4月20日 おはよう日本
香ばしい肉のような匂い。
いまIT産業の中心地 シリコンバレーでありえないハンバーガーが注目を集めている。
その名も“インポッシブルバーガー”。
肉は一切使っていないのに
味は牛肉そのものだという。
(食べに来た客)
「とてもおいしい。
本当の肉と何の変りもない。」
「このバーガーが食べたくてわざわざ来たんだ。」
小さなバーガー2つとサイドメニューのセットで日本円で約1,800円。
それでもヘルシーフードに見向きもしなかった肉好きたちまでとりこにしている。
(店主)
「1週間で250個売れている。
未来の食事だ。」
実はこのハンバーガーはシリコンバレーの科学者の地の結晶である。
開発したベンチャー企業 インポッシブルフーズ。
従業員150人の3分の2が科学者である。
肉のようなパテは小麦やジャガイモのプロテイン
つなぎはこんにゃく成分
脂身はココナッツオイルなど
全て植物からできている。
バーガーの肉特有の風味をもたらす秘密が
真っ赤な液体
「レグヘモグロビン」と呼ばれる成分である。
(会社の経営者)
「しょっぱい。
鉄の味がする。」
立ち入りを許されない研究室で
シリコンバレー出身の研究者たちが5年にわたって徹底的に“肉とは何か”を分子レベルで分析。
その結果
牛肉特有の香りは
筋肉に含まれる血液に似たレグヘモグロビンが影響しているという結論に至った。
これを大豆から作り出すことに成功し
究極の“代替肉”が誕生したのである。
健康志向の高まりでアメリカでは代替肉市場は急拡大。
世界での市場規模は2022年までに6,000億円を超えるという試算もある。
(インポッシブルフーズ パトリック・ブラウンCEO)
「私たちは積極的に海外市場を目指そうとしている。
もちろん日本の市場にも興味はある。」