1010 Radio

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好転の兆しが感じられる最近の露日関係

2011-01-29 | ラジオ
ここ最近の露日関係に付いてはロシア人専門家の間でも、そして日本人専門家の間でも、好転へ向かう兆しが伺えるという声が聞かれる。
これは嵐が去った後にそよぐ心地よい微風なのだろうか。

今週はじめに日本の国会で管首相が行った施政方針演説は、まさにこのように評価しうるものだった。
演説で管首相は日露関係に付いて、経済分野で協力を拡大していくと述べたからだ。管首相はアジア太平洋地域においても、ロシアとのパートナーシップを推し進めると語っている。
昨年秋、横浜でのAPECサミットの枠内で、メドヴェージェフ大統領との露日首脳会談が実現しており、その席でメドヴェージェフ大統領は、交渉プロセス経済協力を含む、総合的な両国関係を主眼に置くことを提案したが、管首相の今回の演説は、その提案に対する答えとも取ることが出来る。

これに付いてロシア人政治学者で40年以上にわたって、露日関係を研究しているミリグラム博士は、もちろんこうした日本の姿勢を拒むことは、少なくとも懸命ではないとして次のように語っている。
「政治対話より経済関係を有利にとる方向性を認め、日本は従来の対露外交を本質的に修正した。というのも以前は政治と経済への観点は、クルマの両輪のごとく常に同時に回転しており、経済交流、学術技術交流は平和条約締結と領土、国境線問題の交渉において、それを前進させる手段としてのみ扱われていたからだ」
博士はこのようにコメントしている。

独特な手法では在るものの、このような方向転換のバトンを受け取ったのは前原外相だ。飛行機による国後島の視察を終えた前原外相は根室で行った記者会見において、ロシアとの政治関係の安定化を粘り強く図っていくことを明らかにした。
2月10日、前原外相は3日間の予定でモスクワを訪問する。前原外相は声明にも示したとおり南クリル諸島、いわゆる北方領土問題に付いてロシアの姿勢を緩和させる方策を見つけたいとしている。

これに付いて博士は次のように述べている。
「どうやら日本は非建設的な論争を行う代わりに、全面的な先ず最初に効果的な経済、学術技術協力に集中する構えのようだ。
昨年末にカザフスタン(男性アナウンサーの喋りでは、どう聞いても「カザルスタン」)に10億ドル(???)を共同出資して、化学コンビナートを建設する大型契約が結ばれた。しかもこのプロジェクトには中国が参加している。
また先週には日産自動車が、ロシアのアフトワズ株式を10%購入することが明らかにされた」
博士は、このようにコメントしている。

こうしたことから博士は今年2011年の露日関係は、新しものになるだろうと予測している。

(???)何を言っているのか不明。率直に申し上げてアナウンサーとは思えない素人の喋りです

1月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル