EUのワイン法にあるワインの地理的表示GI(ジーアイ)Geographical Indication制度が、2013年に初めて日本でも山梨県のワインで指定されました。
その地理的名称は「GI Yamanashi。
GI Yamanashiについては、2018年3月に東京国税局酒税課の主催で行なわれた「GI Yamanashi シンポジウム」のリポート記事をアップしていますので、ぜひそちらを参照ください。
下に記事のURLを貼り付けておきます。
GI Yamanashiの記事を書いた時には、日本のワインでGI指定を受けていた産地は山梨県だけでした。
その後、2018年6月に北海道の「GI Hokkaido」が指定されました。
指定を行なっているのは、国税庁です。
GI Hokkaido認証マークが付いたワイン
先日、4月に開催された展示会で試飲した北海道ワインについての記事をいくつか書きましたが、その際、展示会でもらってきた北海道ワインのリーフレットに「GI Hokkaido」の詳細が記されていました。
「GI Hokkaidoワイン」の生産基準
〇北海道で収穫されたブドウを100%使用すること
〇北海道内で醸造、貯蔵、容器詰めしたものであること
〇有識者による官能検査に合格したもの
以上の基準を満たしたワインのみが、「北海道」という産地名の表示が可能です。
「GI Hokkaido」ワインの特徴
白ワイン
豊かで華やかな花や柑橘系の香りと豊かな酸味を有し、フルーティで軽快
赤ワイン
スパイスや果実の香り、はっきりした酸味と穏やかな渋みを有する
ロゼワイン
豊かな果実の香りを有し、フルーティーで爽やか
GI Hokkaido認証マークは北海道産100%ワインの目印になっており、ワインは上記の特徴を持っているので、ワイン選びの際には役立ちますよね。
現在のところ、日本ワインのGI認証は山梨県と北海道のふたつのみですが、間もなく認証登録される予定の府県が3つあります。
山形県、長野県、大阪府 のワインがGI登録を申し込んでいます。
登録されるには、その土地のワインの特徴が明らかであり、しっかりとした生産基準を明記していること、などが求められます。
3つの府県は、早ければ6月中にも認証登録されるかもしれません。
GI登録により、産地のワインのブランド化と知名度アップを図れるわけですが、わたしたち消費者にとっても、その土地100%という日本ワインが増えるのは嬉しいこと。
日本ワインのGI登録は、今後もっと増えてきそうですね。
[参考]
GI Yamanashi
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/661d94fc225ca6bb5103a519a1d299ce
魅力的な北海道のワインを紹介します
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/63d265fd8ba00b6f5beab5923a1230e6
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