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“する”から“見る”へ!変わるゲームに商機あり  ②“eスポーツ” 広がるビジネスチャンス

2017-11-16 06:00:00 | 経済フロントライン

10月21日 経済フロントライン


日本でも年々注目が集まるeスポーツ。
企業も大きなビジネスチャンスととらえている。
東京ゲームショーで使用された格闘ゲームを販売するメーカー。
eスポーツにソフトの販売だけでは得られない大きな可能性を見出している。
(カプコン 広報IR部長 田中良輔さん)
「今までゲームを売って収入を得ていたのが
 ゲームの収入に加えてeスポーツの大会の収入
 2つを獲得できる。
 日本においてeスポーツ元年になるように積極的にすすめていきたい。」
eスポーツにはゲーム業界以外からも熱い視線が注がれている。
マンションで共同生活を送るプロ選手のチーム。
5人1組で戦うゲームに勝つためにチームワークを磨いている。
過去4度日本一になったこのチームの広告効果に期待して
14社がスポンサー契約を結んでいる。
今年3月にスポンサー契約を結んだ大手食品メーカー。
去年エナジードリンクの分野に参入した。
新商品をコンビニなどに置いてもらう活動に加えて
ゲーム関連の市場にも販路を広げようとしている。
(大塚食品 製品部課長 小林一志さん)
「プロゲーマーが使用しているパソコンの周辺機器などを扱っている家電量販店
 実際にオンラインゲームをする場所
 インターネットカフェなど
 まさに今が攻め時と考えている。
 eスポーツ業界と共に成長していきたい。」




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“する”から“見る”へ!変わるゲームに商機あり ①ゲームを見る?盛り上がる“eスポーツ”

2017-11-15 06:00:00 | 経済フロントライン

10月21日 経済フロントライン


大画面で繰り広げられる格闘ゲームの熱戦。
ゲームをスポーツとしてとらえる eスポーツ
すばやい指さばき
とぎすまされた集中力。
世界最高峰のプロゲーマーたちが観客を沸かせる。
(観客)
「プロ野球を見るのと同じように
 すごいプレーを見ると自分も盛り上がることができる。」
東京秋葉原には専用の競技場も作られ
多くの若者でにぎわっている。
(e-suports SQUARE AKIHABARA 店長 高橋晃平さん)
「前年から比べて2倍の来場者数。
 大きなビジネスチャンスを見出している。」
こうした人気にゲーム業界以外からも続々と企業が参入。
プロゲーマーのユニフォームにはスポンサー企業のロゴがぎっしりと入っている。
(スポンサー企業の食品メーカー)
「我々が今まで取れていなかった新しい顧客の開拓ができる。」
自分でするものから見るものへ大きく変化するゲーム。
国内のゲームの市場規模(許年)は過去最高の1兆3,801億円。
さらに伸びようとしている。
その原動力の1つとして期待されているのが見て楽しむゲーム eスポーツ
観客はプロ選手の技を楽しむ。
eスポーツは2022年のアジア大会で正式競技に採用されている。

まるで格闘技のような選手の入場。
観客を盛り上げる実況。
9月に開催された東京ゲームショーの注目イベント eスポーツの大会である。
会場には千人もの観客が詰めかけた。
優勝賞金100万円をかけ
国内だけでなくアメリカや台湾などから世界トップクラスの選手が出場した。
戦うのは人気の格闘ゲーム「ストリートファイター・ファイブ」である。
トーナメントを勝ち上がり決勝に進んだのは2人の日本人選手。
格闘ゲームのスペシャリスト ネモ選手と
東大出身のプロゲーマー ときど選手。
勝敗を分けるのは
相手に一気にダメージを与える連続技をいかに決めるかである。
ネモ選手が繰り出した攻撃は
相手にダメージを与えたあと
飛び蹴り パンチ 頭突き パンチ 頭突き パンチ タックル
相手に防御させず
7連続攻撃を決めた。
その間 わずか4秒。
こうした連続技はボタンを押すタイミングがピタリと合わないと繰り出せない。
わずか1/60秒ずれると決まらないのである。
(観客)
「本物のプレーを見に来た。」
「日々 鍛錬した力というものをぶつけ合うところがすごく熱くて。」
およそ10分の激戦を制したのはネモ選手だった。
(プロゲーマー ネモ選手)
「今日 自分の動きがいいなと感じていた。
 他の選手の試合を観ているとちょっとミスが多いと思っていたので
 自分に分があると思っていた。」
ネモ選手は国内に約50人いるとされるプロゲーマーの1人である。
試合に勝つため日々研究しているのが
ライバルたちの過去の試合。
攻撃や防御のくせなどを分析している。
鍛錬の結果
今年5月にはフランスで開催された大会で優勝するなど
世界的に活躍。
今年の賞金総額は400万円を超えている。
(ネモ選手)
「今年は稼いだなという感覚がある。
 自分がすごいプレーをしたら観客が受け入れてすごい歓声が上がる。
 この業界を盛り上げていきたい。」
eスポーツはアメリカやドイツ 韓国などで盛んで
巨額の賞金が懸けられた大会が連日のように開かれている。
ネットの普及で海外の大会の様子を視聴できるようになり
日本でも人気が出始めた。
海外の大会を何度も感染したという青木美恵さん。
4年前からアメリカやカナダ 韓国など8か国を訪れ
世界のプロゲーマーの熱戦を間近で見てきた。
国内外のeスポーツの大会を観戦したりグッズを買ったりするなど
これまで100万円以上使ってきたと言う。
(eスポーツファン 青木美恵さん)
「カッコいいんですよ 単純に。
 プロゲーマーが出ている大会にはすべていけるように調整して頑張ります。」




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七冠に返り咲き!囲碁 井山裕太さん

2017-11-14 06:30:00 | 報道/ニュース

10月20日 おはよう日本


囲碁棋士 井山裕太さん(28)。
「名人のタイトル」を獲得し
囲碁の七大タイトルをすべてを手にした。
七冠の独占は2度目。
囲碁・将棋界を通じて史上初の快挙である。
井山さんは12歳の中学1年生でプロ入りした。
最年少記録を次々と塗り替え
“平成生まれの新星”として期待を集めてきた。
去年4月には囲碁界で初めてとなる七冠を達成した。
その半年後 名人戦で敗退し六冠に後退した井山さん。
雪辱を期して臨んだ10月17日の対局。
なんとわずか1年でタイトル奪還。
再び七冠の座に返り咲いた。
(対局後 井山裕太さん)
「昨年よりいい戦いができればと思っていたので
 内容的には自分の力としてはまずまず出せた。」
対局2日目の朝
別室で井山さんの対局の行方を見守る棋士たち。
すると
「うわ~すごいことになった。
 いきなり!」
「これを捨ててどうのこうのなんていうのはあんまり見ないんだよな。」
井山さんが周りが予想していなかった大胆な手を打って出たのである。
井山さんはもともと
常識はずれに見える一手で相手を翻弄するのを最大な持ち味にしてきた。
しかし去年七冠を獲得したことでそのスタイルに影がさす。
勝ち続けなければならないという重圧から
セオリーどおりの無難な手を選ぶようになった。
(囲碁棋士 井山裕太さん)
「何もできないまま負けてしまった碁もあった。
 自分なりのものも残せずに負けた時がやはり一番棋士としてつらいし
 ふがいないと感じる」
井山さんはどうやって自分らしい碁を取り戻したのか。
地元大阪の若手棋士たちの勉強会。
井山さんはタイトル戦の合間にこうした勉強会に積極的に参加していた。
時にはプロになる前の子が相手になることもあった。
セオリーに染まる前のみずみずしい感性を再びものにするのが目的だった。
(若手棋士)
「みんなは井山さんに教わる気持ちでやっているが
 井山さんは意見を聞いて“その手もありますね”と。
 僕たちがしょうもない手を打ったとしても
 それを真剣に考えてくれる。」
「積極的に取り入れている感じがする。」
見えてきたのは
原点に帰り
そこから進化を遂げようとする井山さんの姿だった。
井山さんと何度もタイトル争いを繰り広げ
自身も五冠の記録を持つ 張栩九段。
(張栩九段) 
「彼の碁を見ていると
 自分だったら怖くて打てない。
 形勢が良さそうだったら自分ならもう少し安全そうな手を選んだりする。
 積極性がある碁で
 妥協しないところが本当に素晴らしい。」
終局後の会見で井山さんは晴れやかな表情で対局を振り返り
より高みを見据えた今後を語った。
(囲碁棋士 井山裕太さん)
「自分としては納得のいく内容の碁が打てた。
 全体的に見てもそれほど後悔する手もなく
 自分らしく戦えた。
 本当にいろんな考え方 発想があると常に感じるので
 そういったものを自分なりに追求していきたい。」




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米 ちょっと変わった貸しオフィス

2017-11-13 06:00:00 | 報道/ニュース

10月19日 国際報道2017


オフィス賃料が高騰するニューヨーク マンハッタン。
レストランが昼間提供しているのは食事ではなくパソコンの電源と高速インターネット回線。 
夕方に開店するまでの間オフィスとして貸し出している。
ソフトウェア開発の仕事をしている男性は
通常のオフィスは高くて借りられずこのレストランを職場としている。
(利用者)
「ニューヨークはオフィス賃料が高く
 カフェだと騒がしいのでここが最適です。」
この仕組みを始めたのはベンチャー企業スペースシャスCEO プレストン・パセックさん。
投資ファンドの運営会社に勤めていたが
場所も雰囲気もいいレストランはオフィスに最適だと考えて起業した。
参加するレストランは15店舗に拡大。
利用者は1か月95ドル(約1万円)で
どのレストランでも使えることが起業家の間で評判となり
会員は1,500人に増えた。
(ベンチャー企業 スペースシャスCEO プレストン・パセックさん)
「賃料が高すぎて希望の場所を借りられない人が多くいます。
 使われていない資産を有効活用するのです。」
さらに意外な場所もオフィスとして活用されている。
デトロイト近郊のショッピングモール。
もともとはデパートが入っていたスペースは
今では大手自動車メーカーのフォードがオフィスとして利用している。
オフィスの面積は2万3,000㎡。
製品開発部門などの約1,900人が働いている。
ドアを開ければすぐにショッピングモール。
食事の場所にも困らず
従業員の評判も上々である。
(従業員)
「オフィスの近くで食事ができてとてもいいです。」
(フォード不動産担当 ジャッキー・シャックさん)
「ここにオフィスを構えるのは挑戦でしたが
 仕事の生産性など多くのメリットがありました。」
かつては家族連れでにぎわったショッピングモールだが
最近はネット通販に押されて不振が深刻である。
このモールからもデパートが撤退。
そこで目をつけたのがオフィス需要だった。
(モールを所有 スターウッド・rテール・パートナーズ ロブ・ヘンスさん)
「モールの客が増えて売り上げも増加するので
 モール側にもメリットがあります。
 これは成長分野になると思います。」
オフィス賃料の高騰を乗り切るために新しい発想のオフィスが次々と生み出されている。



