原付の旅から帰ってきたのが、今朝(8日)午前零時20分過ぎだった。
なぜか出迎えてくれたのは、中学3年の娘と娘の友だちの居候さんだった。
「また、放浪癖がでたか」と娘。
人生とは、短い旅の繰り返しである、と私。
居候さんは、私の言葉に感心してくれたが、娘は「けっ! 早く寝よ!」と言って、屁をこきながら自分の部屋に入っていった。
この娘は、私の前で屁をすることに、無上の喜びを感じているのだ。
昨日、友人のWEBデザイナーの赤ん坊の顔を見に行った後、練馬の材木屋さんに向かった。
材木を買いに行ったわけではない。
ここの資材置き場にキャンピングカーを停めているハヤシさんに会いに行ったのだ。
ハヤシさんは、7年前に、私が名古屋に日帰りの出張に行ったとき、屋台のラーメン屋で偶然知り合った人だ。
その当時、ハヤシさんは54歳だった。
彼は、福井県美浜町出身の人で、キャンピングカーで日本一周をしている最中だった。
話をして意気投合した。
「これから、俺、賢島に行くんだよね」
そう言うハヤシさんに、尊敬の眼差しを向けた私は、いいなあ、賢島かあ、と呟いた。
その呟きを聞き逃さなかったハヤシさんは、「じゃあ、付いてくる?」。
名古屋へは日帰りの予定だったが、私はそのままハヤシさんに拉致されて、賢島で54歳のオッサンとともに二日間を過ごした。
3食カップラーメンかパンの耳という貧しい食事だったが、キャンプ生活は楽しかった。
それは、ハヤシさんの生き様が、楽しかったからだと思う。
憧れた。
そして、尊敬した。
それ以来会っていなかったが、メールとハガキのやり取りは、途切れずにしていた。
そのハヤシさんから、久しぶりにキャンピングカーで東京に立ち寄ったという連絡があったのが、昨年の12月末のことだった。
私はすぐにでも会いたかったのだが、ハヤシさんは、「バイトがあるんで、来年にしようよ」と言って、1月7日を指定してきたのである。
強い握手とハグの後、昨日もハヤシさんと屋台のラーメン屋でメシを食った。
そして、その後は志村坂上にあるスーパー銭湯に、原付で繰り出した(ハヤシさんも原付を持っていた)。
男同士の裸の付き合い。
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。
昨日の午後11時半過ぎ。
別れの時だ。
また、いつか、会いましょう、と私。
「はい。いつか・・・・ね」
握手を交わして、私は原付にまたがった。
格好よく、走り出そうとした。
しかし、湯上りの体に、真夜中の冷気は、凶器だった。
さっぶ~~!
結局、ハヤシさんのキャンピングカーで、武蔵野のアパートまで、送り届けてもらうことになった。
なんか俺、カッコ悪いですよね、と私が言うと、ハヤシさんは、「変にカッコつけるほうがカッコ悪いんだよ」と慰めてくれた。
また、握手をした。
7年の月日が凝縮した握手。
ハヤシさんが、言った。
「Mくん、頑張りすぎちゃダメだよ」
そう言うハヤシさんの目尻の皺が、カッコ良かった。
なぜか出迎えてくれたのは、中学3年の娘と娘の友だちの居候さんだった。
「また、放浪癖がでたか」と娘。
人生とは、短い旅の繰り返しである、と私。
居候さんは、私の言葉に感心してくれたが、娘は「けっ! 早く寝よ!」と言って、屁をこきながら自分の部屋に入っていった。
この娘は、私の前で屁をすることに、無上の喜びを感じているのだ。
昨日、友人のWEBデザイナーの赤ん坊の顔を見に行った後、練馬の材木屋さんに向かった。
材木を買いに行ったわけではない。
ここの資材置き場にキャンピングカーを停めているハヤシさんに会いに行ったのだ。
ハヤシさんは、7年前に、私が名古屋に日帰りの出張に行ったとき、屋台のラーメン屋で偶然知り合った人だ。
その当時、ハヤシさんは54歳だった。
彼は、福井県美浜町出身の人で、キャンピングカーで日本一周をしている最中だった。
話をして意気投合した。
「これから、俺、賢島に行くんだよね」
そう言うハヤシさんに、尊敬の眼差しを向けた私は、いいなあ、賢島かあ、と呟いた。
その呟きを聞き逃さなかったハヤシさんは、「じゃあ、付いてくる?」。
名古屋へは日帰りの予定だったが、私はそのままハヤシさんに拉致されて、賢島で54歳のオッサンとともに二日間を過ごした。
3食カップラーメンかパンの耳という貧しい食事だったが、キャンプ生活は楽しかった。
それは、ハヤシさんの生き様が、楽しかったからだと思う。
憧れた。
そして、尊敬した。
それ以来会っていなかったが、メールとハガキのやり取りは、途切れずにしていた。
そのハヤシさんから、久しぶりにキャンピングカーで東京に立ち寄ったという連絡があったのが、昨年の12月末のことだった。
私はすぐにでも会いたかったのだが、ハヤシさんは、「バイトがあるんで、来年にしようよ」と言って、1月7日を指定してきたのである。
強い握手とハグの後、昨日もハヤシさんと屋台のラーメン屋でメシを食った。
そして、その後は志村坂上にあるスーパー銭湯に、原付で繰り出した(ハヤシさんも原付を持っていた)。
男同士の裸の付き合い。
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。
昨日の午後11時半過ぎ。
別れの時だ。
また、いつか、会いましょう、と私。
「はい。いつか・・・・ね」
握手を交わして、私は原付にまたがった。
格好よく、走り出そうとした。
しかし、湯上りの体に、真夜中の冷気は、凶器だった。
さっぶ~~!
結局、ハヤシさんのキャンピングカーで、武蔵野のアパートまで、送り届けてもらうことになった。
なんか俺、カッコ悪いですよね、と私が言うと、ハヤシさんは、「変にカッコつけるほうがカッコ悪いんだよ」と慰めてくれた。
また、握手をした。
7年の月日が凝縮した握手。
ハヤシさんが、言った。
「Mくん、頑張りすぎちゃダメだよ」
そう言うハヤシさんの目尻の皺が、カッコ良かった。