日本のイタリア料理界の立役者のひとりで、「アルポルト」(東京・西麻布)のオーナーシェフである片岡護さんがイタリアワイン「サン・マルツァーノ」のアンバサダーに就任しました。
その就任式が、3月28日に片岡シェフの「アルポルト」で行なわれたので、取材してきました。
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片岡護 シェフ 東京・西麻布「アルポルト」にて
片岡シェフがアンバサダーを務める「サン・マルツァーノ」は、イタリアのプーリア州のワイン生産者です。
プーリア州は、イタリア半島をブーツに見立てた時に、カカトに当たる場所にあります。
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「サン・マルツァーノ」輸出マネージャーのアレックスさん
アレックスさんによると、プーリア州はアドリア海とイオニア海に囲まれ、気候は温暖で、オリーブ、トマト、アーティチョーク、豆、デュラム小麦など、農作物が豊かな土地柄だそうです。
海は風光明媚な観光地であるだけでなく、海産物ももたらします。
「サン・マルツァーノ」は南部のサレント半島にあります。
土壌は酸化鉄の赤土で、アドリア海とイオニア海から乾いた風が吹き、ブドウ栽培にいい影響を与えます。
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「サン・マルツァーノ」は、1962年に19軒の小さな農家たちが集まってできた協同組合です。現在は1200軒ものブドウ生産者が加盟しています。
1980年代までバルクワインの生産が主でしたが、1982年に大きな転換がありました。
彼らは樹齢の高い古木(アルベレッロ、ブッシュヴァイン)を持っていました。
これをよくあるグイヨ仕立てに変えようとする動きがあったのですが、
「この土地ならではのアルベレッロを守り、品質重視のワインをつくろう!プーリアのトップワインをつくっていこう!」という声が上がったのです。
古木は収量は非常に少ないですが(30hl/ha)、根は深く地中に入り込み、土中のミネラルを吸い上げ、凝縮感があり、複雑味のある上質なブドウが得られます。
上質なブドウは、品質の高いワインをつくります。
今回の取材でいくつか試飲しました。
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プーリアといえば“プリミティーヴォ”です。
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San Marzano TALO Primitivo di Manduria 2014
(DOP プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア)
サン・マルツァーノのワインレンジは4つあり、「タロ」は上から2番目に位置する上級レンジです。
タロのプリミティーヴォはプリミティーヴォ種100%で、発酵はステンレスタンク。熟成はフランス&アメリカ産オーク樽6カ月、瓶熟2カ月以上を行なっています。
アタックのインパクトがありますが、口当たりはスムース。果実味の凝縮感があって、飲みごたえがあるフルボディです。それなのに、輸入元希望小売価格は2000円(税抜)!
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San Marzano COLLEZIONE CINQUANTA NV
日本市場で発売されているサン・マルツァーノのトップレンジワインは、現在4つあり、そのうちのひとつが、この 「コレッツィオーネ・チンクアンタ」です。
プリミティーヴォ 50%、ネグロアマーロ50%をブレンドしたフルボディの赤ワインで、ノンヴィンテージ。
ステンレスタンクで発酵後、フランス産バリック樽で12カ月、ステンレスタンクで12カ月熟成。瓶熟は6カ月以上。
こちらも口にした時のインパクトがありますが、丸みを帯び、非常になめらか。複雑味、コクがあります。こっくりしたソースの肉料理に合わせるのがいいですが、チョコレートを使ったデザートにも合いそう。
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ティラミスにもオススメ♪
こんな上等なワインが、輸入元希望小売価格3000円(税抜)
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San Marzano EDDA 2015(IGP Salento)
白ワイン好きの私が非常に気に入ったのは、トップワインのひとつ「エッダ」。
シャルドネ80%、モスカート15%、フィアーノ・ミニュトーロ5%というブレンドの白ワインで、発酵はオーク樽、熟成もオーク樽で4カ月(225L、フランス産、新樽100%)。
花、熟したフルーツのアロマ、ニュアンスがあり、なめらかで濃密な凝縮感があり、つやつやしています。しっとりと舌に絡み付き、味わいは辛口ですが、甘美な気分にさせられます。表面は清楚、でも、内面は官能的(笑)ずっと、ゆっくり飲んでいたいと思ったワインでした。
※希望小売価格:2500円(税抜)
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ベーシックレンジの「イル・プーモ」シリーズは1250円(税抜)、高品質白ワインシリーズの「エステッラ」は1400円(税抜)と、サン・マルツァーノのワインは非常に魅力的な価格で販売されています。
現在、世界70カ国に輸出しているそうですが、これは人気になるわけです。
しかし、日本では、それほど知名度が高いワインではありません。
そこで、「サン・マルツァーノ」の魅力を日本でより一層、幅広く伝えるため、日本を代表するイタリア料理の片岡護シェフが「サン・マルツァーノ」のアンバサダーに就任されました。