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オーストラリア “核なき世界へ” アボリジニの訴え

2017-11-12 06:15:00 | 報道/ニュース

10月19日 国際報道2017


10月6日 今年のノーベル平和賞に選ばれたのは
国際NGO「I CAN」核廃絶国際キャンペーン。
10年前に I CANが結成されたのはオーストラリアだった。
オーストラリアでは1950年代に核実験が繰り返し行われてきた。
実験は先住民のアボリジニが多く住む地域で行われ
いまもその影響を訴える人たちがいる。

オーストラリアの先住民アボリジニの1人 スー・コールマン・ヘーゼルダインさん(66)。
(アボリジニ ヘーゼルダインさん)
「私たちは皆 核実験の被害について何も知りませんでした。」
オーストラリアでは1950年代に旧宗主国のイギリスによる核実験が12回行われ
さらに60年代にかけて放射性物質を伴う爆破実験が約200回にわたって実施された。
実験がもっとも多く行われたのは
アボリジニの人たちが住んでいた南部の砂漠地帯マラリンガやエミューフィールドである。
ヘーゼルダインさんは2歳のとき
核実験が行われた場所から数百キロ離れた村に住んでいた。
(アボリジニ ヘーゼルダインさん)
「砂嵐だろうと皆思っていましたが
 実際は核実験による放射性のチリでした。」
実験後 周囲ではがんを患う人が相次いだ。
ヘーゼルダインさんも甲状腺のがんになり摘出せざるを得なかった。
核実験から約60年が過ぎ
オーストラリア政府は
核実験が行われた区域にいた人に対して無料の医療提供を行うことを発表した。
しかし対象地域はごく限られていて
ヘーゼルダインさんは含まれていない。
20年にわたって核廃絶を訴えてきたヘーゼルダインさん。
国際社会にも自らの経験を語っている。
今年3月 国連での会議
国際NGO  CAN 核兵器廃絶国際キャンペーンの養成を受け
各国に対して核兵器禁止条約の必要性を訴えた。 
(アボリジニ ヘーゼルダインさん)
「がんと慢性疾患が私の家族や地域社会を苦しめています。
 キノコ雲の下でまた犠牲者が生まれないよう
 条約のために協力する必要があります。」
アボリジニの人たちの窮状を語り救済も求めた。
その後 条約は賛成多数で採択され
9月には50以上の国や地域が署名した。
条約にはヘーゼルダインさんの声も反映されている。
この日はないようについてI CANの担当者から説明があった。
I CANの担当者)
「あなたのおかげで盛り込まれた点です。
 核開発による先住民への影響の認定や被害者の救済などです。」
しかし核保有国をはじめ母国のオーストラリアは条約に反対している。
I CANの担当者)
「オーストラリア政府は署名しないでしょう。」
すべての国に条約に参加してほしい。
ヘーゼルダインさんはオーストラリア南部で行われた核廃絶を訴える集会に参加した。
(アボリジニ ヘーゼルダインさん)
「政治家に対して草の根運動で条約に署名するよう働きかけましょう。
 未来は次世代のためのものであり
 私たちが守っていかなければなりません。」
ひとりひとりに呼びかけたヘーゼルダインさん。
力を合わせることで大きなうねりを生み出せると期待している。
(参加者)
「未来の子どもたちに重荷を背負わせないために
 核の無い世界を実現したいです。」
「皆で立ち上がり
 より良い世界にできることを政府に証明していきたいです。」
(アボリジニ ヘーゼルダインさん)
「未来を守るには過去を忘れてはいけません。
 忘れてしまえば再び同じことが起こります。」
つらい体験を力に変えながら追い求めてきた核の無い世界。
その実現に向けた決意はこれまでになく強まっている。




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台湾 愛犬家生活 “ペットは家族”

2017-11-11 06:00:00 | 報道/ニュース

10月19日 キャッチ!


