4月13日 NHK海外ネットワーク
ワールドカップ ブラジル大会の開幕は6月12日。
サンパウロでの開幕戦ブラジル対クロアチア戦に始まって12都市で試合が行われる。
32の代表チームが広大なブラジルの国土を移動しながら世界の頂点を目指す戦いを繰り広げる。
日本代表の試合が行われるのはレシフェ、ナタル、そして内陸部のクイアバ。
ブラジル国内は1952年以来となる自国でのW杯開催に向けて少しずつ盛り上がりを見せ始めている。
サッカー王国のブラジルで国民を何よりも一つにするのがサッカーの存在。
64年ぶりの自国でのW杯開催が迫るなかサッカー熱は普段にも増して高まっている。
「ブラジルサッカーは世界一!」
「ワールドカップでもブラジルは大活躍さ!」
サンパウロで最も大きな商店街ではW杯開幕を前にサッカー関連の商品を扱う店が増えている。
ブラジル代表のユニフォームやTシャツはもちろん日本代表のユニフォームもある。
従来のW杯の時期と比べても売り上げは40%増を見込んでいる。
(客)
「ワールドカップを待ちきれない。
応援のために買った。」
(店主)
「売り上げはまだまだ伸びます。
日本代表のグッズも売れています。
ブラジル人は日本が好きですから。」
一見W杯とは関係なさそうな店でも
人気の土産品のサンダルはブラジル、アルゼンチンなど今回の出場国の名前が入った特別なものを売っている。
(店主)
「ワールドカップに合わせてつくられました。
スペインやポルトガルも人気ですがブラジルが一番人気。
1日に20足は売れます。」
一方で開幕に向けた課題は少なくない。
中でも懸念されているのが試合が行われるスタジアムの建設が大幅に遅れていることである。
約6万5千人を収容する開幕戦が行われるサンパオロアリーナは
去年のうちに完成する予定だったがいまだに観客席の取り付けすら終わっていない。
去年の11月 作業用のクレーンが倒れて2人が死亡したのに続いて
3月にも観客席を設置していた作業員が転落して死亡。
安全対策の確認のため工事が一時中断したこともありさらに遅れが生じ
完成は開幕の直前になるとみられている。
(スタジアム広報担当)
「確実に間に合わせます。
残念ながら不幸な事故はありましたがワールドカップまでには完成します。」
さらに観戦に訪れる人たちの宿泊先の確保も大きな問題になっている。
特に深刻なのが地方都市である。
内陸奥地の町 クイアバ。
歓迎ムードの一方で市内のホテルは部屋不足が続いている。
約170室がある四つ星のホテル。
(ホテル総支配人)
「日本の試合がある6月24日はすでに部屋がまったくありません。
その後は多少の空きがありますがこの数日で無くなってしまうでしょう。」
大会に合わせて宿泊価格を大幅に引き上げるホテルがあるにもかかわらず
どこも予約が殺到している状況だと言う。
日本からも大勢訪れる人たちをどう受け入れるか。
日系ブラジル人などで作る現地の日本人会が動き出した。
市内にある日本人会の建物を臨時の宿泊先として提供することにしている。
(クイアバ日本人会会長 伊沢裕二さん)
「フロアにマットレスを敷いて横になってもらいます。」
約30人が宿泊できるよう準備を進めている。
さらに地元の州政府では一般の家庭にも宿泊先としての協力を呼びかけている。
市民から部屋と朝食を提供してもらおうという試みである。
宿泊先として応募してきた過程が条件を満たしているかどうか担当者が点検して回った。
(州政府担当者)
「ベッドの長さをはかっていいですか?」
「このエアコンはきちんと動きますか?」
ベッドの大きさやシャワーのお湯が出るかどうかなど州が定めた条件は約20の項目にのぼる。
宿泊客が支払う値段は1泊あたり170レアル前後(約7,800円)が検討されている。
「私たちの国に来てくれる人たちを温かく迎えたい。
お金はありがたいですがそのためではありません。」
州政府ではこうした一般家庭の協力を得て約2,000人分の宿泊先を確保したいとしている。
