木曽福島にやってきました。
駅を降りるとすぐ前が中山道です。市街地に向かって歩いていたがまず喫茶店に入りました。
奥の部屋に座るとテラスがありなんとその先は崖、下に木曽川が流れ、街並みがありその先は雄大な木曽山脈です。
駅から市街地までの左側は崖に沿って店舗が並んでいるのです。
パンフレットには谷底の街 木曽福島と書いてあります。
喫茶店の女性が話が面白くて長居をしてしまいました。
天性の話し上手とはこういう人を言うのかなと思いました。夜スナックになるので夕食後来てみようかと思いましたが夜大雨になり諦めました。
道を下って木曽川に出ました。木曽路はどこも木曽川と道連れです。
崖屋造り
木曽川沿いのわずかな土地を利用して建築された崖屋造りの家並みです。
最近は大雨が全国的に多いようですが大丈夫なのかなと他人事ながら心配になります。
山村代官屋敷
戦国大名木曽氏の旧臣で山村氏は関ヶ原の功労で木曽代官と福島関所を預かりました。
当時の屋敷図を見ると広大な屋敷が建っていたようです。
藤村の「夜明け前」に活写されているそうです。 島崎藤村と木曽川は木曽路について回ります。
庭園は木曽駒ヶ岳を借景にして築山泉水式の眺めも素晴らしい。
大名と家老が食したおもてなし料理(饗応料理)
現在に換算すると一泊三食30万円くらいとか。昔も金持ちは美味しいもの食べていたんですね。下っ端は粗末な所に宿泊していたみたいです。
だから戦になれば功あげて頑張るのでしょう。その点は戦がビジネスに変わっただけで現在でも同じですね。
さてさらに福島関に行ってみました。
東海道の箱根・荒居、中仙道の碓井などと並び四大関所のひとつ。
いざ有事となれば木曽川の断崖に望む険しく狭い場所にありすぐに一帯を封鎖できたとか。
高台にありたどり着くのに息を切らせました。
とにかく江戸に攻め込まれないことがすべての中心だったようです。
さて江戸時代の風情の町並みをのんびり眺めながら駅前に戻りました。
七笑酒造(ななわらい)という蔵元がありました。ただそれだけのことです。面白いネーミングだなとおもいました。福島の地酒だそうです。
山みず季URARA つたや
明日の出発を考えて(駅前の交通に便利な)ご隠居としては珍しくグレードの高い旅館に宿泊しました。
夕食は懐石料理風で美味しかった。(別に旅館からなんのサービスもうけていませんよ)
温泉は崖に面して眺めが良かった。
夕食後風呂に入り木曽山脈の峰々の上に煌めく星空でも眺めようかと思いましたが大雨で霧しか見えませんでした。
残念。