太平洋戦争を読み直すー保阪正康 2021年11月21日 | 読書 評価 再読(前回2019年9月22日)。 昭和史研究の第一人者が「自虐史観」でもなく「唯物史観」でもなく「自省史観」に立脚して太平洋戦争を見つめ直す26の評論集。「世界最終戦を唱えた男・石原莞爾」の章に引き込まれた。石原に比べれば辻政信なんて小者。石原莞爾探求してみたい男である。 各種月刊誌等に掲載した文章の寄せ集めのせいか一冊の本としての完成度はイマイチだが、「瀬島龍三の晩節」とか「吉田茂の逮捕をめぐる話」等、興味をそそられる話題満載!