いまや18人に1人が犬を飼っていると言われる台北市。
犬を家族の一員として共に暮らす人たちが増えている。
こうした台北市に
9月下旬
犬を放して遊ばせたいとする市民の要望を受けて
犬専用の公園が完成した。
その名も「毛の生えたベビーたちのハッピー公園」。
台湾で犬や猫がマオ・シャオ・ハイ(毛の生えた子ども)と呼ばれていることに由来している。
(利用者)
「この子らはうちの子どもで
 みんなで家族のように暮らしています。」
台北市内に住む施さん(42)は愛犬を我が子のように可愛がる1人である。
共働きの夫と暮らす施さんに子どもはおらずウェルシュコーギーを飼っている。
施さんは11年前に婚約に合わせて犬を飼い始めた。
しかしその後
結婚して半年
夫は中国の上海に5年間単身赴任することになり
1人の生活を余儀なくされた。
夫が帰宅するのは1か月に一度。
寂しさに耐える施さんを支えたのはメスのウェルシュコーギーのミルク(11)だった。
以降 施さんにとって離れられない存在となっている。
(施さん)
「毎晩9時に帰宅すると部屋は真っ暗。
 夫のいない5年間
 ミルクはいつも私の帰宅を待っていてくれた。
 結婚生活が続いたのはミルクのおかげ。」
夫が上海から戻り
またミルクに妹のクリ(3)も加わって
今では生活もにぎやかに。
買い物をするときもまず愛犬たちの事を優先して考える施さん。
夫もこれには理解を寄せている。
(施さん)
「コーギーのグッズは値段を見ずに買ってしまう。」
(夫)
「買い過ぎだと思うけど
 妻が幸せなら私はそれでいい。」
ミルクは今年11歳。
平均寿命の15歳になるまであと4年しかない。
それまで
心の支えになってくれたミルクのためには何でもかなえてあげたいと考えている。
(施さん)
「ミルクは多くの幸せをくれたので恩返しをしたい。」
ペットたちの健康管理は飼い主にとってとても大切である。
獣医や動物の栄養管理 ITの専門家が集まって会社を設立。
1匹1匹に必要な栄養を最適なバランスで配合するシステムを開発している。
(ペットフード会社社長)
「大人と子どもが違うものを食べるように
 ペットも年齢や品種が違えば異なる食事を与えるべきです。」
ホームページでは品種や体重 年齢
それに気になる持病や症状を入力すれば
ユーザー自身で理想のえさを作ることができる。
台北には愛犬と一緒に仕事ができる環境を整えた職場もある。
犬を連れて出勤できるだけでなく職場でリードも外せるという会社。
時には会議に一緒に出席することも。
(社員)
「家に置いてくると心配ですが
 一緒だと安心して仕事ははかどります。」
「こんな環境の仕事場は初めてですが
 新鮮で楽しい。」
この会社が扱う製品は
留守宅の愛犬を観察するドッグカメラ。
アプリの遠隔操作でおやつを与えることも出来る。
試作品のテストにも愛犬が参加する。
ふだんから共に過ごすので新しい商品開発のアイデアも得やすいと言う。
(ペット用品会社CEO)
「私たちは毎日犬を観察して
 彼らの幸せのために製品を革新します。」
自然が大好きな愛犬ミルク。
施さんはミルクのために運転免許を取得。
みんなで頻繁にキャンプに行くようになった。
(施さん)
「車も運転できるようになり
 キャンプの趣味もできて
 友だちもたくさんできた。
 ミルクには本当に感謝しています。」
ひとり暮らしと核家族化が進む台湾。
多くの人たちが孤独に悩む現代で愛犬はかけがえのない家族となり
人々に暮らしに豊かさをもたらしている。



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統制強まる中国 弁護士が拘束された・・・

2017-11-10 06:00:00 | 報道/ニュース

10月19日 おはよう日本


2015年7月9日を境に中国当局が弁護士ら300人以上を拘束した709事件
今年香港で上映されたドキュメンタリー映画「709の人たち」。
拘束された弁護士の家族14人に密着して
中国当局による締め付けの実態を描いている。
(映画「709事件」)
(拘束された弁護士の姉)
「弟は法律の勉強が好きだった。
 庶民のために弁護士で活動していきたいと母に話していた。
 弟が拘束された後
 私たちは夜も眠れない。
 弟の妻や子どもの生活にも悪影響を及ぼしている。」
拘束された人権派の弁護士の1人 隋牧青さん。
709事件が始まった日の深夜
政府に批判的な発言をしたとして警察に呼び出された。
(人権派弁護士 隋牧青さん)
「事件について何も言うなと脅かされた。
 “もうしない”と答えたが一筆書くように要求してきた。
 “法律的根拠がないからできない”と断った。
 ほとんど誘拐。
 チンピラみたいなやり口だった。」
それから2日後の夜
隋さんは“国家の転覆をあおった”として拘束された。
拘束は5か月にわたり
体重は10キロ以上減った。
(人権派弁護士 隋牧青さん)
「私が罪を認めなかったので
 4日連続で眠らせてもらえなかった。
 毎日座らされて“ああするな こうするな”
 “トイレに1人で行ってはいけない”などいろいろ制限された。」
拷問に耐えきれず罪を認めた隋さん。
解放された今も弁護士を続けているが
圧力は日増しに強まっていると感じている。
つい最近
ある弁護士が中国版ツイッター「ウェイボー」に投稿しただけで
厳しい処分を受けたことに衝撃を受けた。
(人権派弁護士 隋牧青さん)
「彼は中国の政治体制のあり方や政策について批判した。
 “国家の安全に危害を加える発言だ”と判断され
 弁護士資格を取り消された。
 習主席が掲げる“法による国家統治”には“専制”という意味が含まれている。
 弁護士を弾圧するたびに
 政府は“法による国家統治”だと言う。
 そんな言葉は信用できない。」
(映画「709の人たち」)
ある日突然
弁護士の夫を拘束された妻たち。
街頭に立って理不尽さを訴えた。
赤いバケツには“あなたを支持する”と夫へのメッセージが書かれている。
しかしこの日は活動を始めて10分もしないうちに警察官に取り囲まれた。
(拘束された弁護士の妻)
「警察官が来て没収するからサインしろと言われた。
 理由を聞くと
 “赤いバケツは犯罪に使う道具だから”と言った。
 あまりにもおかしいので笑っていたら
 警察官は行ってしまった。」
「少しぐらいトラブルになてもいいと思う。
 何もしなければ少しずつ忘れられてしまう。」
(ドキュメンタリー映画を制作 虞敬華監督)
「家族が納得できないのは
 弁護士は依頼人のために弁護しているだけなのに
 なぜ拘束されるのかということ。
 だから悔しい。
 家族の中には今も抗議活動を続けている人がいる。
 709事件は政府が社会を完全にはコントロールできないこと。
 そして政府が聞きたくない民衆の声を抑えきれないことを示している。」

