このところのワイントレンドのひとつに、その土地の地場ブドウ品種でつくられたワイン があります。
カベルネやシャルドネといった国際品種ではなく、そこにしかないブドウのワインに心惹かれる人も多くなってきています。
例えば、フランス なら サヴォワもそのひとつ。
サヴォワは、スイス国境に近い山麓の地方です。
サヴォワには、ジャケール、ルーセットなどの地場ブドウがありますが、グランジェ-Gringet というブドウ品種に、昨日出かけた自然派の試飲会で初めて出合いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a7/b317cb282708a7dc01b92f480a7dbe5e.jpg)
左)Les Alpes Gringet 2012 右)Les Perles du Mont Blanc Brut NV
Domaine Belluard (Savoie, France)
標高450mのアルプスの高地、サヴォワのエーズ-Ayseにドメーヌを構えるDomaine Belluard べリュアール がつくるワインで、どちらもグランジェ100%。
「レ・ペルル・デュ・モン・ブラン」は白のスパークリング、「レ・ザルプ」は白のスティルワインです。
グランジェはサヴォア全体で22haしか栽培されていない地場ブドウ品種で、ローマ人がフランスにブドウを持ち込む前からこの地にすでに植えられていたという伝統品種。
調べてみると、サヴォアの隣のジュラでは“サヴァニャン”と呼ばれています。
このサヴァニャンが、サヴォワのエーズ地区では“グランジェ”となります。
サヴァニャンでしたか!
でも、最近のDNA研究によると、サヴァニャンともファミリーが違うとか?
長い間のうちに、ジュラのサヴァニャンとは違った遺伝子構造を持つようになってきたのかもしれませんね。
ジュラのサヴァニャンは、ジュラ独特の黄ワイン「ヴァン・ジョーヌ」をつくるブドウ品種として知られています。
サヴォワとジュラは、地場品種が多いワイン生産地です。
山間部~高地という、周囲からアクセスしにくい土地柄ゆえでしょうか、独自のブドウ品種が伝統的に引き継がれてきたのでしょう。
他には、サヴォワの白では、ジャケール、ルーセット(アルテス)、モレット、モンドゥーズ・ブランシュといった地場品種などもあります。
これらも非常にミステリアスで、ワイン好きには気になる存在では?
さて、グランジェの味わいは?というと、ジュラのヴァン・ジョーヌとはまったく違いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/60/e6cf7401134a756dff0458026fafffb7.jpg)
アルプス山塊の石灰の石や、氷河期の粘土質石灰層土壌で育ったブドウでつくられた泡「レ・ペルル~」は、ミネラル感があり、旨味たっぷり。きめ細かいやさしい泡、ふっくら滋味な味わいが非常に気に入りました。
アルプス山塊の石灰の石や氷河期の黄色泥炭土壌で育ったブドウでつくられた「レ・ザルプ」は、野生酵母で発酵させています。
キリリとドライで、ストイックさを感じ、スパークリングとはまったく違う印象でした。しかし、抜栓したてのボトルだからというのもあったようで、開いた状態だと、もっとおおらかなワインなのだと、輸入元の話でした。
ですが、昨日飲んでおいしかったので、私のイチオシはスパークリング![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/e8/16ccc3247c56249aa987c7fe862c4d4f.jpg)
エチケットもセンスよくてキュート
ミネラル感と滋味な味わいのバランスが気に入りました。
これなら一人でまったり飲みしたいほど![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
お値段も、スパークリングの方が安くなっています(4200円。スティルは5300円)
スティルワインの方は、1本をじっくり時間をかけながら、2、3人くらいで飲んでみたいですね。
どちらも、アルコールは12.5%。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/house_blue.gif)
最後にドメーヌ情報を。
べリュアール は1947年に現当主の父が果樹園をブドウに植え替えて拓いたドメーヌで、1988年からは息子のドミニクが受け継いでいます。
現在の所有畑は10haで、グランジェが95%、アルテスが3%、モンドゥーズが2%。
ほぼグランジェですね。
父から継いで従来、化学肥料を使うブドウ栽培を行なっていましたが、ブドウ樹の成長が思わしくないと感じていたドミニクは、ケミカルなものを使わないビオディナミに転換する決心をします。
現在、すでにベリュアールではビオディナミです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
価格を見ると、デイリーに飲めるものではありませんが、このワインの価値をわかってくれる人と分かち合って飲みたいと思えるワインだと思います。
私のイチオシのスパークリングなら、ありきたりなシャンパーニュに飽きた友人たちを驚かせるのにも使えます(笑)
でも、決してグイグイ飲むのではなく、できるだけ繊細な扱い方をしてあげると、ワインもいい表情を見せてくれると思います。
(輸入元:株式会社ラヴニール)
