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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

今日の盛岡

2021年11月26日 | 盛岡風景



雨続きだったので火曜日以来の街歩き。と言っても、今日も雨がみぞれになったり、お日様が出たり、強い風が吹いたりと不安定な天候。南昌山方面は知らぬ間に雪化粧。そして旧県立図書館上には真昼のお月さん。

東條英機処刑の日ー猪瀬直樹

2021年11月26日 | 読書

評価5

再読(前回2019年2月13日)。
終戦後、進駐してきた連合国最高司令長官マッカーサーは日本統治の要として天皇の戦争責任免責を企図した動きをみせる。そしてマッカーサーが残した謎の符合とは?東京裁判を中心に、終戦前後の動きを見事にサスペンスタッチで描き出した猪瀬直樹渾身の傑作!

これは何度読んでも面白い!
明仁天皇が皇太子時代に進駐軍の急襲を恐れて疎開先の奥日光から会津方面への逃走を計画していた話。天皇存続へアメリカ世論を導くためのマッカーサーによるプロパガンダ。憲法起草に至るいきさつ。挙げるときりがないくらい、謎解きに引き寄せられる。そして、「そうなのか!?」と思わず唸ってしまう日付の符合。猪瀬直樹、実は凄い作家だったのです(笑)!

日付の符合とは、①昭和21年4月29日=天皇誕生日に、東京裁判でA級戦犯28人が起訴された②昭和22年5月3日=新憲法施行日。前年同日に東京裁判開廷③昭和23年12月23日=明仁天皇誕生日に、A級戦犯7人が処刑された

贖罪の思いを背負った明仁天皇は慰霊の旅を続けられた、と作者は締めくくるのであった。



青山学院大の一高OB佐々木塁君!

2021年11月25日 | 白堊な人々
24日行われたMARCH(明大、青学、立大、中大、法大)陸上1万㍍対抗戦に、一高出身の佐々木塁君(青学2年)が出場。選手宣誓の大役をつとめた後のレースでは、3組8位(29分13秒65)でしたが、自己記録更新、強豪の青学選手中21位でした。チーム10番台に入らないと箱根出場は難しいかもしれませんが、28分台突入で夢に近づくだろうと思います。是非、箱根出場を成し遂げてください!ガンバレー!塁君!

※ちなみにロッテの佐々木朗希とは陸前高田の少年野球でチームメイトだったそうですよ。

昭和16年夏の敗戦ー猪瀬直樹

2021年11月25日 | 読書

評価5

再読(前回2018年12月28日)。
昭和16年4月1日ある研究機関がスタートした。その機関が出した結論は、真珠湾攻撃と原爆投下を除いては現実に起こる戦況とあまりにも酷似していた「日本の敗戦」であった。平均年齢33歳、35人の組織の名は「総力戦研究所」。太平洋戦争へのプロセスを検証し意思決定のあるべき姿を示す傑作!

せっかく日米の総力(国力)を分析する力があったのに「空気」に流されて戦争に突入して行くニッポン人の姿に虚しさを覚える。すったもんだの大本営政府連絡会議を開戦へ導いたのは企画院が提示した蘭印進出後の石油需要バランスだったが、その数字はシーレーンの確保を前提としたもので、現実は輸送船の逼迫、米国の迎撃により達成できるはずもないものだった。しかし、その数字が開戦へ向かう「空気」を後押しすることになる。

80年前のニッポンと現在のニッポン、何か変わったのだろうか!?



昭和史七つの謎ー保阪正康

2021年11月23日 | 読書

評価4

再読(前回2019年8月12日)。
昭和史の謎に切り込む保阪氏の力作。そこから導きだされる日本人論が面白い。アメリカ大統領が、ソ連および社会主義体制への認識が甘かったルーズヴェルトから警戒心の強いトルーマンに交代していなかったら日本は分断されていた可能性が高い、と思うと実に恐ろしい。

①日本の<文化大革命>は、なぜ起きたか?
②真珠湾攻撃で、なぜ上陸作戦は行わなかったか?
③戦前・戦時下の日本のスパイ合戦は、どのような内容だったか?
④<東日本社会主義人民共和国>は、誕生しえたか?
⑤なぜ陸軍の軍人だけが、東京裁判で絞首刑になったか?
⑥占領下で日本にはなぜ反GHQ地下運動はなかったか?
⑦M資金とは何をさし、それはどのような戦後の闇を継いでいるか?

印象に残った一文を記す。
「5.15事件の被告への同情、そして減刑嘆願運動は、どうあれ、動機が正しければ何を行なっても許される、という国論を生むきっかけとなった。至純の情けこそ尊い、無私の精神に優るものはないというのだ。」


太平洋戦争を読み直すー保阪正康

2021年11月21日 | 読書

評価4

再読(前回2019年9月22日)。
昭和史研究の第一人者が「自虐史観」でもなく「唯物史観」でもなく「自省史観」に立脚して太平洋戦争を見つめ直す26の評論集。「世界最終戦を唱えた男・石原莞爾」の章に引き込まれた。石原に比べれば辻政信なんて小者。石原莞爾探求してみたい男である。

各種月刊誌等に掲載した文章の寄せ集めのせいか一冊の本としての完成度はイマイチだが、「瀬島龍三の晩節」とか「吉田茂の逮捕をめぐる話」等、興味をそそられる話題満載!