香港のNGOによると
709事件に関連して
弁護士など少なくとも4人はいまも拘束されているということである。



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ジョージア 伝統ワインの魅力

2017-11-09 06:00:00 | 報道/ニュース

10月17日 国際報道2017


ジョージアは8千年のワイン作りの歴史があるとされ
“ワイン発祥の地”とも言われている。
そのワインを作るのに欠かせないのが“クヴェヴリ”という素焼きの瓶である。
2mほどの高さのものもある。
このクヴェヴリを使ったワインの製造技術は
4年前にユネスコの無形文化遺産に登録された。

雄大なカフカス山脈を望むジョージアのブドウ畑。
ワイン用のブドウは収穫の最盛期を迎えている。
カフカス山脈の南は“ぶどう発祥の地”とも言われ
ジョージアには500以上の品種があるという。
ジョージアワインの生産者 イアゴ・ビタリシヴィリさん。
ビタリシヴィリさんは伝統にのっとり
土の中に埋めたクヴェヴリを使ってワインを生産している。
細かくつぶしたブドウの皮や果肉を丸ごと入れ
皮などについている野生の酵母だけを使って発酵させるのが特徴である。
約5か月間クヴェヴリの中で熟成させることで芳醇なワインが出来るという。
ビタリシヴィリさんのワイナリーには
伝統のワインづくりを一目見ようと
いまヨーロッパや中国など世界各地から観光客がやってくる。
この日はロシア人観光客約30人が訪れた。
(ビタリシヴィリさん)
「ジョージアはワイン造りが始まった当初の技術を守り続けている唯一の国です。」
説明の後はワインの試飲。
ジョージアの伝統料理とともにふるまわれる。
(ロシアからの観光客)
「とても個性的な味だね。
 フランスワインとは全く違うよ。」
(ビタリシヴィリさん)
「世界のワイン市場が抱える大きな問題は
 どのワインも似てきているということです。
 しかしクヴェヴリで醸造するジョージアのワインは
 他の産地とは風味が全く異なるのが特徴なのです。」
ジョージアワインの人気はクヴェヴリ作りにも変化をもたらしている。
クヴェヴリ職人のザザ・クビラシヴィりさん。
この家では150年以上クヴェヴリを作り続けてきた。
クビラシヴィリさんも父親のもとで修業を積み
25年経った今では“名人”と呼ばれている。
どのように良いクヴェヴリかどうかを見分けるのかというと
(クビラシヴィリさん)
「ほら 石でたたいても壊れないでしょう。
 これが良いクヴェヴリです。」
クヴェヴリの知名度が上がったことで
クビラシヴィリさんのもとには
イタリアやアメリカなどからもワインの熟成に使いたいと注文が相次ぐようになった。
しかしすべて手作業のため製作には時間がかかる。
また天候に左右されるため冬場は作ることができない。
そのため1年間に作れるのは24個が限界。
ジョージアでも腕が確かな職人は10人ほどで
需要の増加に追い付いていないのが実情である。
(クヴェヴリ職人 ザザ・クビラシヴィリさん)
「たくさん作ろうとは思いません。
 クヴェヴリ作りはとても難しい作業です。
 質の高いクヴェヴリを作ることが何よりも大切なのです。」
こうしたなかジョージア政府は伝統技術を広めようという取り組みを始めた。
世界銀行とともに日本円で2億円かけて 
今年 クヴェヴリ職人の養成学校を開校することにしたのである。
この学校では毎年30人の生徒を募集。
2年間かけてクヴェヴリの歴史や作り方を教えることにしている。
(養成学校の責任者)
「職人を養成して
 不足を解消していきます。
 良いクヴェヴリ職人を育てていきたいです。」
世界最古の製造技術をかたくなに守ってきたジョージアワイン。
その伝統を広めようという努力が始まっている。




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バチカンの聖歌隊 日本語で歌う“復興への思い”

