40年ぶりに手にしました。
昔読んだ内容は全く思い出せません。当たり前と言えばあたりまえですね。
若い頃は五木寛之や司馬遼太郎の本をよく読みました。
40年前はこの本を小脇に抱えてジョナサンのTシャツを着るのが流行。「やもめのみなさん」なんていうダジャレも。
今回も挿絵のカモメもふんだんに入っています。
そして新たに第4章が追加されました。
「40年ぶりに封印が解かれた最終章を読んで私は胸のつかえが下りた気がした。今こそ、この結末が必要なのだと感じた」
と五木さんは書いています。
あの頃は「組織に帰属する安定を捨て、自由を目指すことに憧れていました」という中でこの本がヒットしました。
「風と共に去りぬ」以来のベストセラーになり世界で4000万部以上売れました。
時がたち今は「生活を安定させるために定職に就き、派遣やフリーターより正社員になりたい」
そんな雰囲気の中でこの本が売れているのは何故なのでしょうか。
ある評論に次のように書かれていました。ご隠居もそう思います。
「人生は山あり谷ありということ。努力は100%とは限られないが必ず報われる。
自分を取り囲む状況には矛盾があって、やりたいことを貫き通そうとすると、仲間とうまくいかなくなるが、道は拓ける。
その後、自分の追随者が現れて、彼らとのズレがでてきても悲観することはない。やがて、それは修正されるから」
40年前のかもめのジョナサンの本はなくしてしまいました。
今回の本はブックオフなどに持ち込まないで手元に残しておきたい。
自分がこの40年間でどんな生きざまだったか酒でも飲みながら考えてみたい。
ご隠居が死んだら机の上には「かもめのジョナサン」がポツンとあった。ちょっと絵になるかな。
もっともあたしゃまだ死なないけれど・・・・・・・
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