さて南木曽(なぎそ)駅に降り立ちました。
特急も停車する駅ですが売店もなく駅前のロータリーにはタクシーが2,3台そして商店街らしきものも見当たりません。
最近テレビで路線バスの旅みたいな番組をよく目にしますが地方バスなどでは乗客は番組のスタッフ以外はまばらです。
まるで空気運んでいるるみたいで気の毒だなと思って観ています。
ここでも妻籠宿から馬籠宿まで行くおんたけ交通のバスに乗りました。観光客以外は地元らしき人は一人でした。
観光シーズンが終わると空気を運んでいるようになるのでしょうか。
でも駅前の観光案内所とバス営業所を兼ねている事務所の人達は皆親切で嬉しかった。
街道に沿って木曽川がいきよいよく流れています。
妻籠までやってくるとだんだん山が深くなってきた感じがします。標高430m、この先馬籠峠は801mです。
昔の旅人も気を引き締めて歩いて行ったのでしょう。
枡形の跡
どこの城下町にもあるように道が十字路になっていなくて迷路のようになっています。
(街道を直角に二度曲げて外敵を防いだ「枡形」です)
木曽路はどこも水が豊かです。
しかしここは飲めませんという注意書きがありました。
奈良井宿とたたずまいは似ていますが山が迫っている感じがします。
ちょっとさびしい感じです。夕方だったからかな。
郵便資料館
妻籠郵便局として営業していますがお洒落にできていますよね。藤村の「夜明け前」にも開局当時のことが書かれています。
妻籠宿本陣
妻籠宿本陣は島崎氏が任命されて明治に至るまで本陣、庄屋兼ね努めました。
島崎藤村の母の生家で、次兄広助が養子に来ていたそうです。
脇本陣奥谷
国の重要文化財に指定されています。
島崎藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先らしいですよ。
さてこの先は昼なお暗い馬籠峠を越えて木曽路最後の馬籠宿に向かいます。
もちろんおんたけ交通のバスに乗って峠越えです。