2017-11-08 06:00:00 | 報道/ニュース

10月16日 国際報道2017


バチカンの世界的に有名な聖歌隊が初めて日本語の歌を披露した。
今年は日本がバチカンと国交を樹立して75周年。
それを記念してミサでの一幕である。

イタリアの首都ローマ中心部にあるジェズ教会。
日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの礼拝堂がある。
ここで10月11日
日本とイタリアのカトリックの信者など約300人が出席し
日本とバチカンの国交率75周年を記念するミサが開かれた。
賛美歌を歌うのは「ビカリアート聖歌隊」。
ローマカトリック教会の中心地バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂の専属で
世界的にも名の知られている聖歌隊である。
今回初めて日本語で歌を披露した。
選ばれた曲は東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」。
イタリア人が中心の聖歌隊のメンバーは
日本の被災地に復興を願う気持ちを届けようと
慣れない日本語を読み込み練習を重ねてきた。
(聖歌隊のメンバー)
「かなり練習が必要でした。
 知っている日本語は“アリガトウ”だけでしたから。」
日本語で歌うにあたり重要な役割を果たしたのが
聖歌隊唯一の日本人メンバー 花岡麻美さんである。
神戸市出身の花岡さんは22年前の阪神・淡路暖震災を経験。
東日本大震災のときはイタリアにいたが
ローマでチャリティーコンサートを開くなど復興を支援してきた。
(聖歌隊のメンバー 花岡麻美さん)
「まずこの歌は
 ただ日本の歌であるだけでなく復興を経が売歌
 “レクイエム(鎮魂歌)”のような歌だということを最初に話しました。」
日本語の発音はもちろん
歌詞に込められたメッセージを理解して歌えるよう
仲間たちをリードしてきた花岡さん。
礼拝堂に響き渡った歌声はミサに参列した人の心にも深く響き渡った。
(ミサに参列した人)
「地震の犠牲者への追悼の歌だと知って
 心に深く響きました。」
(聖歌隊のメンバー)
「新しいレパートリーになったと思います。
 とても意義深い経験でした。」
(聖歌隊のメンバー 花岡麻美さん)
「この歌声というのは“祈り”ですから
 それを伝えていけるように歌っていきたいですし
 歌うことによって受け継いでいけると思います。」


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変化を遂げる甲子園の“目指し方”

2017-11-07 06:15:00 | 報道/ニュース

10月14日 おはよう日本



甲子園を目指す道。
戦いは小学生から始まっている。
兵庫県伊丹市。
野球教室の合宿に集まった全国の小学生たち。
講師はプロ野球の大洋や巨人で活躍した屋鋪要さんである。 
この合宿は4泊5日で10万円余かかるが人気を集めている。
(参加した小学生)
「ぼくが知らない技術とかいろいろ知っていて
 すごい勉強になった。」
(屋鋪要さん)
「お子さんにかける思いというのは昔よりも強いんじゃないか。
 親の思いは僕はよくわかっているから中途半端なことできない。」
愛知県碧南市の小学1年生。
週に1回個人指導の野球塾に通っている。
ここの売りは動作解析である。
子どものうちから体の使い方を学ぶ。
まず投球フォームを撮影。
どこに問題があるのか映像をもとに指導を受ける。
(コーチ)
「前足が着く位置が斜めになっているな。
 足が外側を向いているから
 無理やり上半身・腕だけでまっすぐ投げようとしているから。」
足をまっすぐするための指導を20分。
母親も真剣に見守る。
その効果は?
しっかり修正できた。
変化も一目でわかる。
(コーチ)
「足を着く位置がちゃんとまっすぐになっているから
 コントロールも良くなる。」
この動作解析は標準的なプランでは1回50分で1万8,000円かかる。
(母親)
「チームだとたくさんの子どもを見ているので
 やっぱり全員を見られないと思うので。
 何でもやってあげようという気持ちにはなる。」
英才教育で目指す甲子園。
常連校に入るためのルート選びにも変化が見られる。
埼玉県和光市。
中学校の部活動ではないこのクラブチームは
全国大会でも上位に入る強豪である。
チームの主軸の1人
関遼輔くん(中2)。
中学2年で身長はすでに180cm余。
甲子園で活躍してプロに進むことが目標である。
関くんがこのチームを選んだ大きな理由。
甲子園を目指せる常連校との強いパイプである。
この日は進路についてチームの幹部と親子で面接。
(関遼輔くん)
「高校はやっぱり甲子園に近い
 行けそうな強いチームに行きたいと思う。」
(進路担当の幹部)
「もうちょっと努力すればもっと上の高校も狙えると思う。」
このクラブチームの実力は甲子園の常連校にも認められ
多くの選手が毎年進学する。
その実績を見た子どもたちがチームに集まり
3年間鍛えられて甲子園常連校に進学。
甲子園につながるルートが確立されているのである。
(東練馬リトルシニア 横田勘二名誉会長)
「いろいろな高校の監督さんや部長さんがみえて
 “こういう選手が欲しいですね”と。
 常連校とのルートもうんとある。」
自宅でも練習を欠かさない関くん。
多田中学の部活よりも金銭的な負担が大きいのが現実である。
1万円の御謝に加え
グローブは1つ3万円以上。
遠征には数万円かかることもある。
(父 泰弘さん)
「道具類にかかるお金も含めて
 ある程度 親がサポートしてあげないと
 なかなか夢を実現するのは難しいのかなという風には感じている。」
(関遼輔くん)
「お父さんお母さんが働いてくれたから今のこういう生活ができているし
 今の僕がある。
 甲子園とか大きな舞台でみんなが見ている前でしっかりいいプレーをして
 みんなに恩返しというのが出来たらと思っている。」

硬式クラブチームには早稲田実業の清宮選手や日本ハムの大谷選手などが中学時代に所属していた。
今では甲子園球児の主流とも言われている。
今年夏の全国大会でベスト4に入った高校で
ベンチ入りした選手のうち85%近くは硬式クラブチームの出身だった。
こうしたクラブチームは以前からあった。
中学校の部活の部員がこの10年間で約40%減少したが
硬式クラブチームに入る中学生は約20%増えている。
(スポーツ教育学が専門 早稲田大学 友添秀則さん)
「部活のあり方そのものとも大きく結びついてくる問題だと思う。
 “拠点校”というような形で
 軟式野球あるいは硬式野球の代表的な学校を作っておいて
 そこに教師を配置して外部指導者を配置して
 子どもたちが選びながら
 その学校に放火語行って練習ができるようなしつらえを作る必要がある。」




