ロシア政府はロシアがイランに向けて高射砲ロケットシステムS300を輸出
したという報道を否定した。
ロシア連邦軍事兵器協力庁は、このテーマの報道内容に付いて事実無根
のものと批難している。
高射砲ロケットの輸出をおこなったとする報道は、12月21日に行われた。
報道を行ったのはイラン報道局「イラマ(?)」で、記事にはイラン外交安全保
障問題議会委員会副委員長の発言が(?)されている。
その後この発言内容を他のマスコミ各社も公表したため、大きな反響を呼ぶ
結果となった。
他に先駆けて反応を示したのはアメリカ政府で、アメリカ国務省副報道官は
12月22日記者団に対し、ブッシュ政権としてはこのS300をめぐる状況(?)に
関心を抱いていると述べた。
それよりも前にアメリカでは、イランに向けてこの様な兵器を輸出した場合、イ
ラクやアフガニスタンに駐留するアメリカ兵に、大きな脅威となる声明を幾度も
出していた。
しかしながらロシア国防輸出社・ロソボロンエクスポート社の広報部長は、こ
うした懸念は根拠に欠けるものとして次のように述べている。
「現在イランには防衛的性格の兵器のみが輸出されている。このなかには対
空防衛手段も含まれる。
今後のイランとの協力も他の国との間と何ら変わり無く、当たり前のことだが
発注者との話し合いによってのみ決まっていく。これと同時に有しておかなけ
ればならないのは、ロシアとイランの間の軍事技術協力は、ロシアが遵守す
べき不拡散原則の国際的任務を、厳しく守った上で行われること、また脅威
とは成り得ないという点だ」
ロソボロンエクスポート社の広報部長は、この様に述べている。
言い方を変えればイラン向けにS300を輸出することは、博打的な行為に他な
らない。
イラン政府のモチーフは、この場合明白である。
イランはアメリカがイランに対して、軍事力を行使するのではないかとという脅
威に常にさらされている。
ですからイランとしては、あたかも対空または大陸間の戦いで最も攻撃力のあ
る武器を入手したかの様に振舞う方が好都合なのだ。
つまりこれでイランに軍事的、政治的に攻撃を仕掛けようとする国々の野心を抑
えようと言う訳だ。
その意味でアメリカ政府の誤解を招くことになってしまった。
アメリカ側は外交筋からの情報として、このS300のニュースをキャッチしている。
しかも最近ロシアとイスラエルは、モスクワで協議を行ったばかりだ。
ですからアメリカはロシアに対し、公然とこの状況を明らかにするように要求を突
きつけているが、これはロシアとイランの関係を操ろうとする新たな試み以外の何
ものでもない
※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず。いつにも増して雑な喋りでした
12月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
したという報道を否定した。
ロシア連邦軍事兵器協力庁は、このテーマの報道内容に付いて事実無根
のものと批難している。
高射砲ロケットの輸出をおこなったとする報道は、12月21日に行われた。
報道を行ったのはイラン報道局「イラマ(?)」で、記事にはイラン外交安全保
障問題議会委員会副委員長の発言が(?)されている。
その後この発言内容を他のマスコミ各社も公表したため、大きな反響を呼ぶ
結果となった。
他に先駆けて反応を示したのはアメリカ政府で、アメリカ国務省副報道官は
12月22日記者団に対し、ブッシュ政権としてはこのS300をめぐる状況(?)に
関心を抱いていると述べた。
それよりも前にアメリカでは、イランに向けてこの様な兵器を輸出した場合、イ
ラクやアフガニスタンに駐留するアメリカ兵に、大きな脅威となる声明を幾度も
出していた。
しかしながらロシア国防輸出社・ロソボロンエクスポート社の広報部長は、こ
うした懸念は根拠に欠けるものとして次のように述べている。
「現在イランには防衛的性格の兵器のみが輸出されている。このなかには対
空防衛手段も含まれる。
今後のイランとの協力も他の国との間と何ら変わり無く、当たり前のことだが
発注者との話し合いによってのみ決まっていく。これと同時に有しておかなけ
ればならないのは、ロシアとイランの間の軍事技術協力は、ロシアが遵守す
べき不拡散原則の国際的任務を、厳しく守った上で行われること、また脅威
とは成り得ないという点だ」
ロソボロンエクスポート社の広報部長は、この様に述べている。
言い方を変えればイラン向けにS300を輸出することは、博打的な行為に他な
らない。
イラン政府のモチーフは、この場合明白である。
イランはアメリカがイランに対して、軍事力を行使するのではないかとという脅
威に常にさらされている。
ですからイランとしては、あたかも対空または大陸間の戦いで最も攻撃力のあ
る武器を入手したかの様に振舞う方が好都合なのだ。
つまりこれでイランに軍事的、政治的に攻撃を仕掛けようとする国々の野心を抑
えようと言う訳だ。
その意味でアメリカ政府の誤解を招くことになってしまった。
アメリカ側は外交筋からの情報として、このS300のニュースをキャッチしている。
しかも最近ロシアとイスラエルは、モスクワで協議を行ったばかりだ。
ですからアメリカはロシアに対し、公然とこの状況を明らかにするように要求を突
きつけているが、これはロシアとイランの関係を操ろうとする新たな試み以外の何
ものでもない
※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず。いつにも増して雑な喋りでした
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12月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル