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空き家ビジネス 最前線!

2014-11-30 16:30:00 | ビズ プラス

11月16日 BIZ+SUNDAY


東京町田の住宅街。
今年母親が無くなり家を相続した山川俊英さん(52)。
空き家になった家をどうするかが山川さんの悩みである。
(山川俊英さん)
「自分で済むのか
 保全するのか
 借りてくれる方を探すのか
 売却か。
 近隣の方の不安も空き家ということであるだろうから何らかの形で方向を定めないと。」
山川さんが訪ねたのは不動産会社東急リバブル。
いま空き家ビジネスに力を入れている。
今年8月 空き家の悩みにこたえる新たなサービスをスタート。
家を売ったらいくらになるか
貸した場合のメリットデメリットは
様々な相談に無料でのっている。
これまでこうした相談に別々の窓口で対応してきた会社。
空き家ビジネスがこれから大きく伸びると見込んで今回1本化した。
山川さんの場合は
売ると3400円余
一方 貸すためには700万円のリフォーム代がかかるが月15万円の収入が見込めることが分かった。
会社では家を売りたい人には解体費用やリフォーム代を立て替えるサービスも始めている。
資金がない場合でも空き家を売りやすくするためである。
(妻 山川恵美子さん)
「金額の面での負担というのは私たちの生活もありますし
 ありがたいと思った。」
問い合わせはこれまで150件。
空き家の売買を促し収益につなげようとしている。
(東急リバブル 空き家サービス 小林浩課長)
「中古住宅を求められる方も増えてきているので
 空き家をそうした方のニーズにこたえるよう市場に提供していく。」
一方 都心で増えているのが賃貸マンションなどの空き部屋。
借り手のいない部屋をどうビジネスにつなげるか。
布団を置いて家電製品も設置。
宿泊施設にしてしまおうというのである。
ターゲットは増え続ける外国人観光客。
部屋の写真を見た外国人の反応は
(アメリカからの観光客)
「すごくいいサービス。
 キッチンもあるし日本にしては広いわ。」
(イスラエルからの観光客)
「この部屋に泊まったら地域の人と話したりいろいろな体験ができるわね。」
このビジネスを立ち上げたのはベンチャー企業とまれる。
(とまれる 三口聡之介社長)
「東京オリンピックが決まって2020年には外国人観光客が2000万人になる。
 今すでに空き家があるんだからそこに泊まれるようにすればホテル不足は一気に解決する。」
会社が注目するのは外国人を増やすための国家戦略特区。
これまで宿泊施設として利用することができなかった賃貸マンション。
これが来年の春には規制緩和で利用できるようになることを見込んでいる。
このビジネスに賃貸マンションの所有者も期待を寄せている。
石渡憲一さんは都内に賃貸マンションを3棟持っているがその1割が空き部屋である。
(賃貸マンション所有者 石渡憲一さん)
「賃貸だと季節によってなかなか埋まらない期間があるし
 収益が上がってくれば面白い仕事になる。」
(とまれる 三口聡之助社長)
「今まで賃貸としては需要がなかったかもしれないが
 旅行者にとっては非常に価値のある部屋はいくらでもある。
 ホテルや旅館とは違うサービスが出来る。」

 

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ユーロ経済をどう立て直すか

2014-11-30 07:30:00 | ビズ プラス

11月16日 BIZ+SUNDAY


景気低迷の打開を期待されているのが
ユーロ圏の金融政策を一手に担うヨーロッパ中央銀行である。
金融緩和を行い市場にお金を供給することでユーロ圏の経済を回復させることはできるのか。

11月6日に開かれたヨーロッパ中央銀行の理事会。
直前に日銀が追加の金融緩和を決めたことで
市場ではユーロ圏も大胆な金融緩和に踏み切るべきだという声が強まっていた。
(記者)
「日銀の追加緩和はヨーロッパ中央銀行の政策に影響しないのか。」
(欧州中央銀行 マリオ・ドラギ総裁) 
「どの国の取り組みも参考になる。
 必要に応じて迅速に金融緩和を実行できるよう事務方に追加の緩和策の準備を指示した。」
ドラギ総裁は各国の国債などを買い取る量的緩和に踏み出す可能性を示唆した。
ユーロにとっては未踏の領域である。
そのドラギ氏にバトンを引き継いだ前総裁。
中央銀行への過度の期待を厳しく戒めた。
(欧州中央銀行 ジャン・クロード・トリシェ前総裁)
「中央銀行がすべての問題を解決できると考えるのは認識が甘い。
 欧州中央銀行は各国の政府や議会の代わりになることはできない。
 各国は内需の拡大や物価の上昇に向けて取り組まなければならない。」
ユーロ導入から15年して見えてきた構造的な問題。
トリシェ氏はユーロにはそれを乗り越えて克服する力はあると強調した。
(欧州中央銀行 ジャン・クロード・トリシェ前総裁)
「通貨としてのユーロ
 そして単一市場としてのユーロ圏が危機から立ち直ることができたのは
 各国が統合を進めようと力を尽くしてきた歴史と強い意志があったからだ。
 そうでなければユーロは消滅していただろう。
 私たちの経済は完ぺきではないことを受け入れ
 構造改革を進めるために闘わなければならない。
 最も重要なのは構造改革によって経済成長の潜在力を高めていくことだ。」

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