(前回) 【膝半月板損傷】損傷から入院まで
入院前検査から1週間後、いよいよ入院の日がやってきました。
大学病院を紹介され、初診察からわずか2週間後というスピード展開です!
私が受ける手術は、半月板を縫合できるケースであれば縫合するが、縫合できない場合は切除する、というものでした。
今後のことを考えれば、「切除」より「縫合」の方が望ましいのですが、実際に半月板の状態を見てみないとわからないとのこと。
私は「縫合」がいいと思っていましたが、術後は「縫合」の方が大変で、縫合個所が離れないように足が固定され、入院期間も長くなり、退院したら松葉杖生活です。
「切除」の術後は楽で、翌日から普通に歩けるとのこと。
さて、どちらになるか?
以下は、私が入院、手術した病院でのことです。
病院によって、入院、手術までの過程が異なると思いますので、ご承知おきください。
私が入院する病院は隣県の地方都市の総合病院で、入院前検査の時には自分で運転して行きましたが、入院の際には電車を3本乗り継いで行きました。退院直後は自分で運転できませんからね。
病院の入退院窓口で手続きを終え、担当看護師さんの案内で、整形外科病棟に向かいます。
私の病室は4人部屋で、70、80代くらいの高齢女性ばかり。
他の病室も、高齢の患者さんが多いようです。
指定の病衣に着替え、血圧や体温の計測を終えると、もうすることがありません。
リハビリ担当という療法士さんが来て、私の膝の現在の可動域や曲がり方をチェックしてもらうと、またヒマな時間になります。
暇つぶしに持ってきた雑誌を読んだりしているうちに、シャワーの案内が来ました。
手術は入院した翌日になるので、手術を控えた人は前日にシャワーに入ります。
シャワーを浴び、洗髪し、メイクも落とし、いよいよスッピンに(笑)
そうこうしているうちに、入院して初の食事タイム、夕飯がやってきました
ご飯、ホッケの蒲焼き、カニカマとキャベツ、おかか炒め(ほうれん草、人参)、ほうじ茶
さすが病院食。そっけないです
これなら入院中に痩せそう?(笑)
消灯時間の21時には、下剤の錠剤を飲むように渡されました。
21時以降は飲食禁止で、指定された経口補水液だけを口にすることができます。
この経口補水液を、朝9時までの12時間のうちに1リットル(500mlを2本)飲まねばなりません。
そんなに飲んだらトイレが心配になりますが、経口補水液って、不思議なことに、これだけたくさん飲んでも、尿として排出されるのが非常に少なく、これにはビックリでした。
経口補水液の水分は身体の細胞の隅々に行き渡るようになっている?ので、尿としては排出されにくいものなんでしょうかしらね?
ちなみに、この経口補水液は、自分で用意するよう事前に言われていたもので、私は「OS-1」(大塚製薬)500mlを2本、ドラッグストアで買ってきました。
手術当日の朝、当然ですが、食事はありません。
朝9時に経口補水液を飲み終わった後は、水さえも口にできません。
ですが、経口補水液は少し甘い味がついていて、口の中がスッキリしなかったので、歯磨きはしました。病院側からの説明でも、朝の歯磨きと洗顔はしてください、とありました。口の中をうがいできただけでもサッパリします。
朝の担当医師の回診後に、いよいよ点滴が始まりました。
その後、麻酔医の訪問があり、麻酔の手順の説明を受けます。
膝の手術なのに、なんと、全身麻酔です。
この後、手術時刻が告げられ、15時からとのこと。
その後にも薬剤師さん(術後に飲む薬の説明)や、手術担当看護師さん(手術の手順の説明)訪問がありましたが、それが過ぎるとすることもないので、相変わらずヒマな時間が続きます…
手術時間が近づくと、胃を守るための薬を点滴から注入されました。
そのせいで、少しむせます。(よくあるそうです)
よく、手術前には浣腸しますが、私の場合は手術時間が1時間ほどと短いのでナシでした。
手術着に着替え、手術しない方の左足に圧力ソックスを履きます。血栓防止のためです。
そしていよいよ、看護師さんと一緒に手術室に自分で歩いて移動します。
ヘアキャップを被り、処置台に上がり、心電図のクリップ、酸素マスクを付けます。
この時に、看護師さんから、肌がキレイと褒められました(笑)
そんな会話をしてましたが、気付くと、手術が終わってました!
右膝の表側2か所を1㎝ほど切り、そこから内視鏡を入れての手術です。
手術時間は約1時間。
術後は、家族に説明があるのですが、私の場合は家族が来られなかったので詳しい内容がわからず、「半月板を切除した」とだけ聞きました。つまり、松葉杖は使わず、翌日から歩ける、という方です。
病室に戻ってからは、麻酔のせいでウトウトしていましたが、麻酔が切れると手術した場所が痛くなってきたので、痛み止めを点滴から入れてもらいました。
切った後の痛みは、以前に別の手術でも経験しているので、「痛いと思ったらすぐ痛み止めをもらう」と決めていました。ガマンする必要はありません。
ただ、次の痛み止めを使うには、ある程度の時間(薬によって違う)を開けないといけないので、その時間を看護師さんに確認しました。
膝は包帯でグルグル巻きで、腫れて熱を持っているので、氷で冷やされていました。
こうした手術の時って、尿管を入れられることが多いですが、「尿管は?」と訊くと、「付けてません」とのこと。
尿管は違和感があるし、少し痛いので、付けられなかったのはラッキーでしたが、ということは、自分でトイレに行かねばなりません。
看護師さんからは、「まだ歩かないでください。行きたい時は車椅子にしますので、ナースコールを押してください」と言われたので、何回かナースコールしました。
こうして、手術日の夜が過ぎていきました。
(続く)
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