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鳥獣戯画に新たな発見

2011-02-22 21:58:18 | 報道/ニュース
  2月20日 サンデーモーニング


  鳥獣戯画は京都高山寺に平安時代から伝わる絵巻物で、鳥羽僧正覚猷が作者。
  躍動感を表わすために影のように線を引くなど、
  現代の漫画に通じるような表現技法を使っていることから、
  日本最古の漫画といわれている。

  有名な絵のほかに三つの絵巻物があり、
  甲、乙、丙、丁、あわせて四巻。
  人間も多く描かれていて、正式名称を「鳥獣人物戯画」という。
  
  この鳥獣人物戯画で新たな発見があった。
  丙巻は、二十枚の絵をつなぎ合わせた長い絵巻物で長さ10mにも及ぶ。
  これが十枚の和紙の表と裏に描かれた絵だったということがわかったのである。

  和紙の層になっている部分を薄く剥がし、
  表の絵と裏の絵を二枚に分けてそれぞれをつなぎ合わせていた。
  絵には不自然な墨のあとがいくつかあり、
  それは裏側に描かれていた別の絵が滲んでいたからだと判明した。

  丙巻で描かれたのは平安時代末期から鎌倉時代。
  しかし剥がしてつなぎ合わされたのは江戸時代と見られる。
  鑑賞しやすいようにしたのではないかといわれている。
  なぜこの絵が両面に描かれたかについては、  
  当時は紙が貴重だったから、また完成品ではなく下絵だったから、
  現在は国宝になっているがただの落書きだったのではないかといった説もある。

  甲、乙、丙、丁をよくみると、
  絵の雰囲気、筆のタッチ、様式が違っていて、
  描かれた時代が異なると考えられている。
  一人の作者(鳥羽僧正覚猷)であることに疑問が出ている。
  また、日本最古の漫画といわれているが物語の記載がなく、
  描かれた目的などはわかっていない。

  有名であるがなぞの多い鳥獣戯画が、
  今回の発見により謎を解く鍵が見つかるかもしれない。

  











  





























  










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