今週は「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー Union des Grands Crus de Bordeaux」トレード・テイスティングが日本で開催されたため(福岡、大阪、東京)、セミナーやインタビューをはじめ、連日のようにボルドーの生産者の方々と過ごすことになり、濃密なボルドーウィークとなりました。
試飲会リポートは先日の記事をご覧ください → コチラ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/xmas_winebottle.gif)
今回、いくつかのシャトーの方々に深くお話を聞く機会がありました。
そのひとつがこちら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/24/9c0d2d85c18a9f1b2316167cbf65b81e.jpg)
Ludovic David - CH.MARQUIS DE TERME
メドック4級、マルゴー村の「シャトー・マルキ・ド・テルム」のゼネラルマネージャー兼ワインメーカーであるルドヴィック・ダヴィッドさんとご一緒させていただきました。
ルドヴィックさんは1969年生まれ。
2009年からマルキ・ド・テルムのさまざまな面での管理、改革を行なってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e5/9bbaaec52691f6347d0c6da8d70e7030.jpg)
トレード・テイスティングで飲んだ「CH.MARQUIS DE TERME 2014」は、フルーツがしっかりとあり、エレガントで心地よい、おいしいワインに仕上がっていました。
その他に、試飲会とは別の日になりますが、セカンドワインの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム 2012」、バックヴィンテージの「シャトー・マルキ・ド・テルム2008/2005(MG)/1990」をルドヴィックさんと一緒に飲むことができました。
マルゴー村にあり、メドック格付け4級と、品質には定評があるものの、いまひとつ控えめな印象のマルキ・ド・テルムですので、こうして垂直で飲む機会は貴重でした。
セカンドラベルの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム」は、食事に合うように、飲みやすく造っているそうで、「セラーに取っておかず、気楽に飲んでほしい」と、ルドヴィックさん。
2012年のフルールは、カベルネ・ソーヴィニヨンに、メルロ、少量のプティ・ヴェルドをブレンドしています。
ルドヴィックさん曰く、「パリのブラッスリーで食べるシンプルなステーキと」。
マルキ・ド・テルムでは、セカンドワインは若木からつくるわけではなく、区画で決めているわけでもない、と言います。
ただし、ファーストにならない区画もあり、ファーストのつもりで仕込んだけれどセカンド落ちすることもあるそうです。
反対に、若木でも、非常にいい区画のものであれば、ファーストに入れることもあるとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
ファーストは2008、2005、1990の垂直ですが…
(ボトル画像がなくてすみません)
2008年はストラクチャーがしっかりとし、メドックらしいスタイルの赤ワインで、今飲んでおいしく、価格を見てコスパいい!と思いました。かなりお買い得です。
「あと5年くらいセラーに置いておくと、食事に合わせて、より飲みやすくなる」と、ルドヴィックさん。
2005年は非常に良い年!しかもマグナム!
まだフレッシュ感もありますが、官能的なニュアンスも出始めています。
こういう偉大なヴィンテージは、大きなマグナムサイズでセラーキープしておくと、後々が楽しみです。
1990年もまた偉大な年です。
この時の1990年は閉じているように感じました。
ワインは、閉じこもる時期、開く時期を繰り返しながら熟成していく複雑なものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/xmas_wine.gif)
いずれのヴィンテージも、ルドヴィックさんが就任する前のものです。
試飲会で飲んだ若い2014年とは比べにくいのですが、ルドヴィックさんのワインは明るさ、透明感が加わり、バックヴィンテージはクラシカルな趣があるように感じました。
ルドヴィックさんに就任当時のことを尋ねると、
「以前は、マルキ・ド・テルムの素晴らしいテロワールを生かし切れていないと感じていた。だから、眠っている美女を目覚めさせ、これこそがマルゴーのグラン・クリュと思われるような素晴らしいワインを造ることが自分の使命だと思った」。
新しい戦略として、セラーも畑もモダンなスタイルに変えていったそうですが、「テロワールの部分は不変」と、ルドヴィックさん。
2009年1月に就任し、現在8年め。
彼が行なってきた成果が、徐々に出てきているのではないでしょうか。
※輸入元:明治屋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
なお、マルキ・ド・テルムも参加した、今回の「Union des Grands Crus de Bordeaux」試飲会では、福岡(11月20日)約200名、大阪(11月20日)約450名、東京(11月21日)約1000名の来場者がありました。
かなりの盛況ぶりです。
ただ、ひとつ残念なことがありました。
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの会長を2000年から2008年まで務めたパトリック・マロトー氏(サン・ジュリアン メドック4級 CH.BRANAIRE DUCRUブラネール・デュクリュのオーナー)が11月19日に逝去されました。それを受け、11月21日の東京試飲会の終了後に出展92シャトーの代表者が集まり、追悼式が行われました。
