いまの日本では、夏休みのようなまとまった長期休暇になると食べるのに困る子がいるのが現実です。
給食が食べられなくなるからです。
いまの日本では、三度の食事を十分には摂れない家庭の子がいるのです。
給食は栄養価を考えてつくられた食事ですが、夏休みになると食べられなくなります。
「子ども食堂」は、そのような子どもたちやその保護者たちに栄養のある食事を無料か低価格で提供することを通じ、地域の幅広い世代の人々が交流する場をつくるボランティア活動です。
新型コロナウイルス感染拡大期には、閉鎖に追い込まれた食堂もありましたが、いまはまた全国的に展開されています。
家庭環境によっては、家にいづらい家族関係の子がいますが、そのような子どもたちにとって、子ども食堂はは一つの居場所になっています。
また、ただたんに無料で食事をふるまうだけではなく、料理づくりから子どもたちが参加する子ども食堂もあります。
食は食べることにより命をつなぐ役割をもっています。
それだけではなく、人と人をつなぐ効果もあります。
というのは、おいしいものを食べると人は自然と笑顔になるからです。
苦しいときに「助けて」と言える人が身近にいる。
子ども食堂は、そのような地域をつくる一つの手段なのだと思います。
運営側は、子ども時代に食べておいしかったと思えるものを提供したいと考えます。
「ありがとう」「こんにちは」など、言われてうれしいと思える言葉を伝えていく役割も子ども食堂が担っています。