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リーマン10年 ウォール街の教訓

2018-10-02 07:00:00 | 報道/ニュース

9月13日 おはよう日本


“ウォール街の大物”と言われリーマン破たんの内幕を知る人物 ピーター・コーエン氏。
(ピーター・コーエン氏)
「当時は電話に出るのが怖かったよ。
 どんな悪いニュースか考えるだけでぞっとした。」
コーエン氏は1980年代にリーマンの会長を務めた。
リーマン破たん時のCEO ファルド氏はかつての部下だった。
破綻後ファルド氏は“世界経済を危機に陥れた張本人”と激しい批判を浴びた。
(ピーター・コーエン氏)
「当時のCEOのファルドは今も友人だ。
 危機の最中よく電話で相談を受けたが
 彼は何が起きているか十分に把握していなかった。
 巨大金融機関は地下のパイプで結ばれるように世界中でつながっている。
 FRB(連邦準備制度理事会)も
 その規模がどれだけ巨大なものか認識していなかった。」
コーエン氏は
いま会社の規模拡大ばかりに目を向けてはいけないと考えている。
(ピーター・コーエン氏)
「経験から学んだことだが
 会社は大きくなると制御できなくなる。
 会社に経営者が振り回されてしまう。」
破綻当時リーマン・ブラザーズのエコノミストだったイーサン・ハリス氏。
リーマンショックの引き金となったサブプライムローンなど
複雑な金融商品の実態は
ウォール街でどう把握されていたのか。
(元リーマン・ブラザーズ エコノミスト イーサン・ハリス氏)
「金融市場では理解できないことがたくさん起きていた。
 複雑な金融商品がすごいスピードで拡散されていった。
 危機が起きてはじめて
 こうした金融商品が経済にリスクを及ぼすことをようやく理解した。」
10年経った今もウォール街でエコノミストとして働くハリス氏。
リーマンショックから得た教訓があると言う。
(元リーマン・ブラザーズ エコノミスト イーサン・ハリス氏)
「もし複雑なものがあれば
 それは想像以上に危険性が高いかもしれない。
 物事の変化を見るときは
 何が起きているか
 注意深く見つめる必要がある。」



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