2月6日 サンデーモーニング
戦後、世界で起きたさまざまな政変、改革、民主化のうねり。
1989年 ベルリンの壁崩壊
1989年 ルーマニア革命
1986年 マルコス失脚
1989年 天安門事件
そして今、エジプトで始まったムバラク独裁政権打倒の動き。
今回のデモを予想外の規模に広げた背景には、
インターネットでデモ参加への呼びかけが大きな役割を果たしたと指摘されている。
「昼の2時にタハリール広場へ集まろう」
「この時はエジプトにとって歴史的な時間になる」
同様の動きは近隣諸国へも波及しつつある。
情報の力が国家体制を揺さぶるケースは過去にもあった。
1979年のイラン革命。
この革命の推進力となったのが、
パリに亡命中のホメイニ師の声が録音されたカセットテープだった。
そのテープは大量にコピーされ、イラン国民の士気を高めた。
1986年、フィリピンで起こった2月革命。
20年続いたマルコス独裁政権の打倒を訴えるラジオ放送をきっかけに、
数十万人の市民によるピープルパワーが立ち上がった。
1989年に起きたベルリンの壁崩壊。
これに端を発する東ヨーロッパ諸国の民主化の動きの背景にはテレビの存在があった。
この年、東ヨーロッパでも衛星放送を見る事が可能となり、
国境を越えて伝えられるテレビ電波が人々の心を目覚めさせた。
1989年の天安門事件。
衛星放送によりリアルタイムで映し出される衝撃的な映像に、
世界はあらためて民主化に対する中国政府の姿勢を実感した。
そして去年2010年、尖閣諸島沖漁船衝突事件。
日本政府が非公開とした映像がネットを通じて流出。
大きな政治問題となった際には、
インターネットが持つ情報を暴き出す力がさまざまな議論をよんだ。
さらにインターネットを使って国家の極秘情報を公開したウィキリークス。
各国政府から激しい批判があがる一方、
民主化を推進するとしてその活動を高く評価する声も上がっている。
日増しに存在感を増すインターネット。
なぜインターネットはこれほどまでに大きな力を持ったのか。
早稲田大学 加藤諦三名誉教授
「インターネットは時代が求めた。競争社会が求めた。
競争社会は人と人を切ってしまう。
人とつながりたい。仲良くしたい、触れ合いたい欲求が満たされない。
資本主義社会がン持っている弱点だった。
そういう飢餓感を満たすものとしてインターネットが入ってきた。」
さらにインターネットが持つ、国籍人種を超えて
誰もが参加しつながりあえるという特性がさまざまな垣根を壊し、
社会の姿を変える力を持つ。
「モノが便利になる、たくさんある時代は終わる。
富の偏在など矛盾が解消する方向に向かう。
支持の世界はプロとアマの協会があいまいになる。
イデオロギーは無くなる。
心理的成長や情緒的成熟が問題になってくる」
多くの人々の思いは瞬時に結ばれ、秘密の情報も白日の下にさらされる時代である。
===
戦後、世界で起きたさまざまな政変、改革、民主化のうねり。
1989年 ベルリンの壁崩壊
1989年 ルーマニア革命
1986年 マルコス失脚
1989年 天安門事件
そして今、エジプトで始まったムバラク独裁政権打倒の動き。
今回のデモを予想外の規模に広げた背景には、
インターネットでデモ参加への呼びかけが大きな役割を果たしたと指摘されている。
「昼の2時にタハリール広場へ集まろう」
「この時はエジプトにとって歴史的な時間になる」
同様の動きは近隣諸国へも波及しつつある。
情報の力が国家体制を揺さぶるケースは過去にもあった。
1979年のイラン革命。
この革命の推進力となったのが、
パリに亡命中のホメイニ師の声が録音されたカセットテープだった。
そのテープは大量にコピーされ、イラン国民の士気を高めた。
1986年、フィリピンで起こった2月革命。
20年続いたマルコス独裁政権の打倒を訴えるラジオ放送をきっかけに、
数十万人の市民によるピープルパワーが立ち上がった。
1989年に起きたベルリンの壁崩壊。
これに端を発する東ヨーロッパ諸国の民主化の動きの背景にはテレビの存在があった。
この年、東ヨーロッパでも衛星放送を見る事が可能となり、
国境を越えて伝えられるテレビ電波が人々の心を目覚めさせた。
1989年の天安門事件。
衛星放送によりリアルタイムで映し出される衝撃的な映像に、
世界はあらためて民主化に対する中国政府の姿勢を実感した。
そして去年2010年、尖閣諸島沖漁船衝突事件。
日本政府が非公開とした映像がネットを通じて流出。
大きな政治問題となった際には、
インターネットが持つ情報を暴き出す力がさまざまな議論をよんだ。
さらにインターネットを使って国家の極秘情報を公開したウィキリークス。
各国政府から激しい批判があがる一方、
民主化を推進するとしてその活動を高く評価する声も上がっている。
日増しに存在感を増すインターネット。
なぜインターネットはこれほどまでに大きな力を持ったのか。
早稲田大学 加藤諦三名誉教授
「インターネットは時代が求めた。競争社会が求めた。
競争社会は人と人を切ってしまう。
人とつながりたい。仲良くしたい、触れ合いたい欲求が満たされない。
資本主義社会がン持っている弱点だった。
そういう飢餓感を満たすものとしてインターネットが入ってきた。」
さらにインターネットが持つ、国籍人種を超えて
誰もが参加しつながりあえるという特性がさまざまな垣根を壊し、
社会の姿を変える力を持つ。
「モノが便利になる、たくさんある時代は終わる。
富の偏在など矛盾が解消する方向に向かう。
支持の世界はプロとアマの協会があいまいになる。
イデオロギーは無くなる。
心理的成長や情緒的成熟が問題になってくる」
多くの人々の思いは瞬時に結ばれ、秘密の情報も白日の下にさらされる時代である。
===