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子どもの弱視 早期発見がカギ

2017-11-06 06:00:00 | 報道/ニュース

10月14日 おはよう日本


「弱視」は
眼鏡などで矯正しても視力が出ない症状のことを言う。
幼い子供の場合
早く気がついて矯正を始めないと大人になってから生活に支障が出る場合がある。
いま早期に発見しようという動きが広まっている。

高知市に住む4歳の男の子。
3歳のとき幼稚園から眼科で視力の検査を受けるよう言われた。
眼科に行ったところ
診断は“乱視”。
医師からは
このままでは将来的に眼鏡をかけても視力が上がらない弱視になってしまうおそれがあると告げられた。
母親は普段の生活で全く気がつかなかったと言う。
(母親)
「テレビを近づいて見るわけではなく
 姉と同じ距離で見ていた。
 まさか自分の子どもが目が悪いとは。」
100人に1人程度の子どもにこうした弱視のリスクがあると見られている。
専門家は
早期発見と早期治療が特に重要だと言う。
(大阪母子医療センター 眼科 初川嘉一医師)
「子どもが目が見えないと言い出して
 病院に通って間に合うというのは大きな誤解。
 そこからでは手遅れといって間違いない。」
子どもでは
多くの場合
眼鏡をかけるなどして矯正することで次第に正常な視力になる。
ただし6~8歳くらいまでに治療を始めることが必要である。
それを過ぎると効果が出にくくなるとされている。
なぜ早く治療を始める必要があるのか。
網膜に映った像は視神経によって脳に伝えられる。
幼い子どもは脳が正しく認識する機能を徐々に鍛えていく。
ところがピントが合っていない像が伝えられ続けると
脳はそれが当たり前と思い込み
見たものを正しく認識する機能を鍛えることができない。
眼鏡をかけるなどして脳の機能を鍛えることができるのは6~8歳ごろまでと言われている。
それを過ぎると
眼鏡などで矯正しても
脳が正しく認識できず弱視になるのである。
子どもの視力の問題をどうやって早期に発見するのか。
今の3歳児検診では
多くの場合
家庭に検査結果が送られ保護者が視力の検査を行う。
しかし幼い子どもに慣れない検査を受けさせるのは一苦労である。
嫌がったり答え方が分からなかったりしてきちっと検査が行えず
見過ごされるケースも少なくない。
(大阪母子医療センター 眼科 初川嘉一医師)
「検査の記号は子どもには退屈で興味を引きにくい図柄。
 3歳半であれをやると嫌になる子どもも少なくない。
 家ですり抜ける可能性kも十分ある。
 完璧とは言えない。」
幼いうちに視力の問題を見つけ出す取り組みも始まっている。
桃山学院大学の高橋ひとみ教授は
幼児でも視力検査に興味が持てるようにと絵本を考案した。
動物とドーナツが描かれたこの絵本は
上下左右の1か所がかじられたドーナツを
だれが食べたのかを答える。
そして最後にドーナツが視力検査でおなじみの記号に変わる。
遊びながら検査を自然に受けることができるようになる。
(桃山学院大学 高橋ひとみ教授)
「日常生活で見えているから大丈夫ではなく
 きちんと見えているのか
 検査してあげてほしい。
 母親や子の健康教育に関連する人は使命感を持ってもらうとありがたい。」
この絵本は幼稚園や保育園などでも使われ始めているということで
絵本がきっかけで早期治療に結びついた子どももいるということである。

普段の生活の中で視力の問題を気づくためのピントは
・テレビを近くで見る
・斜めから見ようとする
・片目を隠すのを嫌がる 
気になる場合は小児眼科で精密な検査を早めに受けることである。




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タイ 薬物まん延日系企業の闘い

2017-11-05 06:45:00 | 報道/ニュース

10月14日 おはよう日本


タイの日系企業。
10月 麻薬犬による抜き打ち検査が行われた。
倉庫の中に違法薬物が隠されていないか
すみずみまで探っていく。
抜き打ちの尿検査は
当局と協力し
従業員への薬物の浸透を食い止めようとしている。
タイでは今こうした検査が日常的に行われている。
薬物中毒者などを更生するための国立のリハビリ施設では
毎月約4,000人がリハビリを受け
定員を上回ることもあるという。
去年タイで押収された薬物の量は前の年より3割増えた。
以前 薬物に手を染めたことがある日系企業の従業員は
初めて薬物の使用を勧められたのは工場で勤務していた時だという。
(元薬物使用者)
「工場で同僚から誘われて覚せい剤を使い始めました。
 最初は少しでしたが
 使用量はどんどん増えていきました。
 他の同僚たちも使っていました。」
企業に浸透する薬物使用者への対応など危機管理が専門のコンサルタントは
日系企業が薬物が関係する事件に巻き込まれるケースが最近増えているという。
(企業の危機管理 コンサルタント)
「日系工場で麻薬の常習犯が使用した拳銃です。
 もめ事があって従業員同士で就業時間内に工場の中で発砲した。
 1人は肩に弾があたって重傷を負った。
 経営にも影響を与え
 非常に大きなリスクになっている。
 大きな工場だと中でそういう薬物を売っている方がいて
 10%以上の従業員が汚染されている会社もあると聞いている。
 そうならないようなケアが必要だと思います。」
どうすれば麻薬の汚染から従業員を守れるのか。
いま注目されているのが新たな検査方法による抜き打ち検査である。
バンコク郊外にある自動車部品製造工場。
従業員の新規採用に合わせ
最新の薬物検査を取り入れた。
この検査は従業員の汗などを採取するだけで済む。
その場で結果が出るため
従来の尿検査で課題だった尿のすり替えなどの不正を防ぐことができる。
結果が出るまではわずか10秒。
数週間までさかのぼって20種類以上の薬物を使用していたか検査できる。
(日本からだ開発 櫻井冨美男さん)
「いきなり朝から来てチェックをします。
 事前に予防線を張らないでできるというメリットがあります。」
工場の社長が見守るなか検査を進めると
薬物の成分を検出したことを示す赤い警告が表示された。
覚せい剤である。
(自動車部員製造会社社長)
「定期的に検査をやっているんですけど
 新しく入ってきたスタッフかもしれません。」
検査した71人のうち働き始めた6人から覚せい剤などの成分が検出された。
タイでは会社の検査で薬物の使用が発覚しても
“1回目であれば更生する機会を与えるため解雇できない”という法律がある。
授業員は更生すれば職場復帰も可能である。
従業員はその後の検査で問題がなければ
原則雇い続けざるを得ないという。
(自動車部品製造会社社長)
「多少お金とか時間をかけたとしても
 定期的にこの検査を
 特に新人が入ったら必ずやるようにしていきたい。
 そもそもそういうスタッフを社内に入れない雇わないという方向で
 入社時の面接として検査を行って
 パスしたスタッフだけ入れるようにしていきたい。」
日本の製造業に欠かせないタイで深刻化する薬物汚染。
その対策は待ったなしである。



