3月13日 おはよう日本
去年7月のアナログ放送終了とともに
ほとんど姿を見かけなくなったブラウン管テレビ。
ブラウン管に使われているガラスを再利用し、
放射線をさえぎる効果を高めたコンクリートなどが開発された。
ブラウン管テレビからは放射線の仲間の電磁波が出るため、
使われているガラスには放射線を防ぐ鉛が含まれている。
実際にどのくらい防ぐことが出来るのか。
砕いたブラウン管のガラスを箱につめ、
放射線を出す装置と測定器の間にこの箱を置くという実験。
その結果、55センチの厚さのブラウン管のガラスで
放射線量を約100分の1に減らせることが確認できた。
物質・材料研究機構と清水建設などはこの性質に注目し、
ブラウン管テレビのガラスを砕き混ぜ込んだコンクリートと
ゴム状樹脂を開発した。
開発されたコンクリートは厚さ50センチで
放射線さえぎる効果が従来の約2倍に高まる。
開発した会社などでは今後、
放射線の防護対策に活用できると期待している。
清水建設 黒田正信副本部長
「早く皆さんが元のところに戻り元の生活が出来るように開発した。
福島で非常に苦労しているたくさんの人に
この製品でよりよいものを提供したい。」