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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

銀行狐ー池井戸潤

2018年01月06日 | 読書

評価4
銀行を舞台にしたサスペンス5編。
さすが銀行員だった作者の面目躍如。少々サスペンスとしての醍醐味には欠けるが、「なるほどこの手があったのか」と思わず巧妙な手口にうなる場面多し。以前「銀行総務特命」を読んで、短編は不得手なのかと思っていたが良い意味期待を裏切られたきらりと光る短編集。

野球の国ー奥田英朗

2018年01月05日 | 読書

評価3

今、私が一番好きな直木賞作家・奥田英朗の野球エッセー。

プロ野球の試合を求めて沖縄、愛媛、秋田、広島、熊本、台湾へ。
一軍の試合だけじゃなく二軍の試合、昔やっていたマスターズ野球も見ちゃって大いに楽しむただの野球好きとしか思えない流行作家の一人旅。そして、ご当地グルメと旅先でのぶらり映画鑑賞とマッサージで日ごろの疲れを癒す奥田さん。

ゆるゆる感が面白い。
今から15年前の作品なので当時の選手名がとても懐かしいです。

壬生義士伝(下)-浅田次郎

2018年01月03日 | 読書

評価4
「南部盛岡は日本一の美しい国でござんす。西に岩手山がそびえ、東には早池峰山。北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れになり申す。春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。」

吉村貫一郎の声にわが故郷を再認識。玄関を開けると左に岩手山、真正面に姫神山。道を歩くと中津川、北上川。すぐそこには不来方城。愛すべき南部盛岡。見る眼が変わりました。

壬生義士伝(上)-浅田次郎

2018年01月01日 | 読書

評価5
2018年初読書。
わが盛岡が出て来るのがうれしくてしょうがない。仙北組(丁)町、三戸(丁)町、上ノ橋、中ノ橋、下ノ橋、穀(丁)町、惣門、わかる!わかる!吉村貫一郎の生涯と新選組のドラマ、頁をめくる手が止まらない。南部・盛岡を誇りに思います。