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「ワインを通じて、プーリアの文化を紹介したい。
イタリア料理の巨匠である片岡シェフを通じて、サン・マルツァーノワインと料理を楽しんでほしい」と、輸入元の談。
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「今年の1月にプーリアに行ってきた。太陽の光に溢れ、特に南部は何もないところだったが、ワインがおいしかった。サン・マルツァーノのワインは、難しさがないのに、その中にコク、うまみがあり、本当においしい。今まで発見されなかったのが不思議なくらい。自信を持って広めていきたい」と、片岡シェフ。
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片岡シェフは、「プーリアのワインだが、料理はプーリアにこだわらず、アルポルトの料理と楽しんでほしい」と仰っていました。
そんなわけで、アンバサダー就任式の後は、シェフの料理とともにサン・マルツァーノのワインを楽しませていただきました
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トマトソースのパスタは「コレッツィオーネ・チンクアンタ」とよく合いました。
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ラム肉は、片岡シェフのイチオシ
プーリアでもラムはよく食べられている肉だそうですよ。
後でこっそりと、プーリアで食べたおいしいものをシェフに訊いたところ、プーリアでは魚介類、中でも貝類が特においしかったとか。とりわけムール貝は日本で出回っているのとはまったく違い、グラチネやパスタでも食べ、「本当においしかった!日本じゃ無理だよ」ですって。
よし!プーリアに行くことになったら、ぜひムール貝は食べねば!
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「サン・マルツァーノ」は片岡シェフの「アルポルト」全店でオンリストされます。
※一部アイテムのみ
※サン・マルツァーノは、小売店でも購入でき、アルポルト以外でも飲めます。
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サン・マルツァーノのワイン情報、片岡シェフのマリアージュ料理紹介、ワインの賢人コラムetc...を紹介するブランドサイトが、2017年3月29日にオープンしていますので、ぜひ覗いてみてください。
San Marzano ブランドサイト
http://mot-wine.mottox.co.jp/special/sanmarzano/index.html
※輸入元:モトックス
その就任式が、3月28日に片岡シェフの「アルポルト」で行なわれたので、取材してきました。
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片岡護 シェフ 東京・西麻布「アルポルト」にて
片岡シェフがアンバサダーを務める「サン・マルツァーノ」は、イタリアのプーリア州のワイン生産者です。
プーリア州は、イタリア半島をブーツに見立てた時に、カカトに当たる場所にあります。
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「サン・マルツァーノ」輸出マネージャーのアレックスさん
アレックスさんによると、プーリア州はアドリア海とイオニア海に囲まれ、気候は温暖で、オリーブ、トマト、アーティチョーク、豆、デュラム小麦など、農作物が豊かな土地柄だそうです。
海は風光明媚な観光地であるだけでなく、海産物ももたらします。
「サン・マルツァーノ」は南部のサレント半島にあります。
土壌は酸化鉄の赤土で、アドリア海とイオニア海から乾いた風が吹き、ブドウ栽培にいい影響を与えます。
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「サン・マルツァーノ」は、1962年に19軒の小さな農家たちが集まってできた協同組合です。現在は1200軒ものブドウ生産者が加盟しています。
1980年代までバルクワインの生産が主でしたが、1982年に大きな転換がありました。
彼らは樹齢の高い古木(アルベレッロ、ブッシュヴァイン)を持っていました。
これをよくあるグイヨ仕立てに変えようとする動きがあったのですが、
「この土地ならではのアルベレッロを守り、品質重視のワインをつくろう!プーリアのトップワインをつくっていこう!」という声が上がったのです。
古木は収量は非常に少ないですが(30hl/ha)、根は深く地中に入り込み、土中のミネラルを吸い上げ、凝縮感があり、複雑味のある上質なブドウが得られます。
上質なブドウは、品質の高いワインをつくります。
今回の取材でいくつか試飲しました。
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プーリアといえば“プリミティーヴォ”です。
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San Marzano TALO Primitivo di Manduria 2014
(DOP プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア)
サン・マルツァーノのワインレンジは4つあり、「タロ」は上から2番目に位置する上級レンジです。
タロのプリミティーヴォはプリミティーヴォ種100%で、発酵はステンレスタンク。熟成はフランス&アメリカ産オーク樽6カ月、瓶熟2カ月以上を行なっています。
アタックのインパクトがありますが、口当たりはスムース。果実味の凝縮感があって、飲みごたえがあるフルボディです。それなのに、輸入元希望小売価格は2000円(税抜)!
