評価

2004年アテネオリンピックの観戦に行って来た、スポーツ大好き作家・奥田英朗の紀行エッセイ。
「泳いで帰れ」は銅メダルに終わった長嶋ジャパンへの作者の思い。バントを繰り返す攻撃に「プロ野球が高校野球をしてどうする」「負けることに怯える小心者の集団だ」と、その評価は厳しい。そして、「マスコミが選手を甘やかしている」とも指摘。全く同感!奥田さんの野球を愛するゆえの言葉は重い。
で、一番印象に残った文章を載せておきます。
アトランタもシドニーも、オリンピック中継はほとんど見なかった。テレビの暑苦しい演出に嫌気がさし、自然と遠ざかっていたのだ。女子アナの悲鳴と芸能人のコメントはスポーツに必要ない。なのにその度は増すばかりだ。おまけにワンパターンな「感動をありがとう」攻撃である。日本のオリンピック中継はもはやバラエティー・ショーと化してしまった。ここには不要な色づけは何もない。素のままのオリンピック・ゲームがあるだけだ。だからこそ、一度生で見たかったのだ。
同感!