ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

こだわりのカリフォルニアワインをpick up!

2021-04-07 20:52:57 | ワイン&酒

2021年3月に都内で開催されたカリフォルニアワイン試飲会から、

こだわりのあるユニークなワイン(もちろんオススメ)をいくつか紹介します。

 

GROUNDWORK  Picpoul Carbonic 2019 (Paso Robles)

 

グラウンドワーク ピクプール カルボニック 2019は、フランスのローヌ品種にこだわる若い造り手GROUNDWORK(グラウンドワーク)のワインです。

ピクプール・ブランとピクプール・グリの2品種を使い、42日間スキンコンタクトをさせながらカルボニックマセラシオン(ボジョレー・ヌーヴォーでおなじみの、密閉タンク内で発生する二酸化炭素によりフレッシュさを保つ製法)を行なっています。発酵は野生酵母。

 

赤ワインにしては色が薄く、ロゼワインといっていい色調です。

見た目はカワイイですが、フレッシュな酸と野性味のある独特の芳香&風味を味わえます。

軽く冷やして飲むと、このワインのイキイキとした鮮度感を感じると思います。

個人的には、生ハムやチーズをつまみながら飲みたいかも

 

※輸入元:アイコニック ワイン・ジャパン  参考上代:3,960円(税込み)

 

 

お次はこちら

 

Petulant Naturel Malvasia Bianca 2018 BIRICHINO (Monterey)

 

南イタリアの品種マルヴァジア・ビアンカをスティルワインとして醸造し、その発酵途中の一部を瓶詰めしているため、瓶の中で発酵が進み、泡立ちが発生する微発泡白ワインです。瓶内の気圧は最終的に2~3気圧になっているそうです。

ちなみに、シャンパーニュの気圧は、5~6気圧くらい。

 

ノンフィルターのため、白くにごったオリが少し見られますが、飲む際にはまったく気になりません。

ジューシーなうまみの乗ったワインで、泡はキメ細かくなめらかで、穏やか。

ほっこり癒し系の味わいで、これはスルスル&だらだらと飲みたいタイプ

 

 

ここのマルヴァジア・ビアンカは、イタリア由来のクローンを使ってます。

スティルワインとしてつくった白ワインが、上の画像の右のボトルです。

スティルワインのMalvasia Bianca 2018は小売価格3,300円(税別)で、微発泡のペチュランは4,500円(税別)。

同じワインですが、手間のかかっているペチュランの方が少々お高くなってます。

 

「BIRICHINO ビリキーノ」は、ボニー・ドゥーンなどで活躍したベテランらがサンタ・クルーズに2008年に設立したワイナリーです。

サンタ・クルーズは、モントレー湾の北に位置し、サンフランシスコからは約130km南というロケーションになります。

 

ビリキーノのこだわりは、人工的なものが介入しないナチュラルなワイン造りと、土地のテロワールに合わせたブドウ選び

だから、色々な品種のワインがあります。

 

 

上の画像のワインは… (※価格表記はすべて税別)

左端はシュナン・ブラン100%の白ワイン(2016年:4,000円)

その右隣は、グルナッシュ55%、ムールヴェードル29%、サンソー8%、ヴェルメンティーノ8%のヴァン・グリで、色の分類ではロゼワインになります(2019年:3,600円)

その右隣は、古い畑を含む4つの畑のブドウをブレンドしたピノ・ノワール100%の赤ワイン(2017年:4,700円)

右端は、1910年に台木なしで植樹された古木グルナッシュ100%の赤ワイン(2017年:4,700円)

 

といった、飲んでみたくなるような魅力的なワインが揃っています。

ナチュラルワインの造り手として定評のある「ビリキーノ」ですが、高品質な中身でこの価格帯というのは、お買い得だと思います。

 

※輸入元:富士インダストリーズ ワイン事業部

 

 

カリフォルニアワインというと、カベルネやシャルドネ、というイメージが多いですが、さまざまな品種でこだわりのワインづくりをしている生産者もいますので、それらを見つけるのも楽しいのではないでしょうか

 


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2 コメント

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Unknown (akinoyoharunoyo)
2021-04-08 00:29:30
今晩は。深夜遅くに失礼しますm(_ _)m
自分も良くワインを嗜むので、気になってコメント致しました。
カリフォルニアワインは余り飲んだことはありませんが、唯一気に入っているのは、『THREEKNIGTS』です。
良く飲むのは、白ワインではブルゴーニュワイン。『ウィリアム』や、『ルイ・ジャド』、シャブリ等。変わり種で最近気に入っているのが、サッカー選手『イニエスタ』が手掛けたワイン。
赤ワインはたまにしか飲みませんが、やはりブルゴーニュワイン。『ルイ・ジャド』、『マスラベル』、『イニエスタ』のワイン等です。
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白ワインがお好きなら (まゆ@管理人)
2021-04-08 22:08:40
akinoyoharunoyoさん
コメントありがとうございます。
ブルゴーニュがお好きなようで、間違いのない手堅いワインセレクトですね!
イニエスタはコスパがいいですし、なんかテンション上がります(笑)
白ワインがお好みであれば、本日のブログで紹介したカリフォルニアの白ワインに特化したワイナリーのワインもお試しいただけると楽しいと思います
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/0b00352791ebfc8b2ed15da2afdae05f
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