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フランスで拡大する女性の政界進出

2014-04-01 09:30:00 | 報道/ニュース
3月20日 ワールドWAVEモーニング


フランスで行われる統一地方選挙は選ばれた市議会議員の中からパリ市長が決まる。
歴代のパリ市長の中にはジャック・シラクもいてパリ市長は要職である。
今回は女性候補二人の事実上の一騎打ちとなっており初の女性市長の誕生が確実とみられている。
与党左派社会党のアンヌ・イダルゴ候補(54)。
2001年 パリ市議会議員に当選。
以来13年にわたって市の助役を務めてきた。
年々厳しさを増す住宅難への対処のため公営住宅の建設や
共働きが多いパリ市民の子育て支援の強化などを掲げている。
(社会党 アンヌ・イダルゴ候補)
「済みやすい街作りを目指しています。」
これに対するのが最大野党右派国民運動連合 ナタリー・コシウスコモリゼ候補(40)。
前のサルコジ政権では37歳の若さでエコロジー相も務めた。
減税や大幅な歳出削減の実現に加えて
増加する犯罪に対処するため治安対策を強化するとしている。
(国民運動連合 ナタリー・コシウスコモリゼ候補)
「治安は住民だけでなく観光客にとっても重要です。」
フランスでは政治の舞台で女性の進出が続いている。
IMF国際通貨基金のトップ ラガルド専務理事は3年前までフランスの経済相を務めていた。
またオランド政権では38人の閣僚のうちほぼ半分の18人が女性である。
なぜこれほど女性が多いのか。
背景には国を挙げた取り組みがある。
ヨーロッパの中でも女性の政治への進出が遅れていたフランスは
2000年 地方選挙の候補者を男女同数にすることなどを定めた法律を制定した。
その結果法律ができる前は2割程度だった地方自治体の女性議員の数は稲ではほぼ半数を占めるまでになった。
パリ市議会も議員の半数近くが女性である。
こうした状況に市民からはおおむね好意的な意見が聞かれる。
「良いことです。
 特別なことではありません。」
「フランスにはいまだに女性軽視の傾向がある。
 まだすべきことはたくさんある。」
一方で慎重な意見もある。
「能力で判断すべき。
 それが無い女性でも特別扱いされていることがあるから。」 
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