ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「イル チェントロ」で飲んだワインは・・・

2011-08-05 16:53:28 | ワイン&酒
昨日紹介した、イタリアンキッチン「ギンザ イル チェントロ」には、いつもお世話になっているHさんのセレクトによるワインを持ち込み、いくつかはブラインドで悩みながら楽しみました




左)Champagne Charles du Roy Brut NV (仏、シャンパーニュ)
右)Champagne Arnaud de Cheurlin Brut Rose NV (仏、シャンパーニュ)

Charles du Roy はピノ・ノワール70%&シャルドネ30%。
非常にお買い得なプライス(3,000円以下らしい)なのですが、クリーミーなタッチで熟成感があり、酸もボディもしっかり。余韻の長さもそこそこ。手軽に楽しめるシャンパーニュとしては合格では?


右のロゼはピノ・ノワール100%
後から赤ワインを追加しているとのことで、色がとてもキレイです。
果実味がしっとりとしてジューシーで、スティルワインぽさが強いシャンパーニュで、スモークサーモンとよく合いました。



左)Chardonnay Salento IGT 2009 CIGNOMORO Winery (伊、プーリア)
右)Meursault Poruzots-Dessus 1998 Vincent Girardin (仏、ブルゴーニュ)

どちらもシャルドネですが、サレントは果実の甘みがキャンディぽく、樽はきいているけれど、なめらかでキレイな飲み心地。キリリと冷えた状態でいただく方がオススメ。
ムルソーは酸と果実味がキレイなエレガント系で、ピュアでツルツルした味わいで、(ブラインドで飲んで)ピュリニー?と間違えてしまいそうでした。



Pinot Noir Andreen-Gale 2003 Flowers Vineyard (米、カリフォルニア)

果実味が鮮やかで、輪郭がクッキリとし、最初は閉じている状態でした。
複雑さとチャーミングさを併せ持っており、次第に甘くやわらかくなってきました。



Chassagne-Montrachet Morgeot 1996 Domaine Jean-Noel Gagnard 
(仏、ブルゴーニュ)

酸がイキイキとしています。
熟成感、複雑味、旨味があり、ひとつのいい飲み頃ではないでしょうか。



Abadia Retuerta Cuvee El Palomar 1996 Finca Retuerta 
(西、カスティーリャ・イ・レオン)

カベルネ・ソーヴィニヨンとテンプラニーリョ各50%。
ブラインドで出された時は、ボルドー?と思いましたが、まさかスペインとは!
力強さ、スモーキーさがありました。



Barolo Bussia 1996 Alfredo Prunotto (伊、ピエモンテ)

もわもわした複雑味があり、タンニンは緻密でしっかり。
味わいに安定感があり、これは文句なくウマイ!



Barbaresco Martinenga 1989 Marchesi di Gresy (伊、ピエモンテ)

バローロより年数を経ているのに、色が非常にキレイ。
アロマは豊かで厚みがあり、口にすると弾む感じがあり、酸も充実。これもいい飲み頃。



Chateau Doisy-Vedrines 1990 <Sauternes>  (仏、ボルドー)

最後は甘口のソーテルヌで。
貴腐のニュアンスが強く感じられました。酸は弱め。
色はかなり濃いですが、飲むとまだ若く、これからの熟成が楽しみです。




イタリアンのお店でしたが、ワインはフランスやスペインも混じり、でも、もちろん全く違和感などなく楽しめました。
ワインをご用意いただいたHさん、ありがとうございました。


コメント (2)
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