ワールドカップ ブラジル大会の開幕は6月12日。
サンパウロでの開幕戦ブラジル対クロアチア戦に始まって12都市で試合が行われる。
32の代表チームが広大なブラジルの国土を移動しながら世界の頂点を目指す戦いを繰り広げる。
日本代表の試合が行われるのはレシフェ、ナタル、そして内陸部のクイアバ。
ブラジル国内は1952年以来となる自国でのW杯開催に向けて少しずつ盛り上がりを見せ始めている。
サッカー王国のブラジルで国民を何よりも一つにするのがサッカーの存在。
64年ぶりの自国でのW杯開催が迫るなかサッカー熱は普段にも増して高まっている。
「ブラジルサッカーは世界一!」
「ワールドカップでもブラジルは大活躍さ!」
サンパウロで最も大きな商店街ではW杯開幕を前にサッカー関連の商品を扱う店が増えている。
ブラジル代表のユニフォームやTシャツはもちろん日本代表のユニフォームもある。
従来のW杯の時期と比べても売り上げは40%増を見込んでいる。
(客)
「ワールドカップを待ちきれない。
応援のために買った。」
(店主)
「売り上げはまだまだ伸びます。
日本代表のグッズも売れています。
ブラジル人は日本が好きですから。」
一見W杯とは関係なさそうな店でも
人気の土産品のサンダルはブラジル、アルゼンチンなど今回の出場国の名前が入った特別なものを売っている。
(店主)
「ワールドカップに合わせてつくられました。
スペインやポルトガルも人気ですがブラジルが一番人気。
1日に20足は売れます。」
一方で開幕に向けた課題は少なくない。
中でも懸念されているのが試合が行われるスタジアムの建設が大幅に遅れていることである。
約6万5千人を収容する開幕戦が行われるサンパオロアリーナは
去年のうちに完成する予定だったがいまだに観客席の取り付けすら終わっていない。
去年の11月 作業用のクレーンが倒れて2人が死亡したのに続いて
3月にも観客席を設置していた作業員が転落して死亡。
安全対策の確認のため工事が一時中断したこともありさらに遅れが生じ
完成は開幕の直前になるとみられている。
(スタジアム広報担当)
「確実に間に合わせます。
残念ながら不幸な事故はありましたがワールドカップまでには完成します。」
さらに観戦に訪れる人たちの宿泊先の確保も大きな問題になっている。
特に深刻なのが地方都市である。
内陸奥地の町 クイアバ。
歓迎ムードの一方で市内のホテルは部屋不足が続いている。
約170室がある四つ星のホテル。
(ホテル総支配人)
「日本の試合がある6月24日はすでに部屋がまったくありません。
その後は多少の空きがありますがこの数日で無くなってしまうでしょう。」
大会に合わせて宿泊価格を大幅に引き上げるホテルがあるにもかかわらず
どこも予約が殺到している状況だと言う。
日本からも大勢訪れる人たちをどう受け入れるか。
日系ブラジル人などで作る現地の日本人会が動き出した。
市内にある日本人会の建物を臨時の宿泊先として提供することにしている。
(クイアバ日本人会会長 伊沢裕二さん)
「フロアにマットレスを敷いて横になってもらいます。」
約30人が宿泊できるよう準備を進めている。
さらに地元の州政府では一般の家庭にも宿泊先としての協力を呼びかけている。
市民から部屋と朝食を提供してもらおうという試みである。
宿泊先として応募してきた過程が条件を満たしているかどうか担当者が点検して回った。
(州政府担当者)
「ベッドの長さをはかっていいですか?」
「このエアコンはきちんと動きますか?」
ベッドの大きさやシャワーのお湯が出るかどうかなど州が定めた条件は約20の項目にのぼる。
宿泊客が支払う値段は1泊あたり170レアル前後(約7,800円)が検討されている。
「私たちの国に来てくれる人たちを温かく迎えたい。
お金はありがたいですがそのためではありません。」
州政府ではこうした一般家庭の協力を得て約2,000人分の宿泊先を確保したいとしている。