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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

輪違屋糸里(上)-浅田次郎

2018年01月20日 | 読書

評価4
舞台は幕末の京都。
動乱の中、新選組局長・芹沢鴨の傍若無人な行動が際立っていた。芹沢鴨を中心とした新選組浪士の暗躍を土方歳三を慕う京都島原の芸妓・糸里、新選組屯所の二人の女房・おまさとお勝、芹沢の愛人・お梅の視線でとらえたなんとも切ない物語。派手な立ち回り場面は抑えつつ女性の目線で語られる幕末の空気感がなんとも言えない。糸里の運命やいかに・・・

この本にも登場する斎藤一、相変わらず恰好いい(笑)。

沈黙の町でー奥田英朗

2018年01月18日 | 読書

評価3
転落死した中学2年男子生徒をめぐる人間模様を様々な視点からとらえた群像劇。
奥田英朗にしては珍しく展開が少なく内面描写にかなりの頁が割かれている。

舞台は関東近郊の地方都市。
教師が校庭内で転落死している中学2年の男子テニス部員を発見。
この出来事をきっかけに直前まで一緒にいた4人のうち二人が傷害容疑で逮捕され二人が保護観察処分を下される。殺人罪を視野に入れた別件逮捕(いじめによる傷害容疑)に活路を見出そうとする警察、わが子をかばう親、取材に奔走する新米女性記者、いじめに加担しながら隠し通そうとする女子生徒、心の傷をひきずる被害者の母親、周囲の圧力になすがままの教師と被害者に翻弄される校長、子どもたちの心を開こうとする検察官、何を言っていいのか何を隠していいのか判断がつかず揺れ動く少年の心。

実に複雑な心象風景を奥田英朗が丁寧に綴る。
作者の奥深さが感じられた570頁。

最近の自分

2018年01月17日 | 家族・自分
別に自分のことをこのブログを見ている方々にお知らせする義務もひけらかす趣味もないのだが、いつか過去を振り返る道標にもなるだろうから現況を記しておくことにする。

2018年、今のところアルコールを口に運んだのは1度だけである。
実は大晦日に「家での晩酌を止める」と誓いを立てたのだ。
今のところ外飲みの誘いがないので2回目の飲酒は未定、特に禁断症状に見舞われることもなく日々過ごしている。
しかし、アルコールがない夜は長い。
いつものようにテレビ番組はつまらんし、ラジオもじっくり聴かせる番組がなくどちらかと言えば若者向きだ。

と、いうことで、ほぼ読書で時間を費やす日々。
最近は、浅田次郎、奥田英朗、池井戸潤のサイクルで中古本を読み漁っているが奥田英朗と池井戸潤は未読本が残り少なくなって来た。次は宮部みゆきに手を出そうか?と考えている。浅田次郎の「壬生義士伝」を読んで、地元にも関わらずその史実を顧みることがなかった南部藩に興味を持ったので関連本を読んでみたいと思っている。今からわずか150年前まで日本人同士が殺し合いをしていたことに今さらながら驚いている。

仕事の方はだいぶ落ち着いて来た。
担当者の申し送りでなんの見直しもされてこなかった運用を大幅に変えた。
前任者の運用が100%正しいとは限らない、自分の頭と経験でより合理的で精度の高い事務手順を構築するのが自分の役割であると考えて今まで生きて来た。私のサラリーマン人生も残すところ3年5ヶ月。持てるものを全部出し切って終えようと思う。う~む、、、でも、、、マニュアルを作るのは苦手だし好きではないので、誰か「口述筆記」してくれないだろうか・・・?

最近、充実した日々が続いているせいか一日、一週間がとても短い。
朝、会社に向かっていて「もは一日経ったのか~」と日々のうつろいの早さにびっくりする毎日である。

もう少しの我慢で春がやってくる。
また暖かくなればもっともっと気分も高揚することだろう。
ほんのちょっと先の希望を楽しみに生きて行こうと思う今日この頃。

果つる底なきー池井戸潤

2018年01月14日 | 読書

評価2
池井戸潤のデビュー作(江戸川乱歩賞受賞)。
銀行員・伊木の周囲の取引先経営者、同僚、上司がある企業の倒産を境に次々と謎の死を遂げる。孤軍奮闘の伊木の姿がいじらしいが、サスペンスというほどでもなく、銀行暴露物というほどでもない中途半端な出来に作者の若さを感じた。さすがの流行作家もデビュー作なんだからこんなもんでしょう(笑)。しかし、唐突に倒産会社の娘とよりが戻った設定には全く納得がいかない。物語の進行上必要ないし、稚拙な逢瀬シーンに苦笑。

どうしたもんでしょう?

2018年01月14日 | ノンジャンル
NHKで新しい大河ドラマが始まったのですが、ありとあらゆる番組を使って宣伝をしている姿勢が気になって仕方がありません。

ま~大河ドラマ「西郷どん」の宣伝なら目立つからわかりやすいですが、我々が気がつかないようなところで密かに「ある方向性」を持って電波が流されているかもしれません。とても怖い気がします。考え過ぎでしょうか・・・

憑神ー浅田次郎

2018年01月13日 | 読書

評価3
幕末の江戸住まいの貧乏御家人がひょんなことからある祠を拝んでしまったことから貧乏神、疫病神、死神に憑りつかれる。しかし、文武に秀でた主人公の別所彦四郎は邪悪三神をものともせず武士道をつらぬき、ついには徳川慶喜になり代わり上野山の彰義隊の許へ騎馬を走らせるのだった。

軽いユーモア小説かと思い手に取った浅田次郎の時代小説第二弾だったが、壬生義士伝に通じる「武士の義」が全編に綴られた無骨な作品だった。しかし、主人公の頑固さには辟易。かなりいらいらした(笑)。

へ~

2018年01月12日 | 家族・自分
インベーダーゲームが世に出てから今年で40年だという。

ちょうど私は大学生。ゲーム機が置いてある喫茶店に友達と入り浸った。BGMは「飛んでイスタンブール」や「異邦人」や「カモメが翔んだ日」。さだまさしの「檸檬」も流行っていた。

いやはや懐かしい。


ふと思い出した幼き頃

2018年01月09日 | 家族・自分
道路を馬が歩いていて、ある物がボタボタと・・・
どんきみ屋さんがリヤカーでやって来て「ドッドーン!」
近くの広場には紙芝居屋さんが定期的にやって来た
隣のガキとの遊びはもちろんベッタ
子ども会の対抗競技と言えばポートボール
富山の薬売りもやって来た
近所の人たちが夕食後、テレビを見に我家にやって来た
真冬の銭湯の帰り、髪の毛が凍った
近所にお産婆さんが住んでいた
休んだ時、同級生がコッペパンを届けてくれた
運動会で履いたのは裸足足袋(はだしたび)だった
スキー教室の場所は学校の裏山(北山)だった
シーズンになると薪を全学年で運んだ
家の前の道路で下駄スケートで遊んだ
何故かガムのラベルを取り合うゲームが流行った
牛乳のフタを取り合うゲームも流行った
学校の前にヤドカリ売りやひよこ売りがいた
お菓子の景品で当たった物を見せびらかしに持ってくるやつがいた
ストーブ当番があった

わぁ~懐かしい(笑)