【人工股関節置換】入院中&退院後に便利なグッズ から続きます
上記のリポートの中で、「退院後の生活に必要になるグッズ」のひとつとして
・傷保護用のテープ(必要な人のみ)を取り上げました。
今回は、このテープについて詳しく紹介したいと思います。
その前に、人工股関節手術をした箇所から説明します。
骨盤からジョイントしている股関節から大腿骨に至る部分を切り取り、人工関節に置き換える手術なので、腰骨のグリグリしたところから約15㎝下あたりを、私の場合は長さ約20cmにわたって左サイドを切開されました。
ちょうどスラックスのサイドの縫い目のライン上くらいから、お尻のほっぺたくらいまで曲線を描いています。
初めて手術痕を見た時は、ずいぶん長く切ったのね、ということと、金属の医療用ホチキス(ステープラー)で切った場所が留められていたので、物々しい大きな傷だわ~と思いました。
すでにリポートしたように、ステープラーを外す抜鉤(ばっこう)は手術後8日めで、退院は抜鉤の翌日でした。
抜鉤した直後の傷痕は、切開したライン自体はふさがっていますが、表面はまだかさぶたが残る状態なので、保護テープが貼られました。
かさぶたや傷痕が気にならない人なら、病院で貼ってもらったテープそのままの状態で退院後を過ごし、シャワーなどで自然にはがれてきたら、取り除けばOKです。
でも、私のように、傷跡がケロイド化しやすい人や、しばらく傷跡を保護したい人は、医療用のサージカルテープを貼るのがオススメです。
ケロイド化のことを医師に相談した際に、3カ月くらいテープを貼っておくといい、と言われ、病院で使っているテープを見せてもらいました。
そこで、退院で友人が車で迎えに来てくれた時に、サージカルテープを買うためにドラッグストアに寄ってもらいました。
しかし、私の家の最寄のドラッグストアには置いてませんでした。
そうしたら、友人が、近くの処方薬局にあるかもよ?と、寄ってくれました。
その処方薬局は、私がいつも処方箋を持っていくところで、薬局内に、医療用品や健康食品なども置いています。
窓口で尋ねてみると、「あります」とのこと。
3M™ マイクロポア™ スキントーンサージカルテープ不織布(ベージュ)
幅 25mm × 長さ 9.1m
チャック付き透明プラスチックバッグに入れられ、404円(税込み)でした。
似たようなテープは100均でもありますが、3Mのこのテープは医療用で、傷に直接貼ることができます。
入院に便利なグッズを100均商品で紹介してきましたが、こればかりは医療用テープ一択です。
後日、ドラッグストア(ウエルシア/マツモトキヨシ)でも見つけましたが、メーカーは同じ3Mなのに、商品名の入った紙箱に入っていました。
調べてみると、私が薬局で買った上記のテープは在宅ケアで使える医療用製品で、長さは9.1m。
ドラッグストアで見たのは、個人向け製品として3Mが出している「ネクスケア」というブランドのサージカルテープで、テープや傷パッド類のコーナーに置かれていました。
ネクスケアの「キズあと保護&肌にやさしい不織布テープ」は、幅22mm×長さ5mで、税込み価格で約400円。
値段はほぼ同じですが、長さを見ると、薬局で買った方が格段に長く、断然オトクじゃないですか!
処方箋薬局は営業時間が短く、土日が休みのところが多いので、買いやすさではドラッグストアだと思いますが、事前に用意する場合は、薬局で探してみることをオススメします。
さて、退院後、帰宅前に無事にテープを入手でき、これで一安心
テープは不織布で、手で簡単にちぎれます。
退院直後は、かさぶたがまだうっすら残っていますので、傷痕からテープを剥がす時には、あの独特の引きつれの痛みがありますから、ていねいに剥がすように注意してください。
手術痕はだんだんとキレイになり、表面がつるんとしてきますので、かさぶたがなくなれば、引きつれの痛みとはサヨナラできます。
それでも、剥がす時は、皮膚を傷つけないよう、やさしく剥がしてください。
最初は、かさぶたのことを考え、シャワーの最中に剥がした方が痛くないのでは?と、テープが濡れた状態でペリペリ剥がしていました。
が、じつはこれが落とし穴でした!
というのも、テープが乾いている時の方が、スッとスムーズに、痛みもなく剥がれるんです!
テープが濡れた状態で剥がそうとすると、テープの粘着部分がしつこく残り、とても時間がかかります。しかも痛い
何度かシャワー中に剥がし、ああ、なんて不便なの…と思っていましたが、なんのことはない、乾いた状態で剥がすべきでした。
シャワー後に剥がしたい時は、テープが乾いてから剥がせばOKですよ
退院からずっと、このテープを貼ってきましたが、実はテープにかぶれやすい私…
テープの形に赤くなってしまうことがたびたびありました。
そのときは、テープを貼るのを1日スキップします。
かぶれ跡が残るのはイヤですからね。
それでも、「かぶれ」が起きることしばし…
もしかしたら、幅が狭いテープを手術痕の上にだけ貼れば解決するかも?
そう考え、幅が半分のサイズのテープを求め、処方箋薬局に買いに行きました。
左)25mm × 9.1m 右)12.5mm × 9.1m
幅12.5mmは 202円(税込み)
幅25mmの方も予備追加用に追加購入しました。404円
こうすると、幅の違いがわかりますね。
幅の狭い方のテープを傷痕に貼ると、ちょうどピッタリ!
皮膚のやわらかい部分にテープが当たらないので、かぶれが起きにくいです。
幅が狭いテープ、なかなかいいです
が、貼る際には扱いにくく、幅が広い方が貼りやすいので、慣れないうちは幅広タイプで、慣れてきたらスリムタイプと、使い分けをするといいでしょう。
なお、テープを貼る際、私は三つ折りタイプのコンパクトミラー(B6サイズ)を使っています。
左サイドにミラーを置き、傷痕がミラーで見えるようにしながら貼ってます。
傷痕はまっすぐな直線ではなく、少しカーブしているので、テープを貼る際には細かい調整が必要なんですが、毎日のように貼っていると(基本的にはシャワー後)、慣れてキレイに貼れるようになります。
なお、このテープですが、顔にできた傷やケロイドにも効果的で、ベージュ色なので目立たないそうですから、手術痕のカバーだけにとどまらず、さまざまな傷に対応できそうです。
私は3Mのサージカルテープを購入しましたが(薬局にあったのは3Mだけだったため)、他社メーカーでも出ています。
「傷口に直接貼れるサージカルテープ」と言って探すとよいと思います。
(続く)
テープの商品情報はあちこちにありますが、選び方や使い方まであれば便利だと思い、書きまとめました
目から鱗の医療用品。いろいろ応用がききそうで知識が広まりました。
経験された方の文章は説得感があります。