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政党政治はどこへ・・・

2011-02-16 22:52:04 | 報道/ニュース

  2月13日 サンデーモーニング


  民主主義の原点ともいえる古代ギリシャ。
  アゴラと呼ばれる広場に市民権を持つ18歳以上の男子が一堂に会し、
  さまざまな議論を行なったとされる。
  いわゆる「直接民主制」とよばれるこうした制度は、
  国民がこぞって政治に参加できる制度だが、
  国が大きくなり人口が増えれば、当然、物理的に困難となる。

  西欧の近代市民革命以降ひろまった「議会制民主主義」では、
  選挙で選ばれた議員による議会がつくられ、
  意見が通しやすいよう、同じ意見を持つ議員同士が結束して「政党」をつくった。

  以来、多くの国々ではこうした「政党政治」が国を動かしてきた。

  日本もまた明治以降、戦前、戦中の一部の時期を除いて同じであった。

  ところがここにきて急速に既存政党離れが進み、無党派層が拡大し、
  今や政党は充分な支持基盤を失いつつある。

  特定の政党による安定した政権運営は困難となり、
  連立によってかろうじて政権を担う状況は、
  日本に限らず、議会政治発祥の地ヨーロッパ諸国でもみられる。

   近年の連立政権   イギリス、ドイツ、オーストリア、スイス、アイスランド・・

  そうしたなか、政党に頼らず、
  住民が自らの意思を示すリコールや住民投票といった
  直接民主制的な手法が今注目を集めている。

  古代ギリシャで行なわれたような、
  国民が直接政治に参加するような仕組みは日本にはないが、
  1億人あまりの有権者が集まるような場所があるという。

  愛知学院大学総合政策部 森正教授
  「リコールや住民投票を容易にするのはインターネット。
   今、有権者が政党や政治に対する閉塞感は自分の声が伝わっていないことにある。
   インターネットを使って呼びかければそれが大きな運動になる可能性がある。
   その意味では政治の組織のあり方、
   政党と有権者の関係を変えていく可能性を秘めている。」

  インターネットの活用にはいまだ多くの課題は残るが、
  既存の政党が国民の期待に充分にこたえていない中、
  あらたな政治の仕組みを求める国民の声があがることも、
  今や決して不思議ではない。






















 

  
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