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ダイヤモンド 熱いインド

2011-02-17 22:57:35 | 海外ネットワーク
  29日 NHK海外ネットワーク


  インド西部のスーラトに世界各地からダイヤモンドの原石が集まってくる。
  原石は工場に運ばれ加工される。

  スーラトにある工場は約7600。
  世界に流通するダイヤモンドの90%近くが加工されている。
  それを支えるのが平均月収2万円で働く職人たち。
  インドのIT技術もダイヤ加工に一役かい、
  一個の石からどれだけ効率よく多くのダイヤモンドを切り出せるか計算する。
  徹底して無駄を出さない効率の良さを追及している。
  設計図に従って職人が原石を一個一個磨き上げ、
  ダイヤモンドが完成する。

  ダイヤモンドの原石は、アフリカやカナダなどで産出されたあと、
  その後いったんベルギーに送られる。
  ここで仲介業者が買い付けた原石がインドで加工された後、
  中東や香港、アメリカや日本など世界の市場に販売される。

  インドが仕入れる原石の60%がベルギーを経由する。
  世界最大の加工国でありながら流通分野では主導権を握られていた。
  
  インドで最大のダイヤモンドの販売拠点、ムンバイ。
  その取引方法は大きく立ち遅れたものだった。
  
  ムンバイでは2000もの取引業者がいくつものビルに分散して
  小さな店を構えている。
  高額のダイヤ取引のとって防犯上の課題もあった。
  商談が成立すると輸出のための手続きが必要。
  買い付けたダイヤモンドは遠くはなれた税関まで持っていかなくてはならない。
  車に詰め込む間、銃を持った警備員がガードする。
  強盗や盗難にあう危険にもさらされている。

  こうした昔ながらの取引を改めようと、
  去年10月、ムンバイに世界最大のダイヤモンド取引所が建てられた。
  ベルギーに引けをとらない流通拠点を目指す。
  商談スペースでは、海外からの買い付け業者と売り手が商談できる。
  同じ場所に税関も設置され、
  買い付けたダイヤモンドを安全に輸出することが出来るようになった。

  取引所の会長
  「インドは加工・研磨は世界一。
   唯一足りないのは取り引きする力。
   今ベルギーなどで行なわれている取り引きをここに奪いたい。」

  ダイヤモンドの流通の流れを自分たちの手で変えようと取り組む業者もいる。

  ガンシャム・ドラキアさん
  「わが社の強みはロシアから直接原石を仕入れていることだ。
   仕入れから加工まで一貫して手がけているとアピールできる。」

  独自に仕入れルートを開拓し、販売面でも安さと競争力を生かそうと考えている。
  今狙いを定めているのは中国の市場。

  香港の業者
  「毎月300万ドル(約2億5000万円)は仕入れている。
   ムンバイなら値段が手ごろだし質も良い。」

  ガンシャム・ドラキアさん
  「インドがダイヤ取り引きにの中心になれば、インド・ムンバイは世界中に知れ渡る。
   世界中の女性にわが社のダイヤモンドを届けたい。
   それが私の夢だ。」

  世界中でその存在感を高めるインド。
  ダイヤモンドの流通でも主導権を握り、さらなる富を得ようとしている。














  






















  





















  
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