1010 Radio

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福田首相のロシア訪問によせて

2008-04-20 | ラジオ
日本の福田首相は、来月5月のヨーロッパ歴訪を見直す考えである。
これは東京で町村官房長官が明らかにしたものだ。
これに付いてロシアの声評論委員は、次のようにコメントしている。
福田首相のヨーロッパ歴訪は見直しとなったが、25日から27日のロシア・モスクワ
訪問は実施される。
訪問の最終日程は月曜日にモスクワで行なわれた、露日外相会談で決まった。
この会談の前には首相就任後初となる、福田首相のロシア訪問はヨーロッパ歴訪
の一部分になると予想されていたが、予定されていたイギリス、ドイツ、フランス歴
訪は後に延ばされる事になり、結局ロシアのみの実務訪問実施となった。

一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ

福田 康夫,衛藤 征士郎
ベストセラーズ


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一方ロシア側は日本との創造的パートナーシップ構築に向けた、ロシア指導部の
路線に変化は無いと強調している。
これは先日プーチン大統領が、福田首相に送った親書の中で述べられている。
そうしたアプローチに付いては3月11日に行なわれた、メドベージェフ次期大統領と
福田首相との電話会談でも確認されており、また露日双方は両国関係を新たな分
野において、知的により高い次元へと上げていくため、努力を続けていく用意のあ
ることを明らかにしている。AX

露日間には未解決の国境画定問題があり、平和条約も結ばれてはいないが、大方
の見方では、両国関係は経済面でこのところ一種のブームを迎えている。
例えば今回高村外相はロシア訪問をサンクトペテルブルクからスタートさせ、トヨタの
新しい工場を訪れ、これを視察した。
その際、高村外相はここ数年経済領域で見られる日露関係の発展振りに満足感を
表わし、多くの日本の企業がサンクトペテルブルクに自社工場を開き、これらは露日
協力発展の牽引車の役割を果たしていると指摘している。
現在サンクトペテルブルクには、およそ40社もの日本の企業が活動している。
ちなみにロシア全土での、その数は302となっている。

高村外相はまたこの4年間で日露の貿易取引高は、ほほ4倍に増えたが、そうしたこ
とを含めて幅広い分野で、日本とロシアとの交流が急激に活発化していることに、極
めて満足していると述べ、日本はロシア極東およびシベリアを、アジア太平洋地域に
統合させていこうという、さらに大きな意義を見出していると指摘した。
日本はシベリアの街アンガルスクに、原子力発電所用の濃縮ウランを生産する国際
的なセンターを作ると言う考え方に賛成しているし、ロシアの企業が行なっているプロ
ジェクト・サハリン3への参加に関心を抱いている。
日本の資源エネルギー庁・石油天然ガス局副局長は或るインタビューで、そうした問
題に付いて言及している。
また原子力エネルギー分野での協力に関する、露日合意締結交渉も最終段階に入っ
たとされている。
合意が結ばれればロシア領内も含めて、特に新しい原子力発電所建設分野で日本の
エネルギー関連企業とロシアとの協力が可能となる。

ロシア側もロシアの原子力潜水艦用に開発された(?)原子炉技術を、商業ベースで日本
側に提供できるのではないかと期待している。
今日この技術に付いて小型また中型の原子力発電所建設の際、幅広く利用できるよう
専門家達が検討を続けている。
この技術は原子力発電所の安全性に付いて、最も厳しい要請にも応えられる第4世代
の原子炉として注目を浴びている。

暗黒水域 知られざる原潜NR-1

L・ヴィボニー,D・デイヴィス
文藝春秋


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(?)はナマリビスマスと聴こえるが、正確かどうかは定かでない



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