【人工股関節置換】 退院は突然やってきた! から続きます
2020年6月に人工股関節置換手術のために入院し、11泊12日で退院できました。
入院中は、手術前は普段と変わらず過ごせますが、手術後は身体が思うように動かせなくなります。
そこで、あ、あれを持ってきていれば… と思ったものや、これは持ってきて良かった♪ 退院前に用意しておけば良かった、というものなどをまとめてみましたので、入院を予定されている方は参考にしてください。
■人工股関節置換手術を受ける方に必携グッズ
・長い柄の靴ベラ
・長い柄の付いたスポンジやボディブラシ
・靴下を履く時の補助具
・杖
人工股関節置換手術後しばらくは、手術した側の踵や足先に手が届きません。
ベッドから降りられるようになり、靴を履こうとした時に、手が靴に届かないので、もどかしい思いをしながら、なんとか踵を収めていましたが、柄付きの靴ベラを持ってきておけば、良かったんですよねぇ。
このもどかしさは、術後にシャワーOKになった際、踵や足先に手が届かなくて洗えない、と気づいた時も同様です。
100均で売っている、瓶洗い用の長い柄付きのスポンジやボディブラシを持ってきていれば…
足先に手が届かないということは、靴下が履けません&脱げません。
脱ぐ方は、もう片方の足先でぐいぐいと脱がせられますが(笑)、履く方はお手上げです。
手術後、数日すると手が届くようになってきますが、それでも非常に難儀します。
靴下を履けない人のための補助具は、介護グッズとして売られています。
ネットで調べたところ、数千円する補助具もありました。
が、先週、ピンとひらめいた私は、クリアファイルでオリジナル補助具を作ってみました。
A4サイズのクリアファイルを筒状に丸めて靴下の中に入れ、筒状の場所に足先から足首までを入れた後、クリアファイルを引き抜くと、靴下が履けています
引き抜く時にクリアファイルに手が届かない可能性が高いので、クリアファイルの上部に2か所パンチで穴をあけ、そこに紐を通せば、紐を引っ張ってファイルを引き抜けます。
クリアファイルは、皆さんすでに持っていると思いますし、この方法で作ればお金もかからず、しかも場所を取りません。
お役御免になっても、クリアファイルとしてまた使えます(笑)
ちなみに、靴下を脱ぐ方は、柄付きの靴ベラが使えます。
踵と靴下の間に靴ベラをグイっと差し込み、そのまま下げると、靴下が脱げます
杖に関しては盲点でした。
入院の際には、もちろん杖など使いませんが、術後のリハビリの中で使うようになり、病室内でも使い、退院の際にも使うことになるので、すでに杖を持っている方は、入院の時から持ってきておくことをオススメします。
杖は100均でも売っています。
杖も、クリアファイルも、靴ベラも、柄付きスポンジも、100均で揃います。
これらは退院後の生活でも使うことになりますので、ぜひ入院の前に用意しておきましょう。
■入院中にオススメの便利グッズ
・使い捨て下着(パンツ)
・100均コンパクトタオル
・リーチャー(マジックハンド)
私が入院した病院は、パジャマやタオル、靴下やシューズ、シャンプー類、ティッシュ、お箸類など、入院グッズ一式のレンタルがありました。
今回はこのレンタルを一式を使いましたが、下着だけはレンタル品がありません。
下着類などの着替えは、家族が洗濯物を引き取り、新しいものを持ってくるケースがほとんどだと思いますが、私は最初から使い捨て下着で済ませよう、と思っていました。
幸い、6月という季節柄、中にインナー下着を着る必要もありません。
パンツさえあればOKなので、いつも旅行の際に予備で用意している使い捨てパンツを多めに持ってきました。
使い捨てパンツは100均のダイソーのトラベルコーナーに置いてあり、5個入り100円(+税)という超お手頃プライス
今回は、ジッパーバッグに詰め替え、20個ほど持ってきました。
不織布で作られていて、伸縮性はあまりありませんが、毎日履き捨てられます。
女性用はサイズMとLがありますが、伸縮性が不安な方は、Lを選ぶとよいかも。
男性用もありました。
100均コンパクトタオル は、すでに紹介していますが、思いのほか便利でした。
今回はウエットティッシュを持ってくるのを忘れてしまったのですが、首元を拭いたり、足の指の間を拭いたりするのに、少量の水で戻しただけで使えるこれが役に立ってくれました
[紹介記事] 入院中にも使える100均コンパクトタオル
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/b8dfe7b5d7fef63f295fd1c91b74ec65
リーチャー(マジックハンド)は、下に物を落とした時に便利です。
術後は床まで手が届きにくいのですが、マジックハンドがあれば解決します。
ベッドに寝ていて、必要なものを取りたい時、かけ布団に手を伸ばしたい時などにも使え、靴下を脱ぎたい時にも役立ちます。
私は今回は持参しませんでしたが、持ってきていれば、かなり楽だったと思います。
これも100均で買えますね。
しかし、見事に100均グッズばかりですね~(笑)
■退院後の生活に必要になるグッズ
・入浴時のシャワーチェア
・脱臼防止の枕やクッション
・傷保護用のテープ(必要な人のみ)
入院中からすでにシャワーOKが出ていますので、帰宅してもシャワーできます。
が、お風呂場は足元がすべりやすいので、最初はシャワーチェアを使ってください。
よくある小さなお風呂用の椅子は、高さが低すぎて、脱臼を誘発する危険性がありますので、使わないようにしてください。
本格的なシャワーチェアを買おうとすると、数千円以上と、けっこうします。
我が家には、父の入浴介護の時に使っていた椅子がありましたので、それを使うことにしました。丸型スツールで、椅子の部分はプラスティック、脚の部分は金属で、水に濡らしても問題ない素材です。乾かせば、室内で普通に使える椅子です。
高齢の方には、背もたれがあるタイプの方が安心かもしれません。
退院後、もっとも注意することは、引き続き「脱臼」です。
【人工股関節置換】手術後に注意すべき「脱臼」のこと で書きましたが、寝ている間に脱臼を誘発しやすい体勢にならないよう、脚の間に挟む枕やクッションを用意しておくことをオススメします。
私は今のところ細長いクッションを使っていますが、抱き枕が使いやすそうなので、良さそうなものを探しています
傷保護用テープについては、別途取り上げたいと思います。
(続く)
自分の手術の時にあまり情報が探せなかったので、これから手術を受ける方の参考になればと思い、一連のリポートを書いています
入退院だけでなく、普段の生活にも応用できます。