3月12日 おはよう日本
九州新幹線の全線開業から1年。
全線開業によって鹿児島県では経済効果が460億円を超えるなど
南九州の観光業を中心に大きな効果をもたらしている。
東日本大震災の翌日、去年3月12日に全線が開業した九州新幹線。
博多と鹿児島中央の間の257キロを結んでいる。
山陽新幹線の新大阪と直結する列車も運行され
新大阪ー鹿児島中央が最短で3時間45分。
開業から先月までの利用者は熊本ー鹿児島中央間で前年より66%増。
博多ー熊本間も前の年の特急と比べ40%近く増加した。
全線開業の効果に加えて
震災などの影響で関西方面からの観光客が増えたためとみられている。
特に観光客が増加したのが鹿児島県。
鹿児島地域研究所の試算では
開業後の1年で前年より20%多い798万人に達したと見られる。
砂蒸し温泉で知られる鹿児島県指宿市は観光客が減少する傾向が続いていたが
九州新幹線全線開通をきっかけに観光客が急増した。
研究所はこの1年の鹿児島県内への経済効果は463億円にのぼるとしている。
繰り返し観光に訪れるリピーターの獲得に向け新たな取り組みも始まっている。
鹿児島市で地元のホテルが一丸となって行っている魚市場の見学会。
リピーター獲得の鍵は地元の人とのふれあいと考え、
市場の担当者にガイドを務めてもらっている。
地元の自治体や観光地は
開業1年の経済効果を今後如何に維持していくのか、
実力が試されることになる。