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ロシア、中国、日本関係の強化はアジアの重要な安定要素

2008-04-25 | ラジオ
ロシア極東研究所・日本研究調査センター長は、日本の福田首相のロシア訪問、
そして中国の胡錦濤国家主席の日本訪問に関連して、ロシアの声評論委員が行
なった独占インタビューの中でロシア、中国、日本関係の強化はアジアにおける重
要な安定要素であると述べた。
インタビューの内容から抜粋して紹介したいと思う。
福田首相のモスクワ訪問は4月25日から27日にかけて、そして中国の胡錦濤国家
主席の東京訪問は5月6日から10日にかけて行なわれる。
日本センター長は、この二つの訪問は国際社会において、顕著な出来事になるだ
ろうと指摘し、さらに次のように述べている。
「こうしたこと全ての向こう側にあるのは、地域の安定強化そして自分達の間の信
頼情勢措置発展に向けたロシア、中国、そして日本の意欲だ。
もちろん露日間にも日中間にも問題はある訳だが、その一方で各国は充分懸命に
振る舞い、お互い幸い活発化させている。
先ず第一に各国はそれぞれの間の相互関係において、戦略的に重要な優先課題
に目を向け、安全保障の検知から見て、より重要ではないと思われるような問題は
脇へと置いている」
日本センター長は、このようにコメントしている。

次にロシアの声の評論委員は、日本政府はロシア市場に進出する中国に圧力をか
けようとして、ロシアとの関係発展を活発化しているのではないかとの見方があるが、
これに付いてどう思うかとの問いに、日本センター長は次のよう答えている。
「恐らくひねた目論見としては、日本にはそうしたものもあるのだろうが、問題はここ
において全てはロシアの立場にも掛かっているということだ。
ロシアの立場と言うのは世界全体におけるのと同様に、極東でも各国に対して等しく
同等のベクトルを向けるというものだ。
それゆえ等しく同等の関心を持ってロシア政府は、ロシアに向けられた日本の関心
は政策に対しても言うまでも無く、同じくロシアに向けられた中国の関心や政策に対
しても(?)している。
そしてロシアは同等の基盤の上に、対日そして対中政策を自分のベクトルを占めて
いる」
日本センター長はこのように述べている。

三番目の質問として評論委員は、日本が対ロシア、対中国関係を活発化させている
ことは、日本がこれまでよりも自主的な対外政策作りを意図していることを物語ってい
ると言えるのかどうか、これに付いて質問をぶつけた。
日本センター長は次のように答えている。
もちろんアメリカとの同盟関係が日本の対外政策には色濃くその跡を残している。
しかし大分以前から日本は、すでに自主的な政策を取ってきている。
そうした政策はアメリカの政策と合致し得るものだが、若干の側面において一致しな
いないことも有り得る。
とは言え日本の政策は、全く従属的な性格を持っていることを意味している訳ではな
い。AX

定期的に聞こえてくるような野望といったものが、若干出来事の現実的な進み具合よ
りも先を行っていると言う事はまた別問題だ。
しかし今回の露日、日中の出来事が日米同盟のいわゆる臍の緒をちぎりとってしまう
ような日本政府の望みに、関係していると言った見方は正しくないと思う。
日米同盟は日本が自国の対外政治戦略を実現し、自国の安全を保障していこうとす
る検知から言って重要な役割を果たしているし、近い将来そして周期的な展望におい
ても重要な役割を担い続けるだろう」
ロシア極東研究所・日本研究センター長は、このように指摘している。

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