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インド 注目のオンライン・マーケット

2017-11-04 06:30:00 | 報道/ニュース

10月13日 国際報道2013


インド最大の商業都市ムンバイ。
好調な経済の一方で
貧富の格差が大きく
スラムが点在している。
アジア最大のスラムの1つとされるダラビ地区は
約2平方キロメートルほどの土地に100万人もの人が住んでいると言われている。
ダラビ地区と呼ばれる細い路地が張り巡らせたこのスラムは
アカデミー賞を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」の舞台となった場所としても知られている。
この地区には革製品や陶器などを作る職人が約1万人いる。
高い技能を持ちながらも中間業者から搾取され
低い収入に悩まされてきた。
こうした状況を改善しようと活動しているメガ・グプタさん。
3年前
職人たちが直接出品できる専用のオンライン・マーケットを起ち上げた。
(グプタさん)
「彼らの作る製品はとても高品質なのに
 スラムに住んでいるために市場に出せません。
 私がオンラインの市場を提供すれば
 誰もが彼らの製品を買えると思ったんです。」
サイトには革のジャケットやカバン
それに陶器など1,000点以上が出品されている。
約300人の職人が出品し
商品の脇には職人の写真やプロフィールなども掲載されている。
開設から3年
質が良いのに価格がお手頃だとして評判が高まっていて
最近では国内外からの注文が殺到。
売り上げは3倍になった。
(グプタさん)
「仕事が増えビジネスも大きくなりました。
 商品のデザインやセンスもより良くなています。」
この日グプタさんは出品している職人の1人の工房に向かった。
カバン職人のモハマド・シェイクさん。
15年以上この地区でカバンの生産を続けている。
出品していた商品がカナダの企業の目にとまり
現地で販売するため大量の注文が来たと言う。
(シェイクさん)
「外国の客との仕事がメインになってきています。
 いまは中間業者を通さず直接仕事ができるので収入が増えました。」
この3年で収入は2倍近くに増えた。
長く単身赴任を続けていたが
2年前には妻と2人の子どもを呼び寄せた。
(シェイクさん)
「家族と一緒んすむことができ
 子どもたちにもいい教育を受けさせることができます。」
(グプタさん)
「“ダラビを世界クラスの生産拠点にしたい”
 それが私たちの思いです。」



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なごむ「新語・日本語」

2017-11-03 12:00:00 | 編集手帳

10月28日 編集手帳

 

 清少納言はどんな人だったのだろう。
「枕草子」で述べている。
<いやしきことも、
 わろき事も、
 さと知りながら、
 ことさらに言ひたるは、
 あしうもあらず>

おそれながら拙訳を。
「品のない言葉も、
 みっともない言葉も、
 本人がわかって使う分には、
 別にいいんじゃない」。
若い人らの話がわかる国語の先生を想像してしまう。

来年1月「広辞苑第七版」が発売される。
約1万語が新たに加わり、
「ちゃらい」もその一つ。
と聞けば、
お口に合わない方もおいでだろう。
先生に反発を禁じえないものの、
新語や日本語の変化にはなごむ場合もあるから不思議である。

国語学者の金田一秀穂さんが、
「花に水をあげる」が好例だと言っている。
本来は「花に水をやる」だが、
それだとまるで乱暴に水をまくような印象もある。
丁寧さの表れと解釈すれば、
「花に水をあげる」でもいいのではないかと(文芸春秋『日本語大好き』から)

やさしい気持ちのこもる「あげる」である。
文法上は間違いとしても、
「別にいいんじゃない」派につい引き寄せられる。
今度、
使ってみようかな。
でも、
ちゃらいは、
ちょっと。



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箱根仙石原 箱根ハイランドホテル ラウンジ

2017-11-02 15:00:00 | グルメ


 

  
                                          (食べログ)


http://www.hakone-highlandhotel.jp/restaurant/lounge.php


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