9月22日 おはよう日本
ラグビーの町
岩手県釜石市。
「ラグビーは釜石をひとつにする要素です。」
かつて“北の鉄人”と呼ばれた新日鉄釜石は
日本中を熱狂させた。
釜石の人々はラグビーから大きな力をもらってきた。
2011年3月のあの日
町は津波で大きな被害を受けた。
その町で開かれることになったワールドカップ。
スタジアムも8月に完成した。
こけら落としにはかつて釜石を盛り上げた“北の鉄人”が駆け付けた。
(新日鉄釜石 元選手 松尾雄二さん)
「願いはただひとつ
来年のワールドカップを成功させたい。」
「釜石でワールドカップ
本当に夢のようだ。
もう1回
釜石は全国から全世界から見てもらっているという
そういう気持ちになってもらえたら
本当にうれしい。」
元気な釜石の姿をラグビーを通して取り戻したい。
スタジアム近くの中学校ではいま
地元チームの元選手がラグビーの楽しさを伝え始めている。
台湾やオーストラリアの子どもたちを招いての交流会も開かれた。
(参加者)
「来年も外国の人たちが来るから
仲良くなって一緒にラグビーを見たい。」
復興への思いを胸にワールドカップを迎える人もいる。
スタジアム近くで旅館を営む岩崎昭子さん。
2階まで津波に襲われた岩崎さんの旅館。
多くの人の支援を受け再建を果たした。
岩崎さんは4年前からワイン作りを始めた。
ワールドカップで釜石市を訪れた人たちに手作りのワインをふるまい
感謝の気持ちを伝えたいと考えている。
(宝来館 おかみ 岩崎昭子さん)
「ワン フォー オール
オール フォー ワンなので
この8年の間に出会ったみんなの応援で今がある。
ワールドカップの時にみんなに感謝を届けたい。」
釜石では
2019年 9月25日 フィージー対ウルグアイ
10月13日 ナミビア対敗者復活予選優勝チーム
の試合が行われる。