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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

青山学院大の一高OB佐々木塁君!

2021年11月25日 | 白堊な人々
24日行われたMARCH(明大、青学、立大、中大、法大)陸上1万㍍対抗戦に、一高出身の佐々木塁君(青学2年)が出場。選手宣誓の大役をつとめた後のレースでは、3組8位(29分13秒65)でしたが、自己記録更新、強豪の青学選手中21位でした。チーム10番台に入らないと箱根出場は難しいかもしれませんが、28分台突入で夢に近づくだろうと思います。是非、箱根出場を成し遂げてください!ガンバレー!塁君!

※ちなみにロッテの佐々木朗希とは陸前高田の少年野球でチームメイトだったそうですよ。

昭和16年夏の敗戦ー猪瀬直樹

2021年11月25日 | 読書

評価5

再読(前回2018年12月28日)。
昭和16年4月1日ある研究機関がスタートした。その機関が出した結論は、真珠湾攻撃と原爆投下を除いては現実に起こる戦況とあまりにも酷似していた「日本の敗戦」であった。平均年齢33歳、35人の組織の名は「総力戦研究所」。太平洋戦争へのプロセスを検証し意思決定のあるべき姿を示す傑作!

せっかく日米の総力(国力)を分析する力があったのに「空気」に流されて戦争に突入して行くニッポン人の姿に虚しさを覚える。すったもんだの大本営政府連絡会議を開戦へ導いたのは企画院が提示した蘭印進出後の石油需要バランスだったが、その数字はシーレーンの確保を前提としたもので、現実は輸送船の逼迫、米国の迎撃により達成できるはずもないものだった。しかし、その数字が開戦へ向かう「空気」を後押しすることになる。

80年前のニッポンと現在のニッポン、何か変わったのだろうか!?