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伝統の綿織物でかける“虹”

2019-09-11 07:00:00 | 報道/ニュース

8月20日 NHK[おはよう日本」


初秋から冬にかけて通り雨が多くなり虹が現れることで知られている高島市。
その琵琶湖を望む観光施設に
地元伝統の綿織物で作られた“虹”が登場した。
地場産業の担い手が新たなものづくりに挑戦している。

滋賀県高島市箱館山。
標高630mの展望台に現れたのは・・・
虹のカーテン。
伝統の織物「高島ちぢみ」
約200枚が風になびく。
カーテンを抜けると琵琶湖。
インスタ映えを狙って多くの人が。
高島市に江戸時代から続く綿織物「高島ちぢみ」。
琵琶湖に流れ込む清らかな水にさらすことで真っ白な生地を生み出す。
高島ちぢみの特徴は「しぼ」と呼ばれる独特の凸凹。
肌にあたる面積を少なくすることができる。
涼しい肌ざわりと清潔感のある白い色で
夏の肌着として昔から親しまれてきた。
しかし出荷量は安価な海外製品に押され
およそ30年前のピーク時に比べて10分の1程度まで落ち込んでいる。
いま高島ちぢみを作っているのは1つの工場だけである。
今年の春から虹のカーテンを手掛けた平山さん。
人目を惹く色を使って
まずは高島ちぢみに関心を持ってもらいたいと考えた。
(平山さん)
「写真や口コミで情報を広げてもらえるのは地場産業にとって非常にありがたい。
 パステルカラーというのは今までなかった分
 こんな色もできると感じていただけたらいいかなと。」
白い生地が大半を占める高島ちぢみ。
生地をカラフルな色に染めるのは初めてである。
赤・青・黄色の3色の染料を使い
微量な配合を繰り返し
虹の7色を表現する。
淡い虹色を表現するのに1か月試行錯誤を続けた。
虹のカーテンをきっかけに若者向けの商品作りにも。
高島ちぢみ初のアウトドアウェアを開発。
(平山さん)
「ちぢみの新しいポテンシャル。
 それを今の商品作りにもっと生かしていきたい。
 ものづくりにまだまだ励んでいけるなと自信を持てました。」
「いろんな方に実際手に取っていただける
 触っていただくと高島ちぢみの良さってお客さんに伝わると思うので
 もっともっと知ってほしいなと。」
高島ちぢみの新たな挑戦。
虹の未来へ。

 

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