マロトー氏は、同団体の海外での活動を活発化させるのに貢献した人物でした。
享年67歳。まだお若いのに、残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
試飲会リポートは先日の記事をご覧ください → コチラ
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今回、いくつかのシャトーの方々に深くお話を聞く機会がありました。
そのひとつがこちら。
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Ludovic David - CH.MARQUIS DE TERME
メドック4級、マルゴー村の「シャトー・マルキ・ド・テルム」のゼネラルマネージャー兼ワインメーカーであるルドヴィック・ダヴィッドさんとご一緒させていただきました。
ルドヴィックさんは1969年生まれ。
2009年からマルキ・ド・テルムのさまざまな面での管理、改革を行なってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e5/9bbaaec52691f6347d0c6da8d70e7030.jpg)
トレード・テイスティングで飲んだ「CH.MARQUIS DE TERME 2014」は、フルーツがしっかりとあり、エレガントで心地よい、おいしいワインに仕上がっていました。
その他に、試飲会とは別の日になりますが、セカンドワインの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム 2012」、バックヴィンテージの「シャトー・マルキ・ド・テルム2008/2005(MG)/1990」をルドヴィックさんと一緒に飲むことができました。
マルゴー村にあり、メドック格付け4級と、品質には定評があるものの、いまひとつ控えめな印象のマルキ・ド・テルムですので、こうして垂直で飲む機会は貴重でした。
セカンドラベルの「フルール・ド・マルキ・ド・テルム」は、食事に合うように、飲みやすく造っているそうで、「セラーに取っておかず、気楽に飲んでほしい」と、ルドヴィックさん。
2012年のフルールは、カベルネ・ソーヴィニヨンに、メルロ、少量のプティ・ヴェルドをブレンドしています。
ルドヴィックさん曰く、「パリのブラッスリーで食べるシンプルなステーキと」。
マルキ・ド・テルムでは、セカンドワインは若木からつくるわけではなく、区画で決めているわけでもない、と言います。
ただし、ファーストにならない区画もあり、ファーストのつもりで仕込んだけれどセカンド落ちすることもあるそうです。
反対に、若木でも、非常にいい区画のものであれば、ファーストに入れることもあるとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
ファーストは2008、2005、1990の垂直ですが…
(ボトル画像がなくてすみません)
2008年はストラクチャーがしっかりとし、メドックらしいスタイルの赤ワインで、今飲んでおいしく、価格を見てコスパいい!と思いました。かなりお買い得です。
「あと5年くらいセラーに置いておくと、食事に合わせて、より飲みやすくなる」と、ルドヴィックさん。
2005年は非常に良い年!しかもマグナム!
まだフレッシュ感もありますが、官能的なニュアンスも出始めています。
こういう偉大なヴィンテージは、大きなマグナムサイズでセラーキープしておくと、後々が楽しみです。
1990年もまた偉大な年です。
この時の1990年は閉じているように感じました。
ワインは、閉じこもる時期、開く時期を繰り返しながら熟成していく複雑なものです。
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いずれのヴィンテージも、ルドヴィックさんが就任する前のものです。
試飲会で飲んだ若い2014年とは比べにくいのですが、ルドヴィックさんのワインは明るさ、透明感が加わり、バックヴィンテージはクラシカルな趣があるように感じました。
ルドヴィックさんに就任当時のことを尋ねると、
「以前は、マルキ・ド・テルムの素晴らしいテロワールを生かし切れていないと感じていた。だから、眠っている美女を目覚めさせ、これこそがマルゴーのグラン・クリュと思われるような素晴らしいワインを造ることが自分の使命だと思った」。
新しい戦略として、セラーも畑もモダンなスタイルに変えていったそうですが、「テロワールの部分は不変」と、ルドヴィックさん。
2009年1月に就任し、現在8年め。
彼が行なってきた成果が、徐々に出てきているのではないでしょうか。
※輸入元:明治屋
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なお、マルキ・ド・テルムも参加した、今回の「Union des Grands Crus de Bordeaux」試飲会では、福岡(11月20日)約200名、大阪(11月20日)約450名、東京(11月21日)約1000名の来場者がありました。
かなりの盛況ぶりです。
ただ、ひとつ残念なことがありました。
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの会長を2000年から2008年まで務めたパトリック・マロトー氏(サン・ジュリアン メドック4級 CH.BRANAIRE DUCRUブラネール・デュクリュのオーナー)が11月19日に逝去されました。それを受け、11月21日の東京試飲会の終了後に出展92シャトーの代表者が集まり、追悼式が行われました。
マロトー氏は、同団体の海外での活動を活発化させるのに貢献した人物でした。
享年67歳。まだお若いのに、残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
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