カベルネやシャルドネといった国際品種ではなく、そこにしかないブドウのワインに心惹かれる人も多くなってきています。
例えば、フランス なら サヴォワもそのひとつ。
サヴォワは、スイス国境に近い山麓の地方です。
サヴォワには、ジャケール、ルーセットなどの地場ブドウがありますが、グランジェ-Gringet というブドウ品種に、昨日出かけた自然派の試飲会で初めて出合いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a7/b317cb282708a7dc01b92f480a7dbe5e.jpg)
左)Les Alpes Gringet 2012 右)Les Perles du Mont Blanc Brut NV
Domaine Belluard (Savoie, France)
標高450mのアルプスの高地、サヴォワのエーズ-Ayseにドメーヌを構えるDomaine Belluard べリュアール がつくるワインで、どちらもグランジェ100%。
「レ・ペルル・デュ・モン・ブラン」は白のスパークリング、「レ・ザルプ」は白のスティルワインです。
グランジェはサヴォア全体で22haしか栽培されていない地場ブドウ品種で、ローマ人がフランスにブドウを持ち込む前からこの地にすでに植えられていたという伝統品種。
調べてみると、サヴォアの隣のジュラでは“サヴァニャン”と呼ばれています。
このサヴァニャンが、サヴォワのエーズ地区では“グランジェ”となります。
サヴァニャンでしたか!
でも、最近のDNA研究によると、サヴァニャンともファミリーが違うとか?
長い間のうちに、ジュラのサヴァニャンとは違った遺伝子構造を持つようになってきたのかもしれませんね。
ジュラのサヴァニャンは、ジュラ独特の黄ワイン「ヴァン・ジョーヌ」をつくるブドウ品種として知られています。
サヴォワとジュラは、地場品種が多いワイン生産地です。
山間部~高地という、周囲からアクセスしにくい土地柄ゆえでしょうか、独自のブドウ品種が伝統的に引き継がれてきたのでしょう。
他には、サヴォワの白では、ジャケール、ルーセット(アルテス)、モレット、モンドゥーズ・ブランシュといった地場品種などもあります。
これらも非常にミステリアスで、ワイン好きには気になる存在では?
さて、グランジェの味わいは?というと、ジュラのヴァン・ジョーヌとはまったく違いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/60/e6cf7401134a756dff0458026fafffb7.jpg)
アルプス山塊の石灰の石や、氷河期の粘土質石灰層土壌で育ったブドウでつくられた泡「レ・ペルル~」は、ミネラル感があり、旨味たっぷり。きめ細かいやさしい泡、ふっくら滋味な味わいが非常に気に入りました。
アルプス山塊の石灰の石や氷河期の黄色泥炭土壌で育ったブドウでつくられた「レ・ザルプ」は、野生酵母で発酵させています。
キリリとドライで、ストイックさを感じ、スパークリングとはまったく違う印象でした。しかし、抜栓したてのボトルだからというのもあったようで、開いた状態だと、もっとおおらかなワインなのだと、輸入元の話でした。
ですが、昨日飲んでおいしかったので、私のイチオシはスパークリング
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/e8/16ccc3247c56249aa987c7fe862c4d4f.jpg)
エチケットもセンスよくてキュート
ミネラル感と滋味な味わいのバランスが気に入りました。
これなら一人でまったり飲みしたいほど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
お値段も、スパークリングの方が安くなっています(4200円。スティルは5300円)
スティルワインの方は、1本をじっくり時間をかけながら、2、3人くらいで飲んでみたいですね。
どちらも、アルコールは12.5%。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/house_blue.gif)
最後にドメーヌ情報を。
べリュアール は1947年に現当主の父が果樹園をブドウに植え替えて拓いたドメーヌで、1988年からは息子のドミニクが受け継いでいます。
現在の所有畑は10haで、グランジェが95%、アルテスが3%、モンドゥーズが2%。
ほぼグランジェですね。
父から継いで従来、化学肥料を使うブドウ栽培を行なっていましたが、ブドウ樹の成長が思わしくないと感じていたドミニクは、ケミカルなものを使わないビオディナミに転換する決心をします。
現在、すでにベリュアールではビオディナミです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
価格を見ると、デイリーに飲めるものではありませんが、このワインの価値をわかってくれる人と分かち合って飲みたいと思えるワインだと思います。
私のイチオシのスパークリングなら、ありきたりなシャンパーニュに飽きた友人たちを驚かせるのにも使えます(笑)
でも、決してグイグイ飲むのではなく、できるだけ繊細な扱い方をしてあげると、ワインもいい表情を見せてくれると思います。
(輸入元:株式会社ラヴニール)
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