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社会を変える次世代ロボット ①高齢化で期待高まる装着型ロボット 

2014-04-18 08:15:00 | ビズ プラス
4月13日 BIZ+SUNDAY


35年前に放送が始まったアニメ「機動戦士ガンダム」。
その中で活躍するのがモビルスーツと呼ばれるロボットである。
こうした人の力を拡張する道具としてのロボットは
かつてはSFの中だけの存在だったが現実のものとなり社会の一歩を踏み出している。
いま日本では装着型ロボットをはじめ社会の中で人の仕事や生活を支援するロボットを開発し事業化する動きが加速している。

大手電機メーカー パナソニックの子会社 アクティブリンク。
高齢化が進むなかで力仕事を補助する装着型ロボットにニーズがあるとみて11年前に創業した。
力の強さや方向をとらえるセンサーで人の動きを読み取りモーターを動かすロボット。
人の力を10倍に増幅。
100キロの重量を軽々と持ち上げることができる。
量産に向けて開発中の試作機は基本となる下半身のパーツに用途に応じた上半身を組み合わせて使う想定である。
30キロの荷物を運ぶことができ建設や物流などの企業に売り込みたい考えである。
(アクティブリンク 藤本弘道社長)
「今まで男性しか入っていなかったところに女性が進出する可能性にもなる。
 人の意識とかそういったものまでプラスの方向に押し上げるような商品になればいい。」
医療や介護向けの分野ではすでに実用化が始まっている。
いち早く装着型ロボットを開発したサイバーダインが3月に東証マザーズに上場。
初日の終値は公開価格の2,5倍。
1株9600円をつけ投資家の高い期待を集めた。
この会社のロボットは脳から出る微弱な信号を読み取って高齢者や体に障害がある人の歩行を補助。
リハビリの効果も期待できるという。
レンタル料は月15万円ほど。
国内の介護施設などで利用されているほか
ヨーロッパでは医療機器として認められている。
(サイバーダイン 山海嘉之CEO)
「新しい“人支援産業”という分野。
 これから様々な分野に私たちがチャレンジできる。」
身近な存在になりつつある装着型ロボット。
アクティブリンクでは低価格タイプの開発を進めている。
目標とするのは50万円以下。
価格を抑えるため左右の腰・ひざ・足首に合わせて6つついていたモーターを腰の2つに減らした。
モーターを減らしたことで消費電力も大幅に減った。
長時間歩きまわる林業や農業をターゲットに来年度からの量産を目指している。
(アクティブリンク 藤本弘道社長)
「少しでも多くの方に使っていただくためにはある程度コストを抑える作業が必要。
 ハイテク一辺倒ではなくて
 ローテクと上手く組み合わせた物作りが必要になってくる。」

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