8月21日 NHK「おはよう日本」
バーでお酒をつくる際にお客さんを楽しませる
「フレア・バーテンディング」と呼ばれる技術がある。
ボトルやシェイカーが飛びかうフレア・バーテンディング。
名古屋市内にあるバー。
この店でフレア・バーテンディングを行う女性がいる。
柏谷理夏さん(25)。
今年の4月 富山からやって来た。
この日はお客さんの誕生日祝い。
依頼を受けるとフレアショーで祝福する。
(客)
「本当にすごい」
「まさにザ・ショー。
ハラハラです。」
柏谷理夏さんがフレアを始めたは4年前。
フレアを極めたいと
単身 名古屋でフレア漬けの生活を選択したのである。
修業の場としてこの店を選んだのはオーナーの滝藤育伸さんがいるからだった。
世界大会で3位になったこともあり国内大会では10回の優勝に輝く実力者である。
全てを賭けてこの店に来た柏谷さんに滝藤さんも期待している。
(Delicious foods and Bar Tatula オーナーバーテンダー 滝藤育伸さん)
「負けん気強い子なんで
人よりも早く上達したい
覚えたい。
やる気があって今の時代いないタイプ。」
夢をかなえるため店に立つ前に毎日欠かさず練習場に向かう。
柏谷さんにとって大事な大会がせまっていた。
そこで挑戦したい技があるという。
1個の「ティン」と呼ばれるシェイカーと1本の瓶を使った1ティン1ボトル。
手に持つ道具が少ないぶん表現力が求められる。
プロを目指すためにはその精度を高めなければならない。
(滝藤育伸さん)
「1ティン1ボトルまで決まったら
お客さんも
この人上手いってなる。
本当はノーミスを狙った演技を組まないといけない。
ちょっと先を見て無理させてる。」
瓶を投げている最中にお酒がこぼれてしまう。
「液体がボトルの底まで行ってからボトルを落とす。
1回止めないとボトルを。」
投げたボトルをキャッチすると
中に入ったお酒はボトルの口まで達する。
柏谷さんはお酒がボトルの底に落ちるのを待たずにボトルを回転させていた。
まさに0,1秒の世界である。
Central Japan Flair Cup 2019
6月30日
選ばれた20人が参加する。
柏谷さんはプロを目指す人たちが競うアドバンス部門に参加する。
(柏谷理夏さん)
「何百時間ってやって来たわけなので
自分のできる限りで見せていきます。」
果たして練習の成果を見せることができるのか。
1ティン1ボトル
40秒の勝負である。
そして練習でお酒をこぼしていたあの場面。
こぼさず成功!
見ごと優勝!
(柏谷理夏さん)
「プロの中でも闘える選手になって
もっと応援される人になりたい。」
今年10月にはフレア・バーテンディングの全国大会が名古屋で開かれる。