ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

白ワイン仕立てのドイツのピノ・ノワールを飲んでみた

2021-03-31 22:18:52 | ワイン&酒

春の陽気に合わせて、先週はこちらのワインを晩酌に開けました。

 

J.Meyer Pinot Noir Blanc 2019 Moselland

(Germany, Q.b.A. Mosel)

 

「J.マイヤー・ピノ・ノワール・ブラン」はドイツ最大のブドウ生産者協同組合「モーゼルランド」がつくる白ワインで、使用ブドウは黒ブドウ品種のピノ・ノワール100%

 

 

「Mosel Pinot Noir」ということで、黒ブドウなのに白ワインなのは、「Blanc de Noirs」(ブラン・ド・ノワール:黒ブドウの白ワインだからです。

ブラン・ド・ノワールは、シャンパーニュでおなじみですね。

シャンパーニュでは、黒ブドウから白ワインをつくるのは普通のことです。

 

この「J.マイヤー・ピノ・ノワール・ブラン」は、ドイツの白ワインなので、ラベルを見ず、色だけでリースリング?ピノ・グリかピノ・ブランあたり?と思いこんでしまいますが、実はピノ・ノワール、という意外性が面白いかもしれません。

でも、こうした白ワイン仕立ての黒ブドウのワインは、ドイツでもけっこう以前からよく見ますし、特別珍しいことでもありませんが、なんとなく楽しいのは確か(笑)

 

 

さて、ワインの味わいですが、ピノ・ノワールを使っているとはいえ、白ワインなので、赤ワイン的な印象は特には感じませんでした。

色は薄く、透明感がありますが、ミネラル系の味わいというよりは、ふっくらとした果物系のニュアンスがあり、ピノ・グリの味わいに近いように思いました。

同じピノ系ですし、ドイツ語でいえば、ピノ・ノワールはシュペート・ブルグンダーで、ピノ・グリはグラウ・ブルグンダーで、「ブルグンダー」系の少し重心が重い感じの味わいです。

 

私はローストポークに合わせてみましたが、予想通り、相性バッチリ

粒マスタードや柚子胡椒を付けると、さらにウマイ~

 

アルコール度数は12%と軽やかです。

ワインの色は透明ですが、味わいは果肉感があるので、繊細な白身魚のお造りに、というより、もう少し力のあるフードが合うと思います。

いずれにしても、日本の食卓に並ぶものに合いやすいタイプなので、気軽に飲みたいワインです。

 

 

 

参考上代は1500円でした。これくらいだと、手が出しやすいのでは?

私は1本を3日かけて飲みましたので、1日あたり500円

栓がスクリューキャップなので、2日目、3日目と、保管しやすかったですし、ワインの劣化もまったく感じませんでした。

 

※輸入元:アグリ株式会社

 


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