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グリーン・プロジェクト・新しい街づくりによせて(2)

2011-01-06 | ラジオ
一方これに対し建築の専門家達は、現代の技術や素材を利用して、モスクワのそうしたマイナス面を改善する事は可能だと主張している。
11月の末、モスクワで開かれた、第1回国際フェスティバル「グリーン・プロジェク2010」では、現代のメガポリスを公園都市に生まれ変わらせる数々のプロジェクトが紹介された。  

例えば、ある建築家は建物自体を全て強力な支柱の上に建てて、支柱の下に公園や緑を設けるというアイデアを出した。また別の建築家は、その反対に屋上庭園を発展させるべきだとし、都市を醜く見せる工業地帯は、プラットホームのようなものの下に作って人々から見えないようにし、そのプラットホームの表面を、広大な緑の絨毯のように整備することを提案した。ちなみに、そうして出来た緑のゾーンへは、公共交通機関を使って自由に入る事が可能だ。  

ロシアの大都市のほとんどが共通の問題を抱えている。まるで一滴の水から生まれたような、クローン化されたようにお互いにそっくりな集合アパートが列を成しているという、無味乾燥でつまらない風景が、どこでも広がっている。
そうしたアパートを建設する場合、どうすれば街の顔をもっと魅力的で人間的なものにできるだろうか?。
これはロシアだけでなく世界の建築家達が、すでに数年にわたって真剣に討論を重ねてきた中心的なテーマだ。  

モスクワの建築家達は、その一つの答えとして、街づくりに当たって、新しい素材や技術を使うだけでなく、古くからある街づくりの原則を尊重すべきだとの(???)に達している。
人間の背丈に合った高さの家が並び、曲がりくねった横丁があちこちに走る中世の街並みから、現代の建築家達はインスピレーションを受けている。
彼らは中世の街並みを参考にして、学校や幼稚園、人工の池を持った小さな公園の周りに、あまり高くない個々の建物からなる街区を作るというやり方での新しい街づくりを提案している。
もしそうした街が現実に生まれれば、モスクワやロシアの大都市郊外のベッドタウンに林立する高層アパートでの暮らしより、ずっと快適で人間的な毎日が過ごせるように思えるのだが、さてどうだろう。

(???)は何と言っているのか不明

2010年11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル