3月11日 NHK海外ネットワーク
フランス パリのノートルダム大聖堂で9日夜、
東日本大震災の追悼コンサートが開かれた。
この夜、ノートルダム大聖堂には千人近い人たちが集まった。
指揮をしたのは海外でも活躍する佐渡裕さん。
日本各地から参加した子どもたちの演奏が大聖堂に響いた。
佐渡さんが子どもたちと演奏活動を始めたきっかけは、
17年前の阪神・淡路大震災である。
苦しんでいる人たちの役に立ちたいと被害を受けた各地で演奏活動を始めた。
パリで演奏したスーパーキッズ・オーケストラもそのひとつである。
兵庫県西宮市を拠点に指導を続けてきた。
佐渡裕さん
「多くの人に祈りを届けるのは今生きている僕らがやること。
みんなの力で日本の被災地の背中押すことが出来ればと思っています。」
メンバーは小学3年生から高校3年生まで40人余り。
家族が阪神淡路大震災で被災下子どももいる。
小丸真由さん(13)と友梨さん(10)の姉妹は
両親と祖父母が被災した。
当為まだ生まれていなかった二人に母親が震災の体験を伝えてきた。
去年、東日本大震災を目の当たりにしたことで
ふたりは東北の被災地のことを深く思うようになった。
佐渡裕さん
「世界中の人たちが被災地のことを思っている。
今も日本のことを思っているということを
被災地の方にも届けられるようでありたいと思いました。」
震災からこの一年、
日本には126の国・地域・国際機関から食料や毛布などの物資と
総額175億円以上に上る寄付金が送られた。
ユニセフ・ITU・WFP・UNHCR
これは公的機関のもので
これ以外に民間の支援物資、義捐金、寄付金を含めると
そうとうな額に上る。
さらに被災地に直接かけつけて救助あるいは医療活動を行なった人たちは
24の国・地域・5国際機関の合わせて1200人以上にのぼっている。
韓国・シンガポール・ドイツ・スイス・アメリカ・中国・イギリス
メキシコ・オーストラリア・ニュージーランド・フランス・台湾
ロシア・モンゴル・トルコ・インドネシア・南アフリカ・イスラエル
インド・ヨルダン・タイ・スリランカ・イタリア・フィリピン
UNDAC・UNOCHA・WFP・IAEA・FAO