの文書は、現実を酷く歪曲したもので、中国はこれに関して
断固として抗議している。
報道官が強調しているように、中国の軍事政策は平和を維持し地域や世界全体
を安定させるためのものであり、如何なる国にとっても脅威となるものではないと
の見解を示している。
これに関連しロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
日本政府もアメリカの後を追って、今年中国の軍事費が最大587億9千万ドルまで
急増する、ということに関するアメリカの捉え方を改めて確認するような声明を明ら
かにした。
日本の町村官房長官は、中国の軍事費増大は近隣諸国にとって理解しがたいこと
だと述べている。
アメリカも日本も中国の軍事プログラムにおける、透明性の欠如に懸念を示してい
るのだ。
アメリカは報告書の中で、中国の軍事プログラムにおける透明性の欠如は、安定を
損なう危険性を孕んでいると指摘している。
何故なら例えば中国が軍事費を上げたことに付いて間違った捉え方をしたり、そうい
った中国の措置に対して、アメリカと日本が間違った対応をする可能性が高くなって
いるからだ。
アメリカの報告書の一部を見れば、まさにアメリカと日本の軍事機構において、中国
政府の措置に対して間違った捉え方をしたり、またそういった中国の措置に対して違
った反応をしたりすることに対して、アメリカと日本は大きな責任を持っていることは
明らかだ。
そしてまさにアメリカと日本の軍事ブロックの行動に関する、戦略的計画を作るうえ
で、初めから置かれている欠陥は、東アジア情勢を不安定化させる基礎を置いてい
るのだ。
第一中国がまるで地域における力のバランスを乱すかのようなことを、引き合いに
出すのは根拠の無いことだ。
現在の中国の軍事費増大に関しても、軍事目的での5千億ドルにも上るアメリカの
天文学的な軍事費よりも何倍も少ないものですし、500億ドルの日本の軍事費も忘
れることは出来ない。
アメリカは超大国であり7500以上の核弾頭を持つ、核弾頭の最大保有国だ。
日本と協力してアメリカは、地上や海上、空中や宇宙に攻撃できる新しいミサイル
防衛システムを創設している。
軍事分野の専門家らによると、この軍事行動分野でのアメリカ、日本ミサイル防衛
システム創設の主な目的は、中国の僅かな核潜在能力を低下させることなのだ。
中国は自国の防衛力を強化し、およそ13億の自国の国民を外部の攻撃から防衛
するための措置をとっているということは驚くことだろうか。
アメリカと
日本がよく取り上げるような、中国に自国の軍事プログラムを、よりハッキ
リとした透明性の或るものにして欲しい、と言う問題に関して言えば、アメリカと日
本は先ず、自分たちの国に、その質問を投げかけるべきかも知れない。
中国は核保有国に対して先制攻撃を仕掛けたことは無いし、また非核保有国に対
しても核兵器を使用したことは無いと断固として述べている。
またアメリカは形式的には中国、ロシア、北朝鮮、イラン、シリアといった国々を核攻
撃を行なう可能性が在る国として…(これ以降は電波状態が悪く受信困難)
3月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル