10月26日 NHK海外ネットワーク
インドで10月 新しいプロのサッカーリーグ“スーパーリーグ”が発足した。
海外から一流の有名選手を集めているのが売り物で
各国の元代表選手
監督では元日本代表のジーコ氏も采配を振るっている。
インドはワールドカップへの出場を目標に掲げ
サッカー人気と競技力の向上を図ろうとしている。
元イタリア代表のデルピエロ選手。
元日本代表監督のジーコ氏。
インド各地で行われた新しいプロサッカーリーグの開幕戦で観客を大いに沸かせた。
「とてもすばらしかったわ。」
「これからはサッカーですよ。」
インドの国民的なスポーツといえばクリケット。
これまでサッカーは盛んではなかった。
しかしヨーロッパのプロリーグが放送されるようになると若者を中心に人気が上昇。
そこで初めてのワールドカップ出場を目指して創設されたのがこのプロリーグである。
8つのチームが2か月という短い期間で優勝を争う。
インドの選手の底上げを図るため高額の年俸で海外のスター選手を招いた。
(元イタリア代表 デルピエロ選手)
「インドの文化に触れ
一緒にサッカーができることはこの上ない喜びです。」
日本を含め海外の企業もスポンサーとして支援している。
新しいクラブチームの共同オーナーになったウッサブ・パレック氏は投資会社の社長を務めている。
グッズ販売などにビジネスチャンスがあると考え日本円で約7億円をチームに出資した。
1人でも多くの人にスタジアムで観戦してほしい
パレックさんは他のスポンサー企業とともにスタジアムに大型スクリーンを新たに設置したり
街角に宣伝のポスターを張り出したりしている。
(アトレティコ・コルカタ共同オーナー ウッサブ・パレック氏)
「サッカーは新たなビジネスを開いてくれます。
そして我々はサッカーフィーバーを巻き起こしインドサッカーを世界レベルへと引き上げていくのです。」
華々しく開幕したインドの新しいプロリーグ。
しかしスタジアムの改修や選手の獲得に巨額の費用がかかったことで新たな課題を背負う形となっている。
チケット代が高すぎるという声が挙がっている。
インドでの一般的なサッカーの観戦チケットは10ルピー(約17円)から販売されている。
しかし東部コルカタで行われた開幕戦は安いチケットでも900円近くした。
「チケットが高いので見に行けません。
テレビで見ます。」
観客が思うように集まらず
開幕戦ではチケットの半分が売れ残ったスタジアムもあった。
インドの選手をどう育成していくかも課題である。
新しいリーグは選手の半数近くが外国人。
インドの選手が出場するチャンスは限られているからである。
インドのサッカー関係者は外国人選手と一緒にプレーすることでレベルアップを図ってほしいと期待している。
(インドサッカー協会 ブラフル・パテル会長)
「海外の選手から技術や知識を学ぶことでインドの選手たちは大きく飛躍するだろう。
ワールドカップ出場につなげていきたい。」