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スペイン カタルーニャ州独立運動の行方

2014-11-07 07:30:00 | 報道/ニュース

11月6日 キャッチ!

 

アンと二・ガウディの傑作 サグラダファミリアも
ヨーロッパ屈指に名門サッカークラブ FCバルセロナも
スペインの宝でなくなる日が来るかもしれない。
スコットランドに続き独立の賛否を問う住民投票を実施するスペイン北東部のカタルーニャ州。
今年9月の“カタルーニャの日”には独立を求めるデモに180万人が結集した。
運動を率いるカタルーニャ州のマス首相は住民投票に関する州の政令に署名し
今月9日の実施を決定。
(カタルーニャ州 マス首相)
「この政令ですべてのカタルーニャの人々が祖国の未来に意見できるようになる。」
しかしこの決定に中央政府は猛反発。
(スペイン ラホイ首相)
「地方や州が主権を持つことなどありえない。
 今の憲法下ではそれを要求することも認めることも不可能だ。」
政府は憲法裁判所に提訴し住民投票は一時差し止めに。
しかしマス首相は法的拘束力のない「非公式」投票を予定通り実施する構えである。
なぜ今カタルーニャで分離独立の機運がここまで高まっているのか。

人口750万人のカタルーニャ自治州。
バルセロナの観光名所である旧市街の一角に住民投票への参加を呼びかけるテントが出来た。
“11月9日 独立に賛成 投票しよう”
独立支持派のグループによると州内約1200の投票所を設置し
立ち合いや開票作業のために約4万人のボランティアが集まったということである。
(独立支持派)
「過去の調査で賛成が多数でしたし州議会も独立派が多数を占めています。
 勝利するのは明らかです。」
非公式な投票とはいえバルセロナ市も事実上 投票を後押ししている。
改築中のビルで市当局の許可を得た巨大な広告に書かれた文字は
“市民の意見に耳を傾ける国”。
中央政府はこうした動きに神経をとがらせている。
“いかなる形であれ州のレベルで独立を問うのは憲法違反”
として2度にわたって憲法裁判所に訴え断固阻止する構えである。
(スペイン ラホイ首相)
「民主主義のルールも中立性も保たれていない。
 この投票の結果は緊張しか生み出さない。」
国のGDPの約20%を占める経済規模と
独自の言語や文化を持つカタルーニャ州の住民はもともと独立意識が高かったことに加え
ラホイ政権のこうした姿勢を抑圧的だと感じて反発を強めている。
「独立に賛成。
 以前は違ったがラホイ政権になって独立支持になった。」
「独立でもなく国にとどまるのでもなく連邦制などの別の形になるべきだ。
 とにかく今のままではダメだ。」
連邦裁判所は今月4日 2度目の投票差し止めを命じたが
州政府は予定通り実施する考えを示し
中央政府との対立を深めている。
投票がどのような形で行われるのか
また中央政府がどう対応するのか
不透明な状況のなかで9日を迎えようとしている。

 

 

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