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San Marzano COLLEZIONE CINQUANTA NV
日本市場で発売されているサン・マルツァーノのトップレンジワインは、現在4つあり、そのうちのひとつが、この 「コレッツィオーネ・チンクアンタ」です。
プリミティーヴォ 50%、ネグロアマーロ50%をブレンドしたフルボディの赤ワインで、ノンヴィンテージ。
ステンレスタンクで発酵後、フランス産バリック樽で12カ月、ステンレスタンクで12カ月熟成。瓶熟は6カ月以上。
こちらも口にした時のインパクトがありますが、丸みを帯び、非常になめらか。複雑味、コクがあります。こっくりしたソースの肉料理に合わせるのがいいですが、チョコレートを使ったデザートにも合いそう。
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San Marzano EDDA 2015(IGP Salento)
白ワイン好きの私が非常に気に入ったのは、トップワインのひとつ「エッダ」。
シャルドネ80%、モスカート15%、フィアーノ・ミニュトーロ5%というブレンドの白ワインで、発酵はオーク樽、熟成もオーク樽で4カ月(225L、フランス産、新樽100%)。
花、熟したフルーツのアロマ、ニュアンスがあり、なめらかで濃密な凝縮感があり、つやつやしています。しっとりと舌に絡み付き、味わいは辛口ですが、甘美な気分にさせられます。表面は清楚、でも、内面は官能的(笑)ずっと、ゆっくり飲んでいたいと思ったワインでした。
※希望小売価格:2500円(税抜)
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ベーシックレンジの「イル・プーモ」シリーズは1250円(税抜)、高品質白ワインシリーズの「エステッラ」は1400円(税抜)と、サン・マルツァーノのワインは非常に魅力的な価格で販売されています。
現在、世界70カ国に輸出しているそうですが、これは人気になるわけです。
しかし、日本では、それほど知名度が高いワインではありません。
そこで、「サン・マルツァーノ」の魅力を日本でより一層、幅広く伝えるため、日本を代表するイタリア料理の片岡護シェフが「サン・マルツァーノ」のアンバサダーに就任されました。
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「ワインを通じて、プーリアの文化を紹介したい。
イタリア料理の巨匠である片岡シェフを通じて、サン・マルツァーノワインと料理を楽しんでほしい」と、輸入元の談。
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片岡シェフは、「プーリアのワインだが、料理はプーリアにこだわらず、アルポルトの料理と楽しんでほしい」と仰っていました。
そんなわけで、アンバサダー就任式の後は、シェフの料理とともにサン・マルツァーノのワインを楽しませていただきました
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トマトソースのパスタは「コレッツィオーネ・チンクアンタ」とよく合いました。
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ラム肉は、片岡シェフのイチオシ
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プーリアでもラムはよく食べられている肉だそうですよ。
後でこっそりと、プーリアで食べたおいしいものをシェフに訊いたところ、プーリアでは魚介類、中でも貝類が特においしかったとか。とりわけムール貝は日本で出回っているのとはまったく違い、グラチネやパスタでも食べ、「本当においしかった!日本じゃ無理だよ」ですって。
よし!プーリアに行くことになったら、ぜひムール貝は食べねば!
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「サン・マルツァーノ」は片岡シェフの「アルポルト」全店でオンリストされます。
※一部アイテムのみ
※サン・マルツァーノは、小売店でも購入でき、アルポルト以外でも飲めます。
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サン・マルツァーノのワイン情報、片岡シェフのマリアージュ料理紹介、ワインの賢人コラムetc...を紹介するブランドサイトが、2017年3月29日にオープンしていますので、ぜひ覗いてみてください。
San Marzano ブランドサイト
http://mot-wine.mottox.co.jp/special/sanmarzano/index.html
※輸入元:モトックス
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