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急増 ミドル層の転職 その実態

2014-04-30 08:00:00 | ビズ プラス
4月20日 BIZ+SUNDAY


転職者の世代別の割合をみると
2008年から5年間で35歳以上がほぼ4分の1と拡大している。

4月にベンチャー企業が開いた会社説明会。
景気回復を受け業務用のタブレット端末などの製造で急成長したこの会社。
開発部門を強化するため募集したのは即戦力となる技術者である。
5人の求人に対し43人が応募した。
(50代の転職希望者)
「我々も即戦力にならなくてはと当然思っている。」
(ジェネシス ホールディングス 藤岡淳一CEO)
「もう少し我々の先輩ぐらいのそのことに関してもプロの方々の経験と知恵を拝借して
 それをお客に提供できれば大手メーカーとも渡り合える日が来る。」
この説明会を仲介した人材紹介会社には40代50代の経験がある人材を求める依頼が数多く寄せられている。
企業を取り巻く環境が激変するなか変化に対応できる即戦力が必要になっているのである。
(エン・ジャパン 中途採用支援事業部 岩崎拓央部長)
「今まで自分たちがご飯を食べていた領域にいつ敵が来るか分からない。
 新しい事業を立ち上げなければ会社の存続がない。
 危機感の中からミドル層を採用されるので期待度もかなり高い。」
都内にある従業員90人の電子機器メーカー。
4月 ヘッドハンティング会社を通じてミドル層の技術者を初めて採用した。
櫻木武人さん(54)は大手メーカーで20年以上にわたって半導体などを開発。
関連する特許も持つベテラン技術者である。
(櫻木武人さん)
「経験を活かして会社の製品展開に寄与できれば。」
ロッキー 小泉重雄社長が外部に人材を求めた動機は経営への危機感。
大手電機メーカーなどの下請けとして電子基板をつくってきたこの会社。
リーマンショックの際 受注量が大幅に減り売り上げは一時4割も落ち込んだ。
そのため自社製品を作って経営の自立をはかりたいと考えたのである。
(ロッキー 小泉重雄社長)
「高度な技術者魂を生かした商品が展開できれば
 これからも生き延びていけるのではないか。」
自社製品の開発の先頭に立ってほしいと小泉社長は櫻木さんに強い期待を寄せている。
(ロッキー 櫻木重雄社長)
「いち早く先端商品をどう作っていくかが一番大きなビジネスチャンス。」
(櫻木武人さん)
「業務の中に十分に経験を生かしながら活躍したい。」

マネージメント能力をかわれて異業種から転職するケースも増えている。
神奈川県西部にある特別養護老人ホーム。
約150人のお年寄りを受け入れている。
施設長 稲生純也さんは2年前の57才のときに転職してきた。
34年にわたって保険会社で営業や人材育成に携わってきた。
(稲生純也さん)
「介護をやろうというのではなくてマネージメントの分野でできるならそれが第1優先順位。
 判断とかさばきとかはある程度 教育や訓練されてきているのでできる。」
稲生さんを採用した社会福祉法人の理事長。
高齢者介護の業界では年々競争が激しくなり業務の効率化とサービス向上を図れる人材が必要になっていると言う。
(社会福祉法人 富士白苑 初谷博保理事長)
「介護サービスもサービスですから間違いなく。
 サービス業として本来あるべき姿を
 外部からの管理職に力になってもらって色々なアイデアを出してもらう。」
稲生さんがまず取り組んだのは入居待ちのお年寄りを減らし稼働率を上げること。
入居を希望するお年寄りの数や要望をより正確に把握するため
調査する自治体や病院数をこれまでの4倍以上に増やした。
(稲生純也さん)
「稼働率100%にしていくことが重要なポイントになる。」
さらに稲生さんが力を入れているのが在宅サービスの強化である。
周辺の住民向けに講習会を開くなどホームが地域の在宅介護に取り組む姿勢をアピールしている。
(施設職員)
「営業に関してどういう方法 積み重ねでお客を獲得していくか。
 本当に新鮮で新しい知識だった。」
(施設職員)
「どうしたらお客にリピーターンになってもらえるか考えるようになった。
(中井富士白苑 施設長 稲生純也さん)
「マネージメントを変えたらもっと伸びる業界だと感じている。
 やりがいも感じているし
 とても面白く毎日過ごしている。」





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