評価
再読(前回2019年3月20日)。
山本五十六を中心に太平洋戦争を綴った書。講演会の口述を書き留めた部分とこれまでの著者が集めた資料などで構成されていて、太平洋戦争の有様がコンパクトにまとめられている。日時が前後する記述があるので少し戸惑う。
しかし、軍令部の「一隻も空母を失うな」との命令を忠実に守って真珠湾攻撃で二の矢を放たなかった機動部隊司令長官、ミッドウェー海戦では山本五十六の「雷装した機を半分は用意しておけ」との命令を無視した機動部隊司令長官、どちらも南雲忠一なんですが・・・これで戦争の結果が変わったとは思えませんが、山本五十六の構想にあった早期に戦争を終わらせるチャンスを逃したことは間違いないだろうなと思います。