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2014-11-21 18:43:08 | グルメ



 

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韓国 ミサイル防衛めぐる議論

2014-11-21 07:30:00 | 海外ネットワーク

11月16日 NHK海外ネットワーク


G20サミットで夕食会や昼食会も含め10時間にわたって意見を交わした米中の首脳。
習近平国家主席は超大国アメリカとの対等な関係を強調した。
(中国 習近平国家主席)
「両国による新しい形の大国関係の構築は双方の利益に一致する。
 両国関係は新しい歴史のスタートラインに来ている。」
習近平主席はニュージーランドと南太平洋のフィジーを訪れ
アジア太平洋地域での中国の影響力拡大を図る狙いである。
一方 オバマ大統領は中国のあとミャンマーとオーストラリアを訪問。
中間選挙の敗北で求心力の低下も指摘されるなか
“アジアでの主導権は手放さない”と強調した。
(アメリカ オバマ大統領)
「アジア太平洋地域でアメリカが指導力を発揮することは常に外交政策の基軸だ。」
米中が覇権を争うアジア。
こうした中で難しい対応を迫られているのが韓国である。
10日には中国との自由貿易協定の交渉が実質的に妥結。
両国の蜜月ぶりをあらためて示した。
しかしアメリカが韓国に配備しようとしているミサイル防衛システムについて中国は激しく反発。
ミサイル防衛システムの配備を推し進めようとするアメリカ。
そして反対する中国。
これまで両国と良好な関係を続けてきた韓国は
今そのはざまで難しい対応を迫られている。
アメリカが韓国に配備しようとしているミサイル防衛システムはTHAADサードと呼ばれている。
飛んでくる弾道ミサイルを強力なレーダーでとらえ上空で迎撃することが狙いである。
レーダーで監視できる範囲は1,000km以上。
アメリカはあくまで北朝鮮のミサイルの脅威に対抗するものだとしている。
しかし韓国に配備されればこのレーダーの範囲は北朝鮮を超えて中国の東北部にまでカバーする。
これが中国が配備に強く反対している理由である。
中国との関係を損なってまで配備を進めるべきなのか。
韓国では活発な議論が起きている。

韓国ではTHAAD配備をめぐり国民の間でも議論となっている。
関心が高まるきっかけになったのが8月に出版されたベストセラー小説「THAAD」。
アメリカが中国との戦争をひそかに企てているというストーリーのサスペンス小説。
作者は韓国きっての人気作家で
アメリカの軍事戦略にのって配備を認めれば韓国は中国と決定的に対立しかねないと警告している。
(小説「THAAD」を書いたキム・ジンミョン氏)
「韓国は安全保障はアメリカ
 経済は中国とうまく使い分けてきたが今後はそうはいかない。
 決断を迫られる時が来た。」
アメリカは重要な同盟国の韓国を北朝鮮の脅威からまもるため
3万人近い兵士を駐留させている。
北朝鮮がミサイル発射など挑発的な言動を繰り返していることから
アメリカは韓国へのTHAAD配備を検討。
9月にはワーク国防副長官が配備したい意向を公の場で明らかにした。
(アメリカ ワーク国防副長官)
「韓国へのTHAADの配備を検討している。
 配備するかどうかは韓国政府と調整中だ。」
これに強く反発したのが中国。
北朝鮮の脅威を口実にアメリカ軍が中国の軍事施設をレーダーで監視することを警戒しているのである。
中国の習近平国家主席は7月の首脳会談でパク・クネ大統領に対し
YHAADを配備しないよう直接迫ったと韓国メディアは伝えている。
韓国政府の外交政策に深くかかわってきたムン・ジョンイン氏は
10月に中国を訪れた際
政府や軍の高官から激しい反発を受けたと明らかにする。
(韓国の外交政策にかかわってきた ムン・ジョンイン教授)
「THAADを使えばアメリカは中国のミサイルの動きを探り先制攻撃もできる
 中国を威嚇しているとしか思えない。
 だから配備には反対だ。
 中国側ははっきり言った。」
こうした事態を受けて韓国政府は
サードは国の防衛には役立つという立場を示してはいるものの
具体的な検討を行っていないとして態度を明確にすることを避けている。
一方 韓国の国会では配備をめぐり11月に入っても賛否両論。
激しい議論が続いている。
(配備に賛成の議員)
「配備をあきらめれば国民を北朝鮮の核ミサイルの脅威にさらすことになる。
 国家戦略の大失敗だ。」
(配備に反対の議員)
「THAADがはいびされれば米中の対立に巻き込まれる可能性がある。」
(韓国の外交政策にかかわってきた ムン・ジョンイン教授)
「国民的議論を経ずにTHAADを配備すれば国内でも激しい抵抗にあうだろう。
 現政権は極めて慎重に判断せざるを得ない。」

韓国政府やアメリカ軍の当局者からは
THAAD配備は既定路線という声も聞かれる。
しかし反対派は世論を味方にして配備を断念させようと活動を強めている。
また将来 北朝鮮との統一を目指す韓国にとって
北朝鮮に強い影響力を持つ中国の協力は欠かせない。
受け入れを基本にしながらもぎりぎりまで中国の意向や国内の世論を見極めるとみられる。
韓国が徐々に中国に引き寄せられている印象は否めない。
これに対してアメリカはいらだちを強めている。
去年 バイデン副大統領はパク大統領に
“アメリカの反対側に賭けるのは良い賭けではない”と直接述べた。
これはアメリカの警告だとして韓国政府内に衝撃が走った。
中国の台頭とアメリカの指導力の低下という変化の中で
必死にバランスをとろうとしているのがいまの韓国である。

ただ韓国にとって問題をさらに複雑にしているのが実は日本の存在である。
アメリカは同盟国の日本・韓国と協力し
3か国で中国に対抗したい考えである。
しかし歴史問題や集団的自衛権などをめぐる韓国の日本への反発で
3か国の協力が進んでおらずアメリカをいら立たせている。
今後 韓国は日本との関係も視野に入れながら
米中のはざまで難しい決断を迫られていくことになる。 


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