年始に、2022年の注目ワイン産地のひとつとして「ポルトガル」を取り上げました。
ポルトガル は、国としてはなんとなく知っているし、ワインに関しても多少は知っているつもりだけれど、意外と詳しくは知らないワイン生産国、でしょうか。
それでも、日本に最初に持ち込まれた外国産ワインがポルトガルワインで、織田信長が最初に飲んだ人物、という逸話もありますよね。
織田信長が飲んだのが、「チンタ」と呼ばれる赤い色のワインで、ポルトガル語ではTinto(=red)。
ポルトガルのどの地域のものだったのでしょうか?
今年に入り、私が第一弾で飲んだのは仏ボルドーの発泡ワイン(クレマン・ド・ボルドー)でしたが、その次に開けたのが、こちらのポルトガルの赤ワインでした。
INSÓLITO Tinto Biológico 2017 Casae Relvas
(Portugal, Alentejano)
アレンテージョ地域のビオロジックワインで、ビオ認証も取得しています。
Tintoですから、赤ワインです。
アレンテージョ地域の位置は、裏ラベルにありました。
少しゆがんだ長方形の右下あたりがアレンテージョです。
大西洋に面した場所もありますが、スペイン寄りの内陸にあり、暑くて乾燥し、雨が降らない地域です。
スペインとの国境には南北に山並みが走り、東はスペインのアンダルシア地方になります。
乾燥して暑い場所なので、ブドウの糖度が上がり、アルコール度数が高めで強めのワインがつくられる産地になります。
このワインのアルコール度数は13%ですので、高い、というほどではありませんね。
BIOで、UNOAKED(熟成に樽を使っていない)ということなので、ガツンとパワフルなタイプではないでしょうと予測し、ブルゴーニュグラスに注ぎました。
チャーミングな赤系ベリーのやわらかな香りで、口当たりもソフト。
果実味がみずみずしく、ジューシーでエレガントで、ピノ・ノワールに近いスタイルでした。
アルコールは高くないし、強いタイプではなく、かわいらしい果実味が上品で、軽やかで飲みやすいタイプでした。
使用ブドウは、Alicante Bouschet、Syrah、、Touriga Nacional 、Aragonez などらしく、詳細や比率はわかりません。
ポルトガルワインは、その土地のブドウを複数ブレンドしてつくられるものが多いので、このワインも。いかにもな典型的なポルトガルワインといえるでしょうか。
いろいろなブドウが使われていると、合わせる食べ物の幅が広がりますからね。
私は、鶏ひき肉のカレー、豚しゃぶなどに合わせてみましたが、まったく問題なし。
このワインが気に入りましたので、これまであまり飲んでこなかったアレンテージョ地域のワインを意識して、この先も飲んでみたいなと思っています。
気になる地域にターゲットを絞って飲んでいく、という方法はお勧めです。
このワインを購入したのは2021年9月頃。
2021年10月で日本から撤退したドイツの流通大手「メトロ」の直輸入ワインで、非常にお手頃で魅力的なプライスでした。
そういえば、アレンテージョのワインって意識して飲んだことがないかも、と思ったことと、このワインがビオ認証を取得していること、熟成に樽を使用していないことに惹かれ、購入しました。
あと、このボトルがとても軽いんです。
環境に配慮したCarbon Footprintの軽量ボトルのようです。
昔は重厚なボトルの方が高級なイメージがして好まれましたが、今は軽量ボトルを選ぶ企業の姿勢が評価される